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オズのボームさん

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第六幕その八

「それだけで違うわね」
「あれだね、気持ちよくお仕事を出来たら」
 ハンクは本を運んでいます、臆病ライオンや腹ペコタイガーと同じお仕事をしています。
「それだけでね」
「能率が上がるものだよ」
 教授は奇麗になった本棚に次々に本を入れています。
「この様にね」
「そうだね」
「本当に駄目だとか遅れているとかね」
「そればかり言うとだね」
「いいお仕事なんてね」
 それこそというのです。
「出来はしないよ」
「そうだよね」
「聞いてる方が嫌になってね」
「周りの気分を害するね」
「それに打ち勝ってやれとかね」 
 その嫌な気持ちにです。
「じゃあ自分がどうかとね」
「なるよね」
「そう、周りを楽しくさせる様にしないとね」
 モジャボロは本を一冊一冊チェックしています、そして本を魔法のスプレーをかけて修復すべきものはそれをかけて修復しています。
「まずはね」
「プラス思考だよね」 
 モジャボロの弟さんはお兄さんと同じお仕事をしています。
「何事も」
「最悪の事態を想定してもだよ」
「それを防ぐことを考えてね」
「やっていくものだよ」
「そうだよね」
「読書が遅れているから一気に何十ページも飛ばす」
 大尉はこう例えました、かかしや樵と一緒に天井のお掃除をしています。
「それじゃあ本末転倒だね」
「それは読む意味がないね」
「遅れてるとかじゃないよ」
 そのかかしと樵も言います。
「読書じゃなくてね」
「本の最後のページまで行きたいだけだよ」
「それじゃあお仕事をしてもだよ」
「杜撰になるよ」
「そんな人はオズの国にいないけれど」
 それでもと言う大尉でした。
「マイナス思考も過ぎるとこうなるね」
「そうした人にはなったら駄目ね」
 つぎはぎ娘は天井に立ってくるくると踊りながらシャングリラを拭きつつこう言います。シャングリラは拭かれるととても奇麗な緑の水晶になっています。
「本当にね」
「そうだよね」 
 大尉はつぎはぎ娘に応えました。
「遅れてるんじゃなくてね」
「あんた何やってるのよね」
「そうなるね」
「もうお仕事の意味ないってね」
「しかもそのお仕事の進み具合が主観なら」
 ビリーナはつぎはぎ娘と一緒にシャングリラを拭きつつ言います。
「どうにもならないわね」
「主観と客観は違う」
「そこもわからないとね」 
 かかしと樵も言います。
「自分勝手に目標を決めて周りを巻き込むとね」
「いい結果が出るとは思えないね」
「だから私は主観で決めないの」
 オズマも言います。
「咄嗟の判断はしてもね」
「オズマ姫は皆とお話するね」
「ええ、大抵の場合はね」
 本に本棚を入れているキャプテンに言いました。
「そうしているわ」
「そうだね」
「そしてね」 
 そのうえでというのです。 
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