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オズのケーキ

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第八幕その十一

「もう人があれこれ言ってもね」
「仕方ないわね」
「このことについては」
「閃きについては」
「もうそれこそ」
 どうしてもというのです。
「神様が授けてくれるから」
「そうね、閃きは」
 一パーセントのそれはとです、ケーキもナターシャに応えます。
「どうしようもないわね」
「人では、ただ」
「ただ?」
「努力している人には」
 九十九パーセントのそれをというのです。
「神様は見ておられて」
「それで授けてくれるのね」
「そうだと思います、そしてエジソンさんにも」
「神様がその努力を見てなのね」
「授けてくれているんですよ」
 今オズの国にいるこの人についてもというのです。
「そうなんですよ」
「そういうことなのね」
「それが天才かと」
「それじゃあモーツァルトさんも」
「あの人は最初からです」
 それこそというのです。
「閃きを授けられていて」
「それで後は九十九パーセントの努力ね」
「そう、そして」
「あの音楽なのね」
「そうだと思います」
「成程ね、そういえば」
 ケーキはナターシャとここまでお話して思いました、その思うことは一体何かといいますと。
「私もお料理をしていて」
「閃きがありますね」
「ええ、色々な時にね」
「本当にそれです」
 まさにというのです。
「閃きはです」
「努力している人に神様が与えてくれる」
「それで私はお菓子作りの天才かしら」
「そうだと思いますよ」
「わかってきたわ、それを言うと」
 ケーキは笑顔で言いました。
「誰でも努力すれば」
「天才になれますね」
「そうなるわね」
「本当にそうですね」
「天才は神様がそうさせてくれる」
 こうも言ったケーキでした。
「そういうことね」
「そうですね、つまりは」
「成程ね、努力をする人は神様が天才にしてくれる」
「最初から才能がある人がいても」
「何につけても努力ね」
「誰でも」
「本当にね、じゃあ私はこれからもね」
 笑顔のままでの言葉でした。
「努力をしていくわ」
「お菓子作りに対して」
「そしてね」
 それにというのでした。
「他のお料理についてもね」
「作って勉強されて」
「そうしていってね」 
 そのうえでというのです。 
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