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Blue Rose

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第四十六話 対策その十二

「別にな」
「どうでもいいだろ」
「俺達にその趣味はないにしても」
「それでもな」
「俺は別に」
 同性婚の話を聞いてだ、龍馬はこう言った。
「そっちは興味はないな」
「日本で合法になってもな」
「そういえば日本ってそういう話ねえよな」
「昔からそうした話普通なのにな」
「結婚って話にはいかないんだよな」
 元々寛容であったせいかも知れない、日本は古来より一説には弘法大師こと空海が持ち込んだというがそれ以前からあったともいう。そして同性愛で罪に問われた者は日本の長い歴史で一人もいないのである。
「これが」
「織田信長とかホモでもあったけれどな」
「徳川綱吉もだろ?」
 一説には綱吉はそちらの方が好きだったらしい。
「あと後白河法皇もだったらしいな」
「足利義満とかな」
「武田信玄も上杉謙信もそうで」
「伊達政宗もだろ」
 とかく同性愛の多い国なのだ、普通であったが故に。
「西郷さんもうそうだったって?」
「ああ、鹿児島は特にそうした話多いってな」
「新選組の中でも流行ってたらしいぜ」
「あそこもか」
「何かそうした話多いな、日本って」
「そうだよな」
「けれどなんだよな」
 同性婚となるとだ。
「そうした話出ないな」
「何かな」
「最初から認めてたらな」
「そんな気なくなるのか?」
「ホモやレズがどうでもいいっていうんならな」
「結婚とかもな」
「というかそういうの趣味だな」
 龍馬もこう言う。
「俺はそうした趣味ないけれどな」
「俺もだ」
「俺もだよ」
「どうもそうした趣味はな」
「ないな」
 誰もがこう言うのだった。
「近くにもいないしな、そういう趣味の奴」
「女子でそうした話やけに好きなのいるけれどな」
「いるいる、腐女子な」
「いるよな、そういう話異常に好きな女」
「どっちが攻めでどっちが受けとかな」
「そんな話実際にはあまりないだろうにな」
 少なくとも普通の人間がしょっちゅう聞く話ではない、現実にあったとしてもだ。
「何でかな」
「じゃあ女同士はどうかっていうとな」
「結構そういう十八禁漫画あるな」
「レズものな」
「女子高生の友人同士でとかな」
「あるよな」 
 翻って男サイドの嗜好から考えてみるとだ、所謂腐女子的な嗜好がそのまま彼等にも当てはまるのだった。
「雑誌一冊あったら漫画家さんで一人は描いてるな」
「実際にな」
「そうしたの描いてるな」
「そうだよな」
「まあ俺はな」
 龍馬は自分の好みから言った。
「ノーマルだからな」
「女の子が好きか」
「そうなんだな」
「大人の女の人が好きだな」
 自分の嗜好をさらに話した。 
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