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ドリトル先生とめでたい幽霊

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第十二幕その九

「そうだったよ」
「そうである理由はね」
「僕にあるんだ」
「先生と一緒にいたら先生の穏やかさに自然とね」  
 まさにそうした風でというのです。
「色々話してしまうんだ」
「先生は近寄りやすくてお話しやすいんです」
 トミーも言ってきました。
「実際に」
「そうなんだ」
「はい、そして」
 トミーはさらにお話しました。
「先生は聞き上手でもありますからね」
「だから色々お話するんだよ」 
 王子はまた言いました。
「僕達にしてもね」
「織田作さんもだね」
「そうだよ、これからもね」
「色々な人や生きものがだね」
「先生のところに来てね」
 そうしてというのです。
「お話するよ」
「そうなんだね」
「絶対にね、ただ大阪って本当にね」
「日本の街自体がですね」
 トミーもまた言いました。
「どんどん変わっていくんですね」
「そうだよ、道頓堀も最初は木造建築が多かったけれど」
 それでもというのです。
「今ではね」
「コンクリート建築の建物ばかりですね」
「そうなっているね」
「そうですね」
「空襲があったけれど」 
 それを抜きにしてもというのです。
「どんどんね」
「日本は街が変わっていきますね」
「何しろ何百年もつ建物が滅多にないから」
 だからだというのです。
「木造でしかも災害が多いから」
「地震、台風、雷、火事と」
「大阪も台風が多いし」
 この災害がというのです。
「だからね」
「どんどんですね」
「建物が建て替わっていっていってね」
「街が変わりますね」
「その姿がね」
 こうお話するのでした。
「だから織田作さんの頃もどんどん変わったし」
「今も同じですね」
「昭和と令和でも随分違うよ」
「三十年以上ありますしね」
「そういうことだからね」
 それでというのです。
「大阪もだよ」
「随分変わりましたね」
「織田作さんの頃からね、けれど織田作さんはね」
「その変わる大阪もお好きですね」
「大阪自体がお好きだから」
 それ故にというのです。
「その変わることもね」
「受け入れておられて」
「愛しているんだ」
「だから今もおられるんですね」
「そう、大阪がある限りね」
 まさにというのです。
「織田作さんもね」
「大阪におられますね」
「そうだよ、大阪ある限り織田作さんは大阪におられるんだ」
 先生は満面の笑顔でお話しました、そしてです。
 皆で鰻丼を食べました、そうして論文を完成させて提出しました、その論文は先生が書いたものの中でもとりわけ評価の高いものでした。
 論文を書いて暫くしてからサラがご主人と共に来日してきました、先生は妹さんをご主人がお仕事の時に自由軒に案内しました。 
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