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オズのファイター大尉

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第十二幕その五

「だからね」
「こうしたことはか」
「いつもなのね」
「そう、させてもらうわ」
 是非にという返事でした。
「本当にね、じゃあ美味しいワイン造ってね」
「わかった、しかしお礼をしないとな」
「これはね」
 是非にとです、お二人も言いました。
「ワインのお礼にね」
「何かしないと」
「それじゃあどんなお礼をしようかしら」
「これからな」
 お二人でお話してでした、そのうえで。
 それで何を出したかというとです、それは。
「あっ、葡萄ジュースね」
「それをなんだ」
「皆で飲んでくれるかい?」
 ヘンリーおじさんはドロシーとトトだけでなくて他の皆にも言いました。
「これもドロシーが美味しくしてくれたんだ」
「そうしてくれたジュースなの」
「造る時に手伝ってくれてな」
「物凄く美味しくなる魔法のお薬も入れてもらったのよ」
「オズマ姫から貰ったっていうね」
「それを入れてくれたのよ」
「ジュースもドロシーさんが手伝ってくれたんですね」
 神宝はお二人の言葉を聞いてしみじみとして言いました。
「そうなんですね」
「そう、いつもな」
「何かと手伝ってくれるのよ」
「造る作業だけでなくな」
「今回みたいなことをいつもしてくれるの」
「当然だから」
 それでと答えるドロシ―でした。
「こうしたことは」
「そうなんですか」
「だっておじさんとおばさんはね」
 ドロシーにとってはというのです。
「とても大切な人達だから」
「ご家族だから」
「そうよ」
 何といってもというのです。
「だからね」
「こうしてですか」
「今回もだし」
「その前もなんですね」
「そうなの」
 神宝に笑顔でお話します。
「ジュースだってね」
「オズマ姫からですか」
「魔法のお薬を貰ってね」
「そうしてなんですね」
「入れてもらったの」
 おじさんとおばさんにというのです。
「そうしたの、そしてね」
「葡萄ジュースもですね」
「美味しくしてもらったの」
「そうなのね」
「そう、そしてね」
 それでというのです。
「他のものもね」
「お二人が造るものは」
「全部ね」
 それこそというのです。
「そうしてきたのよ」
「そうなんですね」
「では皆ね」
「はい、これからですね」
「ジュース飲みましょう」 
 ドロシーが手伝ったおじさんとおばさんが造ったジュースをというのです。 
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