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オズのアン王女

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第八幕その十三

「だからそうした場合もあるのよ」
「そうなんですね」
「オズの国は不思議の国ですから」
「だからですね」
「そうしたこともあるんですね」
「不思議じゃないですね」
「全然ね」
 オズの国では、というのです。
「そうした国ということよ」
「お空にお魚が飛んでいたりしますしね」
 ジョージはドロシー達と飛行船でお空の冒険をした時のことを思い出しました。
「この国では」
「そうでしょ、だからね」
「林檎fが掘ったら出ることも」
「あるのよ」
「畑で作ることも出来るんですね」
 恵梨香はそのことを微笑んで言いました。
「その場合も」
「そうなの」
「西瓜が実る木ですか」
 神宝は西瓜の木を想像して思わず笑顔になりました。
「面白いですね」
「海や川でも採れる」
 お野菜が果物がとです、ナターシャも想像してみました。
「面白いですね」
「ううん、やっぱりオズの国って面白いですね」
 カルロスもにこにことしています。
「そうした林檎も食べたいですね」
「そうでしょ、今度そうしたお野菜や果物もご馳走するわ」
 ドロシーが五人に言いました。
「そちらも美味しいから」
「はい、お願いします」
「一体どんな味が楽しみです」
「外の世界とは違うお野菜や果物も」
「是非です」
「食べてみたいです」
「そういうことでね、それじゃあ」
 ここまでお話してです、ドロシーはまた言いました。
「御飯の後でね」
「またですね」
「おもてなしの用意ですね」
「そう、カリフ王のね」
 その彼のというのです。
「そして大事なことは」
「卵はですね」
「絶対にですね」
「出したらいけないですね」
「それだけは」
「そうよ、だから卵は出さないわ」
 これだけはというのです。
「そのことは気をつけてね」
「はい、わかりました」
「そのことも覚えておきます」
「お料理にも出さないから」
 アンもこのことに言及します。
「わかったわね」
「わかりました」
 五人はアンの言葉にも頷きました、そうしてです。皆でカリフ王をもてなす用意を進めていきました。一緒に身体を動かして。 
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