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ドリトル先生の競馬

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第七幕その七

「皆健康で何よりだよ」
「どのお馬さんもね」
「毛並みもいいしね」
「身体の動きも軽快で」
「まだ暑いけれど」
「それでもね」
 皆もこう先生に応えます。
「健康で何よりだね」
「よく飲んで食べて」
「それで身体も動かして」
「休憩もしっかり摂ってるから」
「とても健康だね」
「むしろ夏でも太れる位大事にしてもらって」 
 それでと言う先生でした。
「いい感じだよ」
「夏は痩せるからね」
「基本は」
「そこが問題なんだよね」
「特に日本の夏は」
「けれどね」
「それでも太るとなるとね」
 それこそとです、皆も言います。
「そこまで大事にしてもらってる」
「それじゃあね」
「こんなにいいことはないね」
「そうそう」
「健康なのも当然で」
「この部活本当にいいね」
「人も馬も大事にしてもらってて」
 それでというのです、先生も。
「いい部活だってわかるよ」
「こうした部活が第一ってね」
「先生いつも言ってるね」
「そういう風に」
「部活は人も生きものも大事にされてて」
「ものも大事にされていて」
「雰囲気がいいことが」
 まさにというのです。
「第一でね」
「成績とかは二の次っていうね」
「先生は」
「勝つことだけとか言わないね」
「何があっても」
「まずは人や生きものやものを大事にして」
 先生は実際にお話しました。
「雰囲気がよくないと」
「駄目だよね」
「部活にしても」
「他の場所も」
「成績はその後だね」
「幾ら常勝の部でも」
 それでもというのです。
「顧問の先生が生徒をゴミみたいに扱う部活はあるね」
「あるね、暴力振るったりね」
「すぐにいらないとか言って切り捨てたり」
「そんな部活あるね」
「生徒は消耗品とかみなしてて」
「使い捨てにもする様な部活」
「そんな部活は幾ら強くても」
 先生はどうかというお顔でお話します。
「僕はだと思うよ」
「どうしてもね」
「そんな部活にいてもね」
「楽しくないね」
「苦しいだけで」
「生徒の間もギクシャクするし」
「勝利とか結果だけだったら」
 それこそというのです。
「もうそれは誰の為かってなるね」
「プロでもやっぱり過程大事だしね」
「雰囲気も」
「そうしたものがよくないと」
「チームとして悪いし」
「そう、だからね」 
 それでというのです。
「僕はこの乗馬部はね」
「いい部活だね」
「そう思えるんだね」
「人も馬も大事にされていて」
「そのうえでしっかりと乗馬をしているから」
「こうした活動でないと」
 それこそというのです。 
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