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黄金バット 第十八・五話 黒バット横須賀での死闘

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第二章

「全力で退けて」
「そうしてそのうえで」
「倒していきましょう」
「それでは」 
 こうお話してそうしてでした。
 横須賀の街での警護は続けられました、そしてです。
 ある夜です、お巡りさん達は横須賀中央駅からの商店街になっている大通りを歩きながら一緒にいる先輩のお巡りさんに尋ねました。
「本当に何時出るかですね」
「わからない相手なんだよ」
 先輩もこう後輩のお巡りさんに答えました。
「それは御前もわかってるよな」
「はい」
 後輩さんも苦いお顔で答えました。
「魔人はいつもそうですしね」
「今回だってそうだろ」
「急に出て来てですからね」
「急に暴れる相手だからな」
「あの不気味な姿で」
 黒い髑髏のそれで、です。
「そうですからね」
「だからな」
「今もですね」
「俺達がこうしてな」
 まさに今そうしているみたいにです。
「パトロールをしているんだ」
「そういうことですね」
 横須賀の商店街は今は飲むお店や漫画喫茶以外のお店は閉まっています。そしてそうしたお店も今は黒バットが出るので誰も外に出ないので閉まっているお店ばかりといった状況です。
 それで、です。先輩は後輩さんに言いました。
「早くあいつを何とかしないとな」
「居酒屋さんとか商売あがったりですね」
「ああ、だからな」
 それでというのです。
「あいつを退けるかな」
「出来ればですね」
「やっつけないとな」
 そうしないと、というのです。
「商売もあがったりだ」
「そうなっていいことはないですからね」
「本当にな」
「自衛隊も大変ですね」
「そのうちアメリカ軍にもな」
 先輩は前を観ました、大通りの先にそのアメリカ軍の基地があるのでそこを観る為にそうしたのです。
「仕掛けるかもな」
「そういうことは選ばないですからね」
「魔人がアメリカ軍なんか怖がるものか」
 例えそれが世界最強の軍隊でもです。
「そうしたことは考えないでな」
「暴れますよね」
「そうなったら余計に大変だ」
「アメリカ軍と魔人の全面対決ですね」
「もう戦争だぞ」
 そうなればというのです。
「それと同じことになるぞ」
「そうなれば余計に大変ですね」
「だからな」
「何とかですね」
「あいつが出て来たら」
「すぐにですね」
「やっつけるか退けような」
 こうお話してです、そしてでした。
 二人のお巡りさんは横須賀の商店街をパトロールしていました、するとです。
 横須賀中央駅の方からでした、急にです。謎の笑い声が聞こえてきました。
「フフフフフフフフフフフフ!!」
「その笑い声は!」
「まさか!」
 お巡りさん達は慌てて駅の方を振り向きました、するとです。
 そこに漆黒の髑髏の顔と銀の身体、そして裏地が白の黒マントを羽織った魔人がいました。その魔人こそはです。
「黒バット!」
「出て来たか!」
 お巡りさん達は思わず叫びました、そしてすぐにでした。 
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