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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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陽だまりのダークナイト
  我々の組織図と新たな駒完成×今後の展開について

俺はそう言う訳であの日出会ったグリゴリ幹部は、変人ばかりの幹部であり堕ちた理由もしょうもない事ばかり。バラキエルの趣味に関して姫島家で鞭を教える事もだが、最近だとアーシアが居るのでなかなか出来ないと言ってた。アイツの性癖もだが、その事に関して話すと苦笑いしてたヴァーリ。

「実はグリゴリ抜けて『禍の団』入った理由は、アースガルツと戦える事と変人幹部ばかり居て嫌気が差した」

「俺もそう思った程、ヴァーリは戦闘狂でありながら常識人なのだな。死者蘇生させた堕天使幹部にも聞いたけど、同じ事を言ってたので施設へ行ったら事実だとは」

アザゼルには誓約書を書かせた上で、あのような事をしているなら後々ホントにストップさせると脅しといた。鉄球に改造手術は一昔前の戦隊ヒーローの設定だしと考えてたら、ソーナはロスヴァイセのアンチマジック講義横でお茶飲んでた。

「まあ、パワーで魔法を突破と言うのも場合によっては有り、と言う事ではないでしょうか。超越した剛力であったとしても限界と言うのもありますし、サイラオーグ・バアルも魔法の類を素手で防ぎます。一真さんも場合によってはですが」

「俺は色々と使うからな、魔力と魔力のぶつかり合いをして無力化したり、愛紗達が良い例えだが俺達ソレスタルビーイングが持ってる剣は聖剣エクスカリバー。例え防御魔法陣で防ごうとしても無駄だから、そのまま貫通ダメージとなって愛紗達はそれぞれの武器に擬態させる。剣・槍・斧と色々あるが、弓を使う者は狙撃銃を使う。吉音達が使う剣魂も色々とバリエーション豊富だ」

サイラオーグも何れ消滅の魔力を使えるようになるし、獅子の衣を着たら性能アップになるが神皇帝には敵わないが。もう一度戦おうが俺の勝ちに揺るぎがないし、愛紗達もここに来て急激に強くなれたのもホントだ。

龍神二人に一太刀入れるぐらい成長したし、三チームは互いの力によってフォローし合っている。パワーとテクニックを使い熟しながら駆逐し、遠距離だとレールガンやロングライフルとドラゴンブラスター。

「とりあえず言える事は、例えまた勝負挑まれても敗北がオチに見えます。もしサイラオーグとグレモリー眷属が戦うのなら、相討ちか全滅のどちらかかと」

「再戦挑まれても相手になると思うが、結局はそうなるよな」

端末で見てみたけど、全勝するのはこちらだと言う事になってドリンク飲みながらギャスパーも来てた事に何時来たのやら。アイツは女装趣味だから水着の上からシャツ着てる時点で、レイヴェルと被ってるかもしれん。黒歌と白音とアーシアのとこに居るが、今は修行より休日なので自由にやってるよ。ルフェイについて本来だと主人公の魔法使い候補になってた気がする。

「ルフェイで思い出したが、魔法使いで名家だったよな?」

「確かにそうですね。ペンドラゴン家のはみ出し者であるアーサーは、家宝と国宝に至宝と言われた聖王剣を持ちだして強者を求めて来たとか」

「当時は確かにそうですが、私もお兄様を追ってきた訳ですしペンドラゴン家の魔術師の務めを果たすはず。でも私としては一真さんの仲間になれた事ですから、家を飛び出してお父様やお母様に心配かけました」

「現在では俺らの仲間として助かってるし、テロリストからこちら側となったのなら過去は過去だ。魔法使い組織から除名処分されたらしいが、俺的には何も問題ないから心配するなよルフェイ」

そう言って現在ルフェイとアーサーの存在をこちらで貰った、こちらが使役してる存在は色々あるがフェンリルとゴグマゴグ自体が在り得ない事だろう。必要となる要素持ってる魔法使いは、俺達所属の魔法使いの必要要素の基準値を超えた二人。例えテロリストに加担してたと言う事実があったとしても、仲間になってからの行動を見る限りテロやってましたとは見えんよ。

