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女提督の航海(後悔)日誌

作者:蘭丸
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第三艦隊出撃

 
前書き
東側には戦艦タ級flagship1、重巡リ級flagship3、軽巡ツ級flagship2

第三艦隊、旗艦武蔵、僚艦、赤城、加賀、天龍、龍田、夕立 

 
武蔵「そろそろ接敵して良いハズだが…」

赤城「おかしいですね。さっきまで晴れていたのに、この辺りは霧が濃い。これじゃ偵察機は」

武蔵「加賀の方はどうだ?」

加賀「こっちも駄目みたいです。偵察機が戻ってくる気配は…」

武蔵「そうか…なら…っ!」

加賀「いきなり砲撃なんて何を考えてるんですかっ」

武蔵「相手の位置が掴めない以上、先に仕掛けて様子を伺うしかないだろう」

ーーー

リ級「テイサツキノハンノウガキエタ…スグニカンムスタチガクル…!」

ツ級「…!」

タ級「マチナサイッ!」

ツ級「ナニ…グアッ!」

武蔵「ほう、防がれたか…」

夕立「む、武蔵さん、敵の位置が分かるっぽい?」

武蔵「感覚でどうにでもなる。こんなに近くに居たとは思わなかったがっ赤城と加賀は距離をとれ!」

天龍「ちっ馬鹿デカイ手しやがって!」

龍田「あの手袋みたいなの触り心地が良さそうだけど~中はどうなってるのかしら~」

ツ級「トビコンデキタコト、コウカイサセテヤル…」

天龍「また霧が濃くっ!なっどこ行きやがった!」

龍田「天龍ちゃん後ろ!」

天龍「おわっ!危ねえ!そこか!」

龍田「な、何するの天龍ちゃんっ!私を撃たないで!」

天龍「え?龍田!」

ツ級「ホラ、コッチダ!」

龍田「もう、隠れん坊はお終いよ~」

ツ級「ソコニハダレモイナイ」

天龍「っ!」

龍田「て、天龍ちゃん?ごめんなさいっ」

天龍「かまわねぇよ、くそっ、おい龍田そこに居るな?オレから離れるなよ?」

龍田「ええ…!」

タ級「アナタノアイテハワタシ…!」

武蔵「近接戦で勝てると思うなよ!」

タ級「キンセツセンデハマケナイ、ソレナラハナレテシマエバイイダケネ」

武蔵「ちっ…霧で周囲が見えん…だが…水面を走る音は聞こえる…そこかっ!」

タ級「バカネ、コッチヨッ(キリノナカデウゴキヲニブラセテイルウチニシトメルワ…!)」

武蔵「くっ落ち着け、必ず反撃するチャンスは有るはずだっ」

タ級「コウゲキナンテサセナイワヨッ」

赤城「加賀さん!何処に!」

加賀「赤城さん、ちゃんとそばに居ますよ。参りましたね、こう霧が濃くては無闇に艦載機を飛ばせません」

赤城「何か、霧を晴らす方法は無いんでしょうか」

夕立「あれ、みんなどこに居るの?夕立、はぐれたっぽい~?」

リ級「ミィツケタ」

夕立「うわぁぁ!」

リ級「マイゴノカンムスオトノスルホウヘ…!」

夕立「ぎ、魚雷っ!」

リ級「カゴメカゴメ…カゴノナカノカンムス」

夕立「何か違うっぽい!」

リ級「イツイツデヤル…」

夕立「気持ち悪い歌は止めてほしいっぽいっ!」

リ級「ノウムノヒルマニツルトカメガスベッタ」

夕立「はぁー、なんとか振り切ったっぽい…うっまたきたっ!」

リ級「ウシロノショウメン…リキュウ…!」

夕立「っ!…何か良くわかんないけどっ!」

リ級「グッ!」

夕立「えへへ、段々慣れてきたっぽいっ!」

リ級「メツキガカワッタ…?」

リ級「クルゾ」

夕立「夕立とパーティーしましょっ!」

赤城「あれ、加賀さん、私達の偵察機が戻ってきましたよ」

加賀「良く無事で…赤城さん、霧の正体が分かりそうよ」

赤城「え?」

加賀「この霧を発生させている装置のような物が有ると偵察妖精が。艦載機で装置を破壊しましょう…!」

赤城「ええ。…視界は悪いですが、標的が決まったならば、やるしかないですね…
攻撃隊、発艦っ!」

加賀「装置の位置は把握したわね?あなた達が頼りよ、攻撃隊、発艦!」

武蔵「むっ隠れんぼしてないでっ正々堂々戦えっ!」

タ級「グア!」

武蔵「ふふ!捕まえたっ!そら直撃弾だっ」

タ級「マダヨッ!ソンナジャシズマナイワ!」

武蔵「ふっ…ん?霧が晴れた…この勝負、もらった!終わりだ!」

タ級「シズミハ…シナ…!」

武蔵「他の連中は無事かっ」

夕立「視界良好っぽい!変なリ級3隻、夕立1人で2隻中破、1隻大破させたよ~褒めて褒めて!」

武蔵「変なリ級?良くやったな夕立」

夕立「んへへー、天龍さん達は?」

天龍「ツ級1隻沈めたけどよ、もう1隻は仕留め損なって逃がしちまったぜ」

龍田「この手袋みたいなの、どうしようかしら~」

天龍「たっ龍田?」

龍田「ツ級が落としていったみたい、赤城さんと加賀さんは?」

赤城「皆さん無事なようで」

加賀「これが霧を発生させてたものよ。どうします?捨てますか?」

龍田「海にポイ捨てなんていけないわよね~」

武蔵「はぁ、壊れているとはいえ何かの役立つかもしれない…兎に角、御膳立ては済んだ、後は任せるぞ、金剛」 
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