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オズのジュリア=ジャム

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第八幕その六

「オズの国の生きものは皆色がはっきりわかったね」
「そうそう、トトやエリカも言ってたね」
 カルロスは彼等からお話しました。
「オズの国に来て色がわかるようになったって」
「哺乳類は人とお猿さん以外は色がわからないのよね」
 ナターシャは外の世界のことをお話しました。
「オズの国以外では」
「けれどオズの国は不思議の国だから」
 恵梨香はオズの国のことからお話しました。
「皆色がわかるのよね」
「だからこの象さんも色がわかるんだね」
 最後に神宝が言いまし。
「そういうことだね」
「外の世界のことはわからないけれど色はわかるよ」 
 その象の言葉です。
「かかしさんにしても木樵さんにしてもね」
「そうなんだね」
「うん、皆ね」
 それこそというのです。
「服の色はわかるよ」
「それに形もだね」
「君の服が青だってこともね」
 神宝の青い服を見ての指摘です、見れば神宝は青でジョージは赤、カルロスは黄色、ナターシャは黒、恵梨香はピンクといつもの色です。
「わかるよ」
「それで僕達のことはわかるんだ」
「お顔はよくわからなくてもね」
「男の子か女の子かもわからないのよね」
「あまりね」
 象はジュリアにも答えました。
「わからないよ」
「そうよね」
「種類が違うとわからないからね」
 かかしはしみじみとした口調で述べました。
「顔だけでなく性別も」
「そうだよ、君達もわからないよね」
「象の性別はだね」
「そうだよね」
「うん、そうだよ」
 その通りだとです、かかしは象に答えました。
「僕は人間の目になっているしね」
「人間に作られたからかな」
「多分ね、だから君達象の性別はね」
「ぱっと見ただけじゃわからないね」
「そうだよ」
「僕達も象の性別がわからなくて」
 木樵も言いました。
「象の方でも僕達の性別がわからない」
「種族が違うからね」
「そうなるね」
「僕は象の性別はわかるよ」
 自分達のこのことはというのです。
「同じ種族のそれはね」
「僕達にはわからなくてもだね」
「そうだよ、はっきりわかるよ」
 それこそというのです。
「僕達にはね」
「種族が違うとどうしてもだね」
「そういうことだよ」
「それで見方が違うのはどうしようもないね」
 ジャックはしきりに頷いて言いました。
「お互いに性別がわからなくても」
「そうなるね、けれど大体服とお肌の色でわかるから」
 誰が誰かはです。
「安心してね」
「そういうことね」
「うん、それとね」
「それと?」
「いや、木を抜いてもらったからね」
 だからとです、象は皆に言いました。
「お礼をさせてもらうよ」
「別にいいわよ」 
 ジュリアはにこりと笑ってです、象に応えました。
「そんなことは」
「当然だっていうのかな」
「だって困っている人を助けるのがオズの決まりでしょ」
「法律だっていうんだね」
「そうよ、当然のことをしただけだから」
 だからだというのです。 
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