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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第二幕その三

「こうしたことになることも、それじゃあね」
「うん、舞鶴だね」
「あの街に行くね」
「そうするね」
「そうさせてもらうよ」
 先生はこう言ってでした。
 皆と一緒に舞鶴に行くことになりました、そのうえで今度はその舞鶴のお話にもなりましたがここで、です。
 先生にです、皆は言いました。
「皆舞鶴は何処にあるか知ってるかな」
「日本海側だよね」
「日本のね」
「福井県だね」
「あちらだね」
「いや、京都府にあるんだ」 
 皆にこう答えました。
「舞鶴はね」
「えっ、京都なんだ」
「京都府にあるの」
「そうだったんだ」
「意外だね」
「行政区分ではね」
 そうなっているというのです。
「そうなんだ」
「京都には僕達も行ったけれど」
「盆地のイメージよね」
 チープサイドの家族がまず言いました。
「何と言っても」
「京都市のね」
「山に囲まれた街で」 
「川も流れていて」 
 オシツオサレツは二つに頭で言いました。
「街は碁盤みたいになっていて」
「歴史的なものが一杯あるね」
「平安時代とか和歌のイメージよ」
 ガブガブはこうしたものを出しました。
「あと幕末ね」
「あとお茶だね」 
 ダブダブはこちらを思い出しました。
「宇治のね」
「海自さんだから海だけれど」
 それでもと言うトートーでした。
「海のイメージはないね」
「というか海がないのが京都じゃないかな」
 こう言ったのはチーチーでした。
「昔からそれで知られていたよね」
「京料理だって海の幸が殆どなかったね」
 ホワイティも言います。
「鱧とかが明石から運ばれて敦賀から鯖とかはあったけれど」
「その京都で海って」
 意外と言うポリネシアでした。
「思いも寄らなかったわ」
「場所的に福井県だよね」
 こう言ったのは老馬でした。
「日本海側だし」
「いや、京都府とは思いも寄らなかったよ」
 ジップも驚いています。
「今の今までね」
「けれどね」
 それでもと言う先生でした。
「日本で海のない都道府県は限られているね」
「奈良県と滋賀県、岐阜県、長野県にね」
「群馬県、栃木県だね」
「あと山梨県と埼玉県ね」
「八つあるけれどそこに京都府はないね」
 このことを言うのでした。
「そうだね」
「言われてみれば」
「そうよね」
「だからね」
 それでというのです。 
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