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ドリトル先生と悩める画家

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第六幕その十四

「太田君にとってもいいかもね」
「スランプを抜け出るきっかけになる」
「そうなるかも知れない」
「だからなんだ」
「抜け出た後もね」
 それからもというのです。
「芸術のヒントになるものが多いと思うから」
「ああ、それからもなんだ」
「スランプの後もなのね」
「それからもなんだ」
「太田さんの芸術にいいんだ」
「そうだよ、芸術は立ち止まるものじゃないから」
 だからだというのです。
「先に先に」
「そうしたものだから」
「スランプを抜け出て終わりじゃない」
「だから行くべき」
「そうなのね」
「機会があればね、その時はね」
 まさにというのです。
「行くといいんだ」
「いや、芸術って凄いね」
「スランプを抜けてもまだ先がある」
「そうしたものなのね」
「それで終わりじゃないのね」
「本人が芸術をしていきたいと思う限りはね」
 まさにその間はというのです。
「ずっと続けられるから」
「だからなんだね」
「スランプを出て終わりじゃない」
「それからもあるってことだね」
「だから行って欲しいね」
 太田さんにもはというのです。
「そう思ったよ、じゃあ僕も学問をね」
「楽しみたいだけ楽しむ」
「そうするんだね、先生は」
「これからも」
「そうするよ、やっていくよ」 
 こう言ってでした、先生はこの時も論文を書くのでした。太田さんは芸術を先生は学問の中に生きていました。 
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