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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜

作者:ドリ男
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サントアンヌ号
廊下にて



船長:「皆、ナイトスコープはつけておるか?」
(ふなのりにおぶさる船長)


女ふなのり:「はいっ!」


停電の中、マリナ達は廊下を走っていた。



船長:「いや〜びっくりしたわい。
麻酔銃とは言え、
突きつけられたら言葉が出んのっ」



女ふなのり:「私とした事がつい
マリナさんの名前を口に、、申し訳ない」



マリナ:「いえ、、私は別に大丈夫です」



船長:「あまり自分を追い詰めるでないっ。
銃つきつけられたんじゃし」



マリナ:「元はと言えば、カツラさんの
指示で船を操縦した結果かしら」



船長:「なんじゃっ、
バレたのはワシのせいかの?」


船長はカツラだった。


マリナ:「いいえ、何でもありません」プイッ
(そっぽを向くマリナ)



カツラ:「ワシはちゃんと指示をしたぞっ。
操縦したのはフブキ巡査とジロウ君じゃ」


ふなのり2人はマリナとジロウだった。



ジロウ:「そんな事言ったって俺、
船の操縦なんてした事ありませんし、、」



フブキ巡査:「南に向かってるはずが
北に向かってたなんて、、、」




マリナ:「びっくりしたわっ。
パーティー会場からブリッジを見に行ったら
シルフが居たんですもの、、」


マリナが
あのタイミングで来たのは偶然だった。



カツラ:「本当はパーティー会場の段階で
解毒剤入りワインを奴らに飲ます
はずじゃったんじゃがな」ボソッ



マリナ:「なっ、、私のせいですか?」



フブキ巡査:「南緯70度のはずが、、、」



カツラ:「いっその事、さっきあそこで
ワタルを撃ってさえいれば、、」ボソッ



マリナ:「うっ、撃てるわけない
じゃないですかっ。私だって
精一杯やったつもりですっ。こんな格好して
持った事もない銃を持たされて、、」


ウエイトレス姿を気にするマリナ。



ジロウ:「まぁまぁ、、でも似合ってますよ!
兄ちゃん(タケシ)が
この場に居なくて良かった、、」



マリナ:「、、、」



ジロウ:「そう言えば、サトシさん達から
連絡はありましたか?」



マリナ:「いえ、まだないわ」


フブキ巡査:「おかしいわね、、そろそろ
連絡が来ても良いはずなのに、、」



カツラ:「彼らならきっと大丈夫じゃっ。
とにかく、連絡が来るまでワシらは
時間稼ぎをしなければならんのっ。
ワタル達を無人発電所に向かわせない為の」



マリナ:「そうですねっ」



カツラ達は廊下を突っ走り、
ある場所へ向かった。




 
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