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地味娘と思えば

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第三章

 今度は服装も変わった、どう変わったかというと。
「制服自体は変わってなくて」
「ブレザーを可愛く着こなして」
「ネクタイをリボンにアレンジして」
「スカートは短く折って」
「それで脚はハイソックスにしたら」
「もうアニメのお嬢様キャラ」
 そうした外見になってしまっていたのだった。
「しかも胸が目立つ」
「これはもう反則よ」
「何ていうか」
「この前まで地味だったのに」
「如何にも陰キャラだったのに」
「気付いた美少女」
「そこまでなるなんて」
 それこそとだ、クラスの面々は言うのだった。
 もう誰も敦美を陰キャラだの地味娘だの言う娘はいなくなった、このことについて彼女と前から結構話していた娘は幸太郎に話した。
「やっぱり古田君?」
「古田君がアドバイスしたの?」
「それで双葉さんああなったの?」
「眼鏡からコンタクトにして」
「髪型も変えて」
「ファッションもアレンジしたの」
「そうだよ」
 その通りだとだ、幸太郎も笑顔で答えた。
「実はね」
「やっぱりそうなのね」
「もう双葉ちゃん別人よ」
「性格はあまり変わってないけれど」
「基本もの静かでね」
「相変わらず本ばかり読んでるけれど」
「いや、僕わかってたんだ」
 笑顔で言う幸太郎だった。
「双葉さんはとても素敵な人だってね」
「つまり原石に気付いたの」
「私達は元々地はいいって気付いてたけれど」
「眼鏡外したら目奇麗だったし」
「胸もあるから」
「けれど皆気付かないし」
「まさか古田君が」
「いや、僕はわかったよ」
 幸太郎は彼女達に笑顔で答えた。
「双葉さんのことにね」
「どうして気付いたの?」
「本当に殆ど誰も気付かなかったのに」
「私達以外にはね」
「女の子でもそうだったし」
「男の子なんて誰でもだったのに」
「実は僕胸に注目するから」
 ここで幸太郎は種明かしをした。
「女の子の胸にね」
「胸?」
「胸になの」
「ここだけの話で僕大きな胸の娘が好きなんだ」
 所謂居乳派だというのだ。 
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