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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第二幕その二

 そのうえでご自身の場所に戻りました、ですが。
 その人が研究室を出た後で動物の皆は先生に言いました。
「へえ、舞鶴なんだ」
「あの街に行くんだね今度は」
「先生色々なところに行ってきたけれど」
「今度は舞鶴なんだ」
「あちらに行くんだ」
「そうなったね、いやまさかね」
 先生は皆に意外といったお顔で応えました。
「海上自衛隊のところに行くなんてね」
「思わなかったね」
「それもあちらからお話が来るなんて」
「文章書いて欲しいってね」
「そうだね、コラムの様なものだと思うけれど」
 それでもと言う先生でした。
「僕のことが海自さんにも知られているからだね」
「先生も有名だからね」
「ニホンオオカミを見付けたし」
「それに色々論文を書いているから」
「有名なんだよ」
「そういえば自衛官の人達も論文書くよ」 
 先生はこのことを思い出しました。
「幹部自衛官の人達がね」
「学者さんみたいになんだ」
「論文書くんだ」
「そうするんだ」
「軍人さんもね」
 幹部つまり士官になればというのです。
「色々と学んで」
「それでなんだ」
「論文書くんだ」
「それで発表するんだ」
「軍事的なものをね、論文を書くなら」
 それならというのです。
「色々と他の人の論文にもね」
「触れるね」
「学ぶにあたって」
「そうなるね」
「僕は歴史の論文も書いていて」
 そうしてというのです。
「そこで戦争に関係するものも書いているよ、それに地理のね」
「論文も書いているね」
「そちらのものも」
「最近は日本全体の」
「前に鹿児島の地質調査をしたね」 
 この時のお話もしました。
「その時だってね」
「論文書いたね」
「調査の後の」
「そうしたね」
「それでその時に鹿屋の基地にも行ったね」
 海上自衛隊のというのです。
「航空隊の」
「ああ、特攻隊の資料館もあったね」
「その時先生かなりお話してくれたね」
「そうだったね」
「うん、その時に自衛官の人達ともお話させてもらったし」 
 先生はその時のことも思い出してお話しました。
「あの時のことがね」
「海自さんの中で知られて」
「それでかな」
「この度のお話になったかな」
「論文のこととね」
 このことと合わせてというのです。
「そうなのかな」
「それも縁だね」
「いや、何でどういったことになるかわからないね」
「世の中ってね」
「どうも」
「そうだね、面白いね」
 実にというのです。 
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