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女提督の航海(後悔)日誌

作者:蘭丸
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爆発は必要?

 
前書き
作戦前夜に飲んだ酒で二日酔いの隼鷹と酔いを残さない足柄が話していると工廠の方から爆発音がした 

 
ー翌日ー

隼鷹「っか~、頭痛え…迎え酒でも飲むか~?でも飛鷹に見つかったらまた怒鳴られちまうしー…あ、足柄~あんた大丈夫なのかよ?」

足柄「酒に呑まれる程弱くないわよ、人の心配より自分の心配しなさいな」

隼鷹「なんか酔いを醒ます方法は…っ!な、何だぁ?」

足柄「ば、爆発音?工廠の方ね、行ってみる?」

隼鷹「え?あ、ああ」

ー工廠ー

明石「げほっげほ!うぅ~…」

隼鷹「おいおい、何やらかしたんだぁ?」

明石「あ、げほっ?」

足柄「ちょっとっ焦げ臭いわよ!」

明石「すいません、な、何でもないんですっちょっと火薬の調合間違えて…げほっ!」

隼鷹「ったく気をつけろよなーここには溶鉱炉だって有るんだから、誘爆したらエラい事になるぞ」

明石「は、はい…」

隼鷹「ふぅ…酔いが吹っ飛んじまったよ…あんがとさん」

明石「は、はぁ…」

足柄「あの爆発で良くその程度で済んだわね」

明石「え?」

足柄「シャワーくらい浴びてきなさいよ?可愛い顔が煤だらけなんだから」


ーーー


鈴谷「ふぁ~あ、くまのん、ごはーん」

熊野「く、くまのん?あなた本当に緊張感が無いんですのね。えーと、冷蔵庫に何か…」

鈴谷「んあ?ヨーグルトあんじゃん…げぇっこれ消味期限きれてるし…」

熊野「未開封とはいえ一週間くらい過ぎてますわね…」

鈴谷「何かお腹壊しそうだし、食堂、行こっか…」

熊野「え、ええ」

ー食堂ー

鈴谷「鳳翔さん、おはよー」

鳳翔「おはようございます」

鈴谷「あっさごっはーん

熊野「他の方達も揃ってますわね」

鈴谷「どしたのみんな?」

摩耶「今朝の爆発音、聞いてないのか?」

鈴谷「んー?さっき起きたばっかだから、聞いてないよん?」

熊野「あれだけ大きい音でも起きないあなたって…あれ、何だったんですの?」

千歳「明石さんが火薬の調合間違えてドカーンっですって」

鈴谷「朝から騒がしいね」

熊野「あなた爆睡してたでしょう…」

鈴谷「へ?」

熊野「な、なんでも有りませんわっ朝食を頂きましょう?」

千代田「まぁ、朝から火薬の調合ってのはおいといて、明石さんも疲れてるのに良くやるよね」

千歳「私達の艤装の整備とか明石に頼り過ぎてる気がするわね」

千代田「爆発と云えば、私達の甲改装の時もこんなこと有ったような…」

千歳「そうそう、装甲に爆薬入れるかでもめてさ」

鈴谷「2人共重装甲だもんねーんで、爆薬なんか入れてどうすのさ」

千代田「えーとなんだっけ?爆発はんのうなんちゃら」

千歳「爆発反応装甲。二枚の鉄板の間に爆薬仕込んだ物ね。これに敵の弾が当たると、装甲が浮き上がって爆発を分散させるの」

鈴谷「で?」

千歳「これを装備してる私達は掠り傷程度で済むってワケ」

熊野「それって欠点も有りましたわよね?」

千歳「装備するぶんには良いんだけど、敵の弾の威力を分散させる為に爆発した装甲の破片が周囲に飛び散っちゃうのよ」

鈴谷「へぇー、熊野良く知ってたね」

熊野「陸上兵器の解説書に載ってたんですの」

千代田「戦闘中に装甲を爆発させて、もし近くに仲間が居たら飛び散った破片で怪我、下手したらそれどころじゃ済まないって、結局保留に…千歳お姉?」

千歳「ん?…ああ、そ、そうね!(しまった…べらべら喋るんじゃなかった…)」

千代田「?」

千歳「と、とにかくこの話はお終いっ(あのコトは千代田には言えないもんね…)」 
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