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MS Operative Theory

作者:ユリス
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技術解説
  ミノフスキー粒子とMS②

——ミノフスキー粒子の影響下にあるMSの動力源と推進器、兵装——

 ミノフスキー粒子特有のECM効果は、レーダーや誘導兵器を使用不能とした。そのため旧世紀中期以降、見られなくなった有視界戦闘が復活すると共にMSを誕生させる契機となった。さらに、MSを完成に導いた核融合炉やメガ粒子砲などの諸技術も、ミノフスキー粒子を根幹とするミノフスキー物理学から誕生したものである。それらの技術の大半は「Tフォース」と呼ばれる斥力(反発する力、引力の逆)と「Iフィールド」というミノフスキー粒子の持つ二つの特性を利用して、研究、実用化されている。

■融合炉/推進器

 ミノフスキー・イヨネスコ型核融合炉(反応炉)は、Iフィールドで満たされた炉心内で、ヘリウム3と重水素を反応させることで成立している。Iフィールドも核反応を補助するほか、取り出したエネルギーをIフィールドの超結晶格子で電気に変換する(このため核融合ジェネレーターとも呼ばれる)。MSの推進器である熱核ロケット・ジェットは、開放された炉心に推進剤を加速放出することで、推進力を得ている。

▼ミノフスキー・イヨネスコ型小型核融合炉

 ヘリウム3と重水素が反応炉内で核反応を起こす。ミノフスキー粒子は反応を補助、さらに発生したエネルギーを電気へと変換する役割を持つ。また、反応路内はIフィールドで満たされているため、放射線が外部に漏れることは無い。

▼熱核ジェット・ロケットエンジン

 反応炉内に推進剤を噴射する。これに空気を加えることでジェット噴流が発生し、それを噴射することによって推進力を得る。この熱核ロケット・ジェットエンジンの場合も、炉心はIフィールドによって制御されている。

■メガ粒子砲

 ビーム・ライフルとしてMSの主兵装となっているメガ粒子砲も、「弾」であるメガ粒子が圧縮されたミノフスキー粒子によって成立している機器である。メガ粒子砲内部のチャンバーやバレルの内壁には、Iフィールドが展開されており、これによってミノフスキー粒子の縮退とメガ粒子化、そして発射時に加速や指向性が与えられる。

▼メガ粒子砲

 チャンバーに注入したミノフスキー粒子をIフィールドで包み、圧縮する。縮退したミノフスキー粒子はメガ粒子となり、一定の量になるまでIフィールドによってその状態が維持される。

▼ビームライフル

 蓄積されたメガ粒子は、いくつかの加速、収束リングにより、速度や指向性などが与えられて発射される。バレル内にもミノフスキー粒子が展開されており、加速と収束が行われる。

■ビーム・サーベル

 ビーム・サーベルは、ビーム・ライフルと双璧を成すMS用の兵器で、同じビーム兵器に分類されるが、その構造は異なっている。デバイスから発生するビームの刃は縮退寸前のミノフスキー粒子である。ビームの刃は制御しなければ拡散してしまうため、筒型に展開したIフィールドによって維持されるほか、「柄」であるビーム刃発生デバイスにはエネルギーCAPが内蔵されている。

▼ビーム・サーベル

 ビーム・サーベル発生デバイスより、筒状のIフィールドが展開。縮退寸前のミノフスキー粒子がその内部でビームの刃を形成する。Iフィールドはミノフスキー粒子の拡散を防止、維持するための役割を持つ。

▼ビーム・サーベルによる「切り結び」

 ビーム・サーベル同士が接触した場合、ビームの刃を形成、維持しているIフィールドの斥力によって、両者が反発する。この効果によりビーム同士が透過せずに、「切り結ぶ」ことが可能となる。




補足事項

——ミノフスキー通信——

 ミノフスキー粒子は、電磁波による通信手段を事実上無効化しているが、ミノフスキー粒子を利用した通信手段も開発されている。この通信法は「ミノフスキー通信」と呼ばれ、ミノフスキー粒子の立方格子を振動させることで情報を伝達する。しかし、サイコミュとニュータイプの感応波以外の方法では安定化が難しいため、現状ではそのようとは限定されている。 
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