「そう言えば先程から思ってましたが、外史に行き来出来る駒に関してなのですが。次元パトロール隊の中で立ち位置はどの辺りでしょうか?」

「それは俺らも知りたかったとこだ。俺達は正規隊員らしいが、それはホントなのか?」

「復習ついでに話すが、黒の駒は元々俺らの技術と魔力を込めた代物。月中基地本部からデータが送られてきて只今作成中であり、最終調整は必ず俺を呼ぶようになっている。黒の駒はソフトウェアを最新にする機能を持ち合わせてるから、新たな能力として資格を得たと言う事だ。黒神とハイブリッドは正規隊員だから自動的に俺の部下、祐斗達みたいに転生悪魔のみなら現在開発中の駒を入れれば準隊員だろう」

「分かりやすく言うのなら、テレビ番組のレギュラーだと一真様達次元パトロール隊。私達のように黒の駒とハイブリッドになった者も途中からレギュラーになった、と解釈しますと私達の駒は初期能力ではなかったのを追加効力として行き来可能となったと。それ以外の者達は準レギュラーな感じですね」

レイヴェルが分かりやすく言ってたが、俺らの中に入れてる駒はステータスの底上げとリミッター解除のみ。武装をストフリモードとし、スーパードラグーン 機動兵装ウイングに2丁のビームライフルに腰にはビームサーベルとレールガン兼スラスター。

全ての異能を無効化する守護結界、新たに付属されたのが我ら次元パトロール隊の仲間になる権利。そろそろディメンションピースが完成と言う報せが来た事で、スマホから電話が鳴り響く。

『一真、次元の駒またはディメンションピースが完成間近だ。最終調整を頼む』

「やっと完成したか。すぐに向かうよ」

スマホ切って行こうとしたが、ここに居る奴らに一応聞いてみた。

「先程話した例の駒が完成しそうだが、黒の駒とハイブリッド入れてる者以外で欲しいか?」

「私や朱乃も同じ事を言うと思いますが、シトリー眷属とグレモリー眷属は一真さんの力になりたいです」

「はい。それに聞かなくても分かると思いますし、恐らくリアスも同じ事を言うはずですわ。母様は蒼い翼で恩返ししてますが、私もどこで恩返ししたいか考えてた所ですよ」

ここに居る者全員が頷いた事で、嬉しい事だなと思いながら次元の狭間本家にある研究所へ向かう。格好は水着から普段着へとなるが、他外史についてはゼロから聞いてくれと言ってある。

他外史の情報載ってるし、今まで見れない情報開示出来なかった。研究所に着くとIDカードと指紋認証に網膜認証をした上でのパスワードを打って入る。イアン達整備兵が居るけど、今は新たな駒を制作中にてイアン筆頭となるチーム。

「おっ。来たな一真!」

「その感じだと完成したのか?」

「ああ。あとは一真の最終調整だけだ、頼むぞ」

「見た目が透明でまだ力が入ってないようだ。早速力を入れるとしよう」

一瞬にして大天使化となり、透明の駒に向けて力を入れる事で透明色から虹色へ変化した。しばらく注入してから手に持つとインストール完了となり、月中基地本部でも共有された事で完成した。次元パトロール隊の証はIDカードだったが、これを入れると本部に登録出来て行き来が可能となる。

「よし、完成だ!」

「やったな一真!これでここに居る者らも一緒に行ける事となった」

「アザゼルに知らせると研究者魂に火が付けそうだが、とりあえず何個出来たんだ?」

「黒の駒とハイブリッドになってる者ら以外だが、一真が書き換える事で次元の駒からハイブリッドになるようにしておいた」

イアン達もだが回りに居た技術班も喜びを満ちていたが、この駒を入れる事で月中基地本部の奴らが登録を行うから時間は掛からない。とりあえず今出来たてホヤホヤの駒と量産しといてと頼んだ。イアン達には一日休暇を命じたし、サーゼクス達に力借りる事にもなる。この外史の人物情報を開示し、何個必要かは次の日から量産させる。イアン達は、休む前にリンダとビリーが呼んでいたと聞く。

