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オズのファイター大尉

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第四幕その七

 そして東を進むドロシ―達はといいますと。
 歩くことを再開しましたがここで神宝がドロシーに言いました。
「クルマーの人達は前も出会いましたが」
「ええ、結構オズの国を冒険しているのよ」
「そうですよね」
「オズの国は旅行が盛んだけど」
 かく言うドロシーがオズの国で一番旅行をしている人です、
「あの人達もよくね」
「旅行しているから」
「よく出会うのよ」
「そういうことですね」
「ええ、けれど今のあの人達はね」
「穏やかだから」
「別にね」
 これといってというのです。
「気をつける必要はないわ」
「何かされるかって」
「ええ、最初は私もね」
「襲われたりしましたよね」
「あの時はびっくりしたわ」
「何か僕が聞く限りだと」
 トトはこの時ドロシーと一緒でなかったのでこう言うのです。
「ドロシ―凄くびっくりしたんだよね」
「あの時は本当にそうだったわ」
「うん、それで必死に逃げたんだよね」
「そうしたわ」
「ビリーナが一緒だったんだよね」
「あの時がビリーナと知り合った時よ」
 まさにその時がというのです。
「あとね」
「その後でだね」
「ノーム王のところに行って」
「大冒険になったね」
「いや、あの時は僕達も一緒だったけれど」
「大変だったよ」
 かかしと樵もこう言います。
「若しビリーナがいなかったら」
「そしてノーム王の魔法を破らなかったら」
「果たしてどうなっていたか」
「考えるだけでも恐ろしいよ」
「そうだったわね、あの時私もね」
 かく言うドロシー自身もです。
「どうなるかって思ったわ」
「オズの国はどんなことでも絶対に乗り越えられる」
 ジョージが言ってきました。
「そんな国ですけれどね」
「ですが難しい困難ってありますから」
 カルロスも言います。
「ですからどうなるかって思いますよね」
「絶対に乗り越えられてもピンチはある」
 こう言ったのはナターシャでした。
「今度こそ駄目かもって思うこともありますよね」
「そうしたものだから」
 それでと言う恵梨香でした。
「ドロシーさん達もその時は駄目かもって思ったんですね」
「そうよ、本当にそうしたピンチの時もあったから」
 実際にと言うドロシーでした。
「あの時だってそうだったし」
「そうした時はどうしようかって思うね」
 大尉も言います。
「果たして大丈夫かって思って」
「そうよね、けれどあの時も乗り越えたし」
 ノーム王、その時のノーム王であったロークワット後にラゲドーと名前を変えた人の魔法に苦しめられてです。
「やっぱりオズの国はね」
「どんな苦難やピンチも」
「絶対に乗り越えられる」
「そうした国だね」
「必死に頑張って知恵を出して」
「そうして動けばね」
「絶対に乗り越えられるのよ」
 どんな苦難やピンチもです。
「それが出来るのよ」
「私達もそうしてきたしね」
「ええ。だから絶対にね」
「諦めないことだね」
「どんな状況になってもね」
「ドロシーさんも色々ありましたしね」
 神宝はドロシーのこれまでの冒険のことを思い出して言いました。 
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