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政策

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第三章

「反対の為の反対でな」
「それだけ言ってるだけでな」
「安保反対とか徴兵制復活するとかな」
「妄想ばかり言う様になってるじゃないか」
「徴兵制なんか絶対になるか」
 日本でというのだ。
「志願制の方が質のいい軍隊になるんだよ」
「やる気のある人が入隊してな」
「昔だって実質選抜徴兵制だったぞ」
 戦線の日本軍の話も為された。
「身体検査と素行を見られたんだぞ」
「甲種合格で品行方正じゃないと入隊出来なかったぞ」
「クラスで一人か二人だけだったんぞ」
 軍隊に入られるのはだ。
「作家でも兵隊になったのって志賀直哉位か?」
「あの人武士の家だったしな」
「仙台藩の家老の家だったな」
「そのこともあって兵隊さんになれたかもな」
「けれどすぐに耳が悪いってことで除隊させられたぞ」
「そこまで厳しかったんだぞ」
 とかく戦前は軍人になりにくかったのだ、陸軍士官学校や海軍兵学校は帝国大学に入るより難しかった。
「徴兵制にするならそうなるだろ」
「そっちの方が入る人少なくならないか?」
「大体ああした連中北朝鮮好きだけれどな」
 立憲社会党にはそのシンパが多いと言われているし実際に太いパイプを持っている議員が結構存在している。
「あそこガチの徴兵制だぞ」
「それも国民皆兵のな」
「化学兵器も持っていてな」
「特殊部隊もあるぞ」
「しかも核開発もやってるぞ」
「あっちの方が遥かに問題だろ」
 北朝鮮の方がというのだ。
「そっちはいいのかよ」
「徴兵制反対ならあそこに言えよ」
「どう考えても日本より危険だろ」
「究極の軍国主義だろ」
「そんなこともわからないで言うとか何だよ」
「軍事のこと全然わかってないだろ」
「そんな連中が与党になってたまるか」
「絶対に前よりも酷いことになるぞ」
「それで任せられるか」
「絶対に票入れねえぞ」
 またこうした意見が出た。
「ちったあ勉強しろ」
「サラリーマンだって勉強してるぞ」
「あと何かあったら審議拒否するけれどな」
「ちゃんと仕事しろ」
「十八連休とか学生か」
「学生でも塾とか部活あるぞ」
「アルバイトだってあるぞ」 
 審議拒否についても指摘された。 
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