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星河の覇皇

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第六十三部第二章 円卓その五十一

「お会いしたいとのことです」
「望むところだ、どちらにしてもな」
「閣下もですね」
「会いたいと思っていた」
 モンサルヴァートと、というのだ。
「是非な」
「それ故にですね」
「いい流れだ、では会おう」
「それでは」
「そしてだ」
「モンサルヴァート元帥とですね」
「あと二人どうしても必要だ」
 その二人の名もだ、ギルフォードは出した。
「カミュ内相とアランソ補佐官だ」
「お二人もですね」
「彼等だけではないがな」 
 欲しい者は、というのだ。
「しかしこの二人もな」
「とりわけ、ですね」
「エウロパに必要だ」
 こう考えているからこそというのだ。
「来てもらう」
「さすれば」
「モンサルヴァート元帥は軍務相だ」 
 この座に、というのだ。
「座ってもらいな、そしてだ」
「カミュ内相はですね」
「首相だ」
 その地位にというのだ。
「座ってもらう、そしてアランソ補佐官はだ」
「あの方は」
「副首相だ」
 首相の次の座にというのだ。
「兼任で内相だな」
「そうなって頂きますね」
「その通りだ、必ず座ってもらう」
「円卓のその席に」
「是非な」
 こう言うのだった。
「彼等が必要だからだ」
「とかく今のエウロパは総力を結集しなければ」
「駄目だ」
 そうでなければ、というのだ。
「政党にこだわってはいられない」
「そこまで危急ですね」
「ここで私が失敗する」
 有り得ないことと思いつつも言うのだった。
「そうなればな」
「エウロパは終わりですね」
「まさにそうした時だ」
 今のエウロパは、というのだ。
「だからだ、何としてもな」
「人材を全て集め」
 エウロパ中のだ。
「そのうえで挙国一致体制で、ですね」
「苦難を乗り切り発展する」
「そうしなければ未来はありませんね」
「連合は常に大きくなっている」
 この国のことも言うのだった。 
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