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MS Operative Theory

作者:ユリス
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内部図解
  メガ粒子砲②


——「固定式・内装式」と「携行式」——

 メガ粒子砲は艦載砲型や内蔵型などの固定・内装式と、ビーム・ライフルなどの携行式の二つに分けられる。威力は核融合炉の威力に因るところが大きく、どちらかが優れているとは一概に言えない。しかし、エネルギーCAPの採用によって、小型化に成功したビーム・ライフルが技術的には上位に位置する。


——メガ粒子砲の発射プロセス——

 メガ粒子砲は下記のような過程を経て発射される。ここで問題となるのが第一段階のメガ粒子の発生で、ミノフスキー粒子の圧縮・融合に多大なエネルギーが必要な上に、このプロセスを行うデバイスの小型化も難しかったのだ。これを解決したのがメガ粒子に変化する直前のミノフスキー粒子を貯蔵する「エネルギーCAP」の開発で、後にはMS携行用火器の開発に繋がった。

 成長プロセスでは、メガ粒子の収束と加速が行われる。Iフィールドによって収束・加速が行われることで、メガ粒子の到達距離や貫通力が上昇する。ただし、これには複数の収束/加速リングを持つ長い砲身が必要となる。


——メガ粒子砲のバリエーション——

■艦船

 艦船搭載型はメガ粒子砲の中でも古い歴史を持つ。MAなどに見られる内装式ではなく、砲塔型が多いのは射角を広く取るためである。艦船はMSやMAと比較して大型のジェネレーターを搭載しているために威力も高く、一年戦争時に連邦軍の艦艇に装備されていたフッドV型は15MWもの出力を誇っていた(これはRX-78用のライフルの約8倍に当る)。

●ムサイ級軽巡洋艦

 最初期の艦艇(砲塔)型。以後の艦載型の基本形となった。

●WB級強襲揚陸艦

 砲身が開放されたタイプ。開放部分にはIフィールドを展開。

●ネェル・アーガマ級強襲巡洋艦

 コロニー・レーザー級の威力のハイパー・メガ粒子砲。

●ホワイトアーク

 艦首に折り畳み式メガ粒子砲を装備。非砲塔型は珍しい。

■MS・MA

 エネルギーCAPの開発以後、急速に普及したMS携行用メガ粒子砲、ビーム・ライフル。ビーム・ライフルの登場により、MSの攻撃力は飛躍的に上昇した。また、MSとは異なる設計思想でミノフスキー粒子散布下の戦闘に対応したMAは、大型で大出力ジェネレーターを搭載していたため、非エネルギーCAP式の内臓式メガ粒子砲を装備することが多かった。

●RX-78(ガンダム)

 ガンダムで始めて採用されたビーム・ライフル。

●アプサラスⅢ

 収束と拡散を自由に切り替えられる大型メガ粒子砲。

●MSZ-006(Zガンダム)

 エネルギーパック式。発射数の増加に繋がった。

●MSZ-010(ZZガンダム)

 50MWもの最大の威力を誇るハイ・メガ・キャノン。

■その他

 MSやMAへのメガ粒子砲搭載は、火砲や機関砲などのこれまで主流であった兵器のメガ粒子砲搭載化への道をも切り拓いた。また、メガ粒子砲そのものの小型化や大型高出力化といった進化だけでなく、MSが使用する「メガ・ランチャー」を一歩推し進めた、自走式メガ粒子砲「メガ・ライダー」などの登場なども促し、ビーム兵器の多様化を担った。

●地対空メガ粒子砲台

 公国軍の固定式メガ粒子砲台。鉱山基地周辺に配備された。

●FXA-08R(メガ・ライダー)

 サブ・フライト・システム(SFS)一体化型の自走メガ粒子砲。

●Jr.モビルスーツ

 本来は資源採掘用に開発されたハイパー・ビーム砲。最小限のメガ粒子砲だが、MSに対しても十分な威力を発揮する。

●カイラス・ギリー

 史上最大級のメガ粒子砲。宇宙から地上を攻撃可能だった。



補足事項

——メガ粒子砲の関連企業——

■フッド社

 一年戦争以前から連邦軍艦艇用のメガ粒子砲を製造。一年戦争期の「フッドV」や、ペガサス級強襲揚陸艦アルビオンの主砲「フッドⅩⅡ」が知られる。

■ボゥワ社

 ビーム・ライフルやメガ粒子砲などを製造。アルビオンの主砲のスタビライザー「NN23」、ガンダム試作1号機のビーム・ライフルが代表的な製品。

■エービン社

 ビーム・ライフルなどを製造。ブラッシュ社と共にエネルギーCAPの開発に携わり、「ガンダム開発計画」ではAE傘下の企業としてエネルギーパックの開発にも貢献している。

■ブラッシュ社

 エネルギーCAPの開発に貢献。一年戦争後にはAE傘下の企業となり、ビーム・ライフル製造に従事。RX-78用の「BLASH・XBH-L-03/N-STD」などを開発した。 
 

 
後書き
次回 カタパルト———発進/着艦シークエンス 
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