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オズのボームさん

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第六幕その七

「そうするよ」
「そうなんだね」
「うん、じゃあ背中に置いてある箱にね」
「置くね」
「そしてね」
「そうしてだね」
「コーナーまで運んで」
 そのうえで、というのです。
「そうさせてもらうよ」
「ではお願いするね」
「僕も行くよ」 
 腹ペコタイガーも言ってきました。
「本を背中の箱に入れてね」
「そうして本を運んでくれるね」
「臆病ライオン君と一緒にね」
「それじゃあそうした本をね」
「今から置いていくね」
「そしてコーナーまで行ったら」 
 腹ペコタイガーはそれからのこともお話しました。
「臆病ライオン君とお互いにね」
「前足を使ってね」
「お互いの箱の背中から本を出して」
「それぞれの本棚に置いてくれるね」
「そうさせてもらうよ」
「ではお願いするね」
「任せてね」
 臆病ライオンと腹ペコタイガーも笑顔で応えました。
 そうして背中にボームさんと自分達で本を置いて運んでいきます、彼等が行ってからまたお仕事ですが。
 その中で、です。オズマは雑巾で本棚を拭いて笑顔になりました。
「埃を拭いたら」
「ええ、緑の奇麗な本棚が出て来てね」
「凄く奇麗ね」
「そうよね」
「やっぱりね」
 一緒に拭き仕事をしているドロシーに言いました。
「お掃除をして」
「何でも奇麗になるわね」
「本棚だってね」
「見違える位にね」
「見ていてうっとりするわ」
「埃だらけだったものが奇麗になって」
「お掃除をしたらね」
「だからどんどんお掃除していきましょう」
 トロットは箒を手に言います。
「そうしましょう」
「そうね、それと天井は」
 こちらのお話はベッツイがしました、ベッツイもその手に箒があります。
「今はね」
「僕達がしているよ」
「こうしてね」
 ジャックと魔法使いが天井を歩きながら言ってきました、二人共その手にはモップがあって天井を拭いています。
「奇麗にしているよ」
「現在進行形でね」
「それは何よりね、皆で手分けしてね」
 オズマはその天井の様子も見て笑顔になりました。
「楽しくお掃除して整頓していって」
「うん、奇麗にしようね」
「そうしようね」
「いや、天井まで行けるなんていいよね」 
 トトは宙に浮かんで壁の高いところを拭いています、壁も拭きますと緑の奇麗な大理石のものが出てきます。
「魔法のお陰だね」
「そうね、羽根がなくても宙に舞えるなんて最高よ」
 エリカはトトの隣で拭いています、そのうえでの言葉です。
「お掃除が余計に楽しくなるわ」
「全くだね」
「それでどんどんはかどるわね」
「気持ちよくお仕事が出来てね」
「気持ちよくお掃除出来たら」
 ガラスの猫は本棚の一番上を拭きつつ言います。 
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