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オズの木挽きの馬

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第五幕その二

 恵梨香が牧場を見回すと馬に乗ったアフリカ系の男の人達もいました、皆牧場を見回って生きもの達の世話をしています。それぞれ数匹のコリー犬やブリヤード犬を連れていてそうしてお仕事をしています。
 その人達を見てです、恵梨香は言いました。
「シードさんは弟さん達と一緒にですか」
「うん、こうしてね」
「牧場をしているんですね」
「そうだよ、僕も普段は外に出ているけれどね」
「今日はですか」
「皆が来てくれる日だから」
「お家の中で、ですか」
 恵梨香はシードさんに言いました。
「待っていてくれたんですね」
「そうだよ、それじゃあね」
「今からですね」
「中に入ってね」
 お家のというのです。
「コーヒーを飲んでお菓子を食べながら」
「そうしながらですね」
「牧場のことをお話するよ」
「わかりました、それじゃあ」
「皆入ってね」
 こうお話をしてでした。
 皆はシードさんにお家の中に入れてもらいました、そして赤いコーヒーと赤いプリンやアイスクリームを出してもらってです。
 皆で食べながらシードさんのお話を聞きました、そうしてです。
 お話を聞くとです、木挽きの馬が言いました。
「この牧場には赤い生きものだけじゃなかったんだ」
「うん、一匹だけね」
 シードさんは木挽きの馬にコーヒーを飲みながらお話しました。
「黄金の毛の羊がいるんだ」
「そうだったんだ」
「あのお羊座の羊さんの親戚でね」
「その羊さんがいてだね」
「皆と仲良くしていたけれど」
 それでもというのです。
「ある日何処かに行くと言ってね」
「それでだね」
「そのまま牧場を出て行って」
 そうしてというのです。
「帰って来ないんだ」
「そうなんだ」
「それでその羊を探して欲しくて」
「オズマ姫にお願いしてだね」
「皆に来てもらったんだ」
「そうだよ」
 シードさんは木挽きの馬に答えました。
「そうした事情だったんだ」
「成程ね」
「僕達もこの辺りを探したけれど」
「見付からないのね」
「それでお願いをしたんだ」
「わかったわ」
 グリンダはシードさんに笑顔で応えました。
「では私達でね」
「羊を探し出してくれますか」
「ええ、約束するわ」
 笑顔のままでの返事でした。
「是非ね」
「それではお願いします」
「すぐに羊を見付けて」
 その黄金の毛の羊をです。
「ここに連れて帰るわ」
「そうしてくれますか」
「ええ、では必ずね」
 グリンダは約束しました、そうしてです。
 牧場からすぐに羊の捜索に向かうことにしました、ぐりんだは牧場を出るとすぐに金と銀で飾られた眩いステッキを出しました。
 そのステッキを出してです、こう言いました。
「このステッキを探しものが何処にあるのかを聞くとね」
「教えてくれるんですか」
「そうなの」
 グリンダは恵梨香に答えました。
「その方角をね」
「魔法のステッキですね」
「だからね」
「今からですね」
「このステッキに聞くわ」
「そうして羊が何処にいるのかをですね」
「確かめるわ、その方角がわかったら」
 羊のいるそれがです。 
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