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ドリトル先生と和歌山の海と山

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第六幕その一

               第六幕  高野山の前に
 先生達は忍者に会えないことは残念に思いました、しかしキャンピングカーに乗ってからなのでした。
 ふとです、先生は皆に言いました。
「そうそう、高野山の前に九度山があったよ」
「九度山?」
「そこどんな山なの?」
「はじめて聞いたけれど」
「どういった山なの?」
「うん、真田幸村さんがいた山だよ」
 ここでこの人の名前を出した先生でした。
「大坂の陣で活躍したね」
「物凄い人だったよね」
「獅子奮迅の働きをして」
「そうして壮絶に散った」
「そんな人だったね」
「うん、戦国時代の最後に出て来た人でね」
 まさにその最後の大坂の陣にです。
「それまでも活躍をしていたけれど」
「それでもだね」
「大坂の陣で活躍したよね」
「もう誰もが驚く位に」
「徳川家康さんまであと一歩まで迫った」
「そう、戦国の最後に最高の武士の戦を見せたね」
 まさにというのです。
「とても凄い人だったんだよ」
「日本でも有名だったね」
「最後の最後まで大活躍をした」
「そんな人だったね」
「大坂の陣で敗れて華々しく散ったけれど」
 それでもと言う先生でした。
「素晴らしい日本の英雄の一人だよ」
「そしてその幸村さんがいた場所だったんだ」
「その九度山は」
「じゃあそこに行く?」
「九度山に」
「そうする?」
「そうしよう、それに幸村さんはね」
 あらためてこの人のことをお話した先生でした。
「忍者とも縁があるしね」
「あっ、十勇士ですね」
 この人達のことはトミーが言いました。
「幸村さんに仕えていたっていう」
「そうだよ」
「本当にいたんですか?」
「それぞれの人にモデルがいてね」
「そうした意味で実在していたんですか」
「そうみたいだよ」
 真田十勇士の人達はというのです。
「三人か四人、若しくは六人しか実在しないって言っている人もいるけれど」
「モデルになった人がいたって考えるとですか」
「十勇士は実在したよ」
 十人全員がいたというのです。
「歴史上ね」
「そして幸村さんと一緒に戦ったんですね」
「信濃、長野でも大坂でもね」
「そうだったんですね」
「僕はそう考えているよ、あの人はね」
 幸村さんはというのです。
「十勇士達と共に最後の最後まで戦って」
「散ったんだよ」
「武士らしく」
「そうだよ、華々しく正々堂々と戦い見事に散る」
「武士の在り方の一つですね」
「それもまたね」 
 先生はトミーにもお話しました。
「日本の武士道だよ」
「死ぬこともですね」
「武士道なんだ、これは西洋の騎士道とはまた違って」
「死に際もですね」
「華を求めるところがあるんだ」
「卑怯未練な死に方ではなく」
「壮絶であったり美しくあったりね」
 先生はキャンピングカーの中で悲しいお顔で遠くを見つつ先生にお話しました。幸村さんのことを思ってでしょうか。 
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