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オズのアン王女

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第六幕その二

「アップルパイやアップルティーもね」
「あっ、そうですか」
「それは普通の林檎と同じですか」
「そうしたことは特別じゃなくて」
「普通にお料理が出来て」
「そちらも楽しめるんですね」
「そうよ」
 こう五人にお話します。
「だからそちらも楽しみにしていてね」
「わかりました」
「黄金の林檎のお菓子も楽しみにしています」
「アップルパイやアップルティーも」
「そうしたものです」
「食べさせてもらいます」
「そうしたものも食べて」
 そのうえでというのです。
「何が起こっても向かいましょう」
「まずは食べることだよね」
 トトはクリームシチュー、お皿の中のそれを食べつつ言いました。
「そして元気をつけてからね」
「そう、食べることが必要な人はね」
 アンはトトにも応えました。
「まずはね」
「食べることだね」
「食べて元気を出して」
 そしてというのです。
「ことにあたりましょう」
「食べることは全てのはじまりだからね」
「その通りよ、食べてお腹が満たされていれば」
「まず安心出来るね」
「そうよ、お腹が空いてことに向かっても」
「何も出来ないわ」
 まさにというのです。
「だからね」
「まずは食べる」
「そうしましょう」
 こう言ってでした、皆晩御飯を楽しむのでした。大尉とチクタクは食べて飲んでいる皆の笑顔を見て楽しんでいます。
 そしてその晩御飯のデザート、勿論林檎も食べてです。アンは皆に言いました。
「後は歯を磨いて」
「川で身体も奇麗にしてですね」
「寝ましょう」 
 またジョージに応えました。
「そうしましょう」
「そしてぐっすり寝て」
「また出発よ」
「そうですね」
「じゃあまずは男の子達がね」
「川で身体を奇麗にして」
「それから私達がね」
 つまり女の子達がというのです。
「入るから」
「わかりました」
「トトはどちらかしら」
「ううん、僕はジョージ達とね」
 トトは自分にお顔を向けたアンに答えました。
「奇麗になってくるよ」
「僕が洗うよ」
 ジョージが笑顔でトトに言いました。
「実家じゃよく家の猫洗ってるしね」
「前にエリカも洗ってたよね」
「トトはエリカみたいに偉そうにしないから」
 洗ってもらう時にというのです。
「全く、エリカときたら」
「猫だからね」
「猫はどうしてもね」
「偉そうな生きものだから」
 このことは洗ってもらう時もです、とかく猫というものは気位が高くて威張っている生きものということです。
「仕方ないよ」
「そうだね」
「トトならいつも私が一緒にお風呂に入ってるから」 
 ドロシーが言ってきました。 
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