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塩のない街

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第四章

「ここで連中壊滅させてな」
「街にお塩を取り戻す」
「そうしたるわ」
 こう言ってだった、ビークはテロリスト達を倒していった。山にいる彼等は次々に倒されていって遂にだった。
 一日の戦でテロリスト達はほぼ壊滅し山から逃げた、ビークはすぐに彼等にナミビアの政庁に貝殻から連絡しテロリスト達の追討を命じた。そうして。
 塩が保管されていた倉庫を発見した。そのうえでママニと警視に言った。
「空船をこっちに来る様に要請もしたし」
「ほなやな」
「このお塩はすぐにな」
 ママニに対して話した。
「空から街に送られるで」
「そうなるか」
「無事にな」
「それはええことやな、それでこれからもやな」
「買い占めてる奴がおらん様になったからな」
 それでというのだ。
「無事にや」
「お塩が届くか」
「そうなるわ」
 まさにというのだ。
「この度はな」
「テロリストの残党も掃討されるし」
「とりあえず一件落着や」
 ビークは笑顔で話した、そうしてだった。
 塩はウィントフックに空から送られ街は救われた、テロリスト達は南に逃げたが派遣された軍隊によって掃討された。ビーク達との戦闘で数を大きく減らしかつ敗北で士気を落としていた彼等はよく訓練された正規軍にとって敵ではなかった。
 ことが終わると警視は二人に別れを告げて彼女の本来の部署に戻った、この時警視は二人に心から感謝の言葉を述べた、テロリストが掃討され市民の安全が救われたことと彼等の生活に塩が戻ったことに対して。
 ビークは全てが終わってからママニをウィントフックのレストランに案内した、そうしてそこでだった。
 玉蜀黍を茹でたものに玉蜀黍の粉をお湯で炊いてミルクをかけた料理であるバップ、蘇^セージとフライドポテトつまりソーセージアンドチップス、羊肉のステーキ、塩漬けにした芋虫にデザートにフルーツの盛り合わせを頼んだ。酒はビールだ。
 二人でそうしたものを乾杯の後で飲んで食べているとだった、ビークの手にあるものが宿った、それは何かというと。
「シャカ=ズールーの盾か」
「ズールー族の英雄やな」
「その英雄の盾がな」
 まさにというのだ。ビージュは心の中で自分に語ってくる言葉をそのままママニに話した。 
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