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オズのファイター大尉

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第三幕その七

「そういうのも」
「実際に面白いよ」
「寮にいる時もね」
「皆といつも一緒だし」
「あちらはあちらで快適よ」
「寮ねえ」
 寮と聞いてです、大尉はこう言いました。
「何か軍隊の隊舎みたいなのかな」
「ううん、軍隊ですか」
 神宝は軍隊と聞いて考えるお顔になりました。
「僕よく知らないですが」
「そうなんだね」
「隊舎も寮みたいですか」
「そうかもね。皆が一緒に暮らしているから」
 だからだというのです。
「私はそう思っているんだ」
「そうなんですか」
「ウィンキーの国にもあるしね」
 ウィンキーの兵隊さん達の為のそれがです。
「とはいってもオズの国は戦争や災害はないから」
「そうしたお仕事がなくて」
「閲兵とか訓練とか門の警備をしているけれど」
「兵隊さんもいて」
「オズの国の全部にいるね」
 ウィンキーだけでなくです。
「このマンチキンにもカドリングにもギリキンにも」
「そしてエメラルドの都にも」
「全ての国にいるけれど」
「数は少ないですね」
「けれどその人達の住む場所としてね」
「隊舎があって」
「寮ならオズの国の各地の学校にあって」
 そしてというのです。
「王立大学にもあるけれど」
「あそこにもですか」
「あってね」
 それでというのです。
「その寮も見て思ったんだ」
「隊舎に似ていますか」
「何処かね」
「そうだね、確かに」 
 樵は大尉のその言葉に頷きました。
「団体で暮らしている場所だしね」
「それだけにですよね」
「隊舎と寮は似ているね」
「軍隊と学生の違いはあっても」
「人は人だからね」
「似ますね」
「そうだね」
「僕は寮や隊舎に暮らしたことはないけれど」
 かかしも言ってきました。
「見ている限りでは似ているね」
「うん、確かに」
 ジャックは大尉達のお話に頷きました。
「似ているのは確かだね」
「その寮にいても」
 神宝はまた言いました。
「これまた楽しくて」
「そういえば私も寮で暮らしたことはないわね」 
 ドロシーもこのことに気付きました。
「ずっとカンサスのお家にいるか」
「オズの国だと冒険か宮殿か」
「どちらかにいるから」
 トトにも答えます。
「寮に入ったりしたことは」
「なかったね」
「隊舎に入ったことも」
「ドロシー軍隊とは無縁だしね」
「そうなのよね」
「そうした風だから」
「ええ、私がいる場所は」
 それは何処かといいますと。
「エメラルドの都の宮殿か」
「それかね」
「今みたいに冒険をしていたら」
「テントの中だね」
「暮らす場所はね」
「そうなってるよね」
「軍隊もテントでよく寝泊りするけれど」
 大尉がまたドロシーに言ってきました。 
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