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星河の覇皇

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第六十二部第四章 選挙前日その十四

「惑星開発、開拓技術をな」
「よりよくしてですね」
「そのうえで」
「そうだ、これまで開発開拓出来なかった惑星や衛星もだ」
 その全てをというのだ。
「開発、開拓を行いだ」
「資源も発掘し」
「移住もして、ですね」
「そちらでも発展していく」
「そうなっていくのですね」
「連合があそこまで大きくなったのは何故か」
 ここでも彼等のことが話される。
「あの巨大な領土もあるが」
「その惑星開発、開拓技術もですね」
「あってこそですね」
「あそこまで繁栄している」
「そうなったのですね」
「そうだ、連合は水星や冥王星でも地球の様に出来る」
 それだけの開発、開拓技術があるのだ。
「資金もあるがな」
「技術もですね」
「それもまた」
「あそこまでには及ばずともだ」
 それでもだというのだ。
「今以上にだ」
「進歩している技術がですね」
「必要ですね」
「その通りだ、それはマウリアからだ」
「はい、マウリアからですね」
「あの国からですね」
 エウロパの唯一と言っていい同盟国である、尚外に同盟国がマウリアしかないのは連合も同じことである。
「技術を手に入れ」
「そのうえで」
「エウロパ本土も発展させる」
 まさにというのだ。
「そうしていく」
「ではそれをですね」
「あの侯爵殿もですね」
「既に頭の中に入れていて」
「政策として持っているのですね」
「あの侯爵殿はまさに傑物だ」
 そう言っていい人物だからだというのだ。
「その程度の政策はな」
「既にですね」
「考えていますね」
「そうだ、だからな」
 それで、というのだ。
「エウロパの復興の後は並行して二つの政策が行われる」
「本土の開発、開拓と」
「そして新大航海時代政策が」
「そうだ、そうなる」
 まさにというのだ。
「その二つの政策が並行して進むからだ」
「本当に多忙ですね」
「実に」
「そうなっていくからな」
 その為だというのだ。
「かなり忙しい」
「人口が増えて国力もですね」
「増強していくからこそ」
「人はですね」
「多忙になりますか」
「それに合わせて国家も整えるからこそ」
「だから多忙になる、しかしだ」
 だが、とだ。ここでこうも言ったカミュだった。
「それは嬉しい多忙である筈だ」
「発展していく中だからですね」
「それで、ですね」
「停滞の中では面白いことはない」
 例えその中で食べるものも仕事もあってもだ、発展のない中でそうしたものがあってもだというのである。
「やはり国家はな」
「発展してこそですね」
「いいものがありますね」
「そうなる、発展の中ではいい」
 実に、というのだ。
「多忙もな」
「それではですね」
「その嬉しい多忙さも楽しみ」
「そして、ですね」
「発展していくのですね」
「復興の後で」
「そうなる、そして目標は連合だ」
 やはりこの国だった。 
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