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オズのボームさん

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第十一幕その十

「そうしたものがなくてもだよ」
「オズの国は素晴らしいですね」
「とても素敵な国なんですね」
「こうして遊んでも」
「そうなんですね」
「それもオズの国ですね」
「そうだよ、だからね」
 その為にというのです。
「僕達もだよ」
「こうしてですね」
「遊んでですね」
「楽しめばいいですね」
「魔法や科学がなくても」
「それでもですね」
「不思議なものがなくても」
 それでもというのです。
「素敵なのがオズの国なんだよ」
「その通りだね、こうしたボードゲーム一つを取ってもだよ」
 魔法使いは一回休みの中で言いました。
「楽しいんだよ」
「そうだね」
「楽しめる造りになってるんだよ」
「魔法や科学を使わなくてもね」
「ボードゲーム一つ見てもね」 
 まさにというのです。
「オズの国ではだよ」
「だからいいね」
「うん、私はマジックをするからトランプが得意でね」
 それでというのです。
「いつも遊んでいるけれど」
「それでもだね」
「ボードゲームも好きでね」
「それがどれも楽しいからだね」
「嬉しいよ」
 笑顔で楽しみながら言います。
「本当にね」
「貴方もそう思うね」
「心からね」
 魔法使いはボームさんと一緒にチョコレートを食べつつ答えました、ほろ苦い甘さがお口の中を支配して固さもよかったです。
「まさにね」
「そうだね」
「だから戻ってきてずっと暮らしているけれど」
 それでもというのです。
「嫌だとか不満に思ったことはね」
「ないね」
「一度もね、ピンチはあってもね」
「そのピンチは絶対に助かるからね」
「オズの国はね、そしてピンチを過ぎれば」 
 そうなればといいますと。
「その後でね」
「喜びがあるね」
「だからね」 
 それでというのです。
「もうここからはね」
「離れたくないね」
「ずっといたいよ」
「魔法使いさんは最初悪い人と思いました」 
 神宝はホットミルクを飲みつつ言いました。
「実は」
「ペテン師とか言われていてでしたね」
 ジョージも言いました。
「オズの国を乗っ取ったとか」
「最初そんな風に言われていましたから」
 カルロスはドロシーが最初にオズの国に来た時やオズマが男の子の姿から本来の女の子の姿に戻った時に言われていたことを思い出しました。
「そんな人だったって」
「けれどですね、オズの国に戻られて」
 ナターシャも言いました。
「何か凄くいい人だって思う様になりました」
「魔法使いさんもおられないと」 
 恵梨香は心から思いました。
「オズの国はとても寂しいですね」
「私は最初はね」
 とてもとです、魔法使いは五人の子供達に答えました。
「確かによくない人だったかもね」
「いや、僕の文章の書き方が悪かったとね」
 そのお話を文章に書いて外の世界に紹介したボームさんが言ってきました。 
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