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人に助けを求めた猫

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第一章

               人に助けを求めた猫
 アメリカノースカロライナ州でのことである。
「ねえお母さん」
「どうしたの?」
「窓の方見て」
 高校生のマリー=ローズは娘のキャサリンに話した、二人共明るいブロンドで青い目で面長である。白い肌で彫が深く長身で胸は大きくウエストは引き締まっている。
「あの白猫いるわ」
「白猫?近所の野良猫の?」
「そうなの、しかも同じ色の子猫を二匹ね」
 マリーはキャサリンにさらに話した。
「連れてるわ」
「あら、そうね」
 見ればだった、自分達がいる部屋の窓のところにだった。
 大きな白猫が一匹小さな白猫が二匹いた、キャサリンは自分達をじっと見ている猫達を見て察した。
「どうも私達に助けを求めるわね」
「そんな感じね」
 娘も猫達を見て言った。
「じゃあどうしようかしら」
「助けましょう」
 母は決断した、そしてその決断を娘に話した。
「助けを求めてるならね」
「そうするのね」
「馴染みの猫だから」
 実は時々家に来た時にご飯をあげて遊んだりしている、それで馴染みになっているのだ。母はそこから話した。
「だからね」
「それでなのね」
「お家に入れてあげて」
 そうしてというのだ。
「知り合いの動物の保護施設にね」
「連絡するのね」
「困っているみたいだから何かあるわ」
「だからなのね」
「そちらに連絡して」
 そうしてというのだ。
「それで診察もね」
「してもらうのね」
「私達が出来るのはご飯をあげる位だけれど」
 それえでもというのだ。
「そうしたこともね」
「するのね」
「そうするわ」
 こう言ってだった。
 キャサリンは自分から窓を開けて猫を家に入れた、母猫だけでなく子猫達も。
 そうしてすぐに連絡をした動物保護施設のスタッフに診てもらうとだった。
「母猫は妊娠していますね」
「それでうちに来たのかしら」
「そうだと思います、安全に出産をする為に」
「私に助けを求めたのね」
「それで子猫達もです」
 二匹の彼等もというのだ、二匹共調べたら雄だった。
「栄養失調気味なので」
「あの子達も助けて欲しくて」
「連れて来たのでしょう、母猫も栄養失調気味です」
 肝心の彼女もというのだ。 
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