「確かに新たなMSを量産出来るのは俺の力が必要だしな」

「新たな駒に関してもですが、基本創造するのは総司令官の仕事ですから」

新たな駒をショルダーバッグへ仕舞い込み、研究所からドックへ行くと兵器開発やMS関連に関して最近仕事してるリンダとビリーの元へ向かう。基本的に俺の力により詳細な設定や兵器は整備班が作る事になるが、行くと丁度ミレイナ達三人で唸っていた。

「よう。ビリーにリンダとミレイナ。俺の力が必要らしいが」

「やあ一真君。君の力を使ってほしくてね。グラハムが乗りたいらしいんだよ、ブレイヴに」

「あとはそれぞれのガンダムの兵装とかは作れるんだけど、元である機体は作れないから」

「そうなのですー。お父さんは新たな駒を作ってると聞いたですがー」

「そう言う事ね。イアンから新たな駒を受け取った所だ。で、ブレイヴだけでいいのか?他の機体も創れるが?」

他の機体も創ってほしいと言われたんで、端末に載せてる機体名を見てから創造発動。ほぼイアン達が居た外史にある機体を創り、ガンダム全機とジンクスⅣとブレイヴを創ったがフェニックスガンダム、ハルファスガンダム、バルバトスも。

ハイパーナノスキン装甲の見本をくれと言われ、仕方がないから全部創造で創った。少々疲れたが、これでいいか?と聞くと喜ぶ三人。オリジナルのGNドライブ搭載のMSだし、少し疲労困憊だったがアイツらが喜んでるからいいかと思いながら戻る。

「ただいま~」

「お帰り一真。何だか疲れているようだが、大丈夫か?」

「一真さん。ここに座って下さい。回復のオーラを当てますので」

そう言われたので回復魔法を受けた俺だが、そのお陰で創造前の力が戻ったがアイツらの無茶振りはもう勘弁だ。束から聞いたが、エヴォルトシステム搭載機を使ってるが、ほとんど使ってる機体が最近のモノばかりだと思う。

全身装甲でIGコア搭載し、装甲はVPSやEカーボンやハイパーナノスキン装甲となってる。元がバッテリーからGNドライブだし、核エンジン使ってるような半永久的なエネルギー。どれも元は俺が創造してから、アイツらがデータを元に再現してみせた。

「先程大量にMSを創造したんで疲れたのさ」

「それはお疲れさんだ。それより駒は出来たのか?」

「まあな。とりあえずここに居るグレモリーとシトリーの分を持ってきた。黒の駒とハイブリッドの者以外が入れる事で、月中基地本部に情報送信される事だ。外史についてはゼロから軽く聞いて、創りたての駒を入れるのはグレモリー眷属は六人とシトリー眷属はソーナ以外だが現在居るのはベンニーアのみ」

「外史とは小説を思い浮かべば分かるかと思いますが、正史は外史の元である原作であり外史は自分好みに創られたのが外史と言います。一真様が持ってきてくれた駒を入れて下さい。『悪魔の駒』と『次元の駒』の二つとなりますが、もしハイブリッドを所望なら一真様が許可しない限りですね。条件は色々ありますが」

俺が説明後、レイヴェルも簡単に説明してくれた後に出来立てホヤホヤの駒を体の中に入れたアーシア達。リアスと祐斗以外ならアーシア、ゼノヴィア、ギャスパー、ロスヴァイセとベンニーア。残った駒を専用ケースに入れて朱乃とソーナに預けたし、ここに戻ってくる時は普段着から水着姿と戻った。

「ところで一真の膝上はオーフィス専用席なのか?」

「まあな。先程も言った通り、オーフィスが居る時は立つと肩車か肩に乗っていて座る時は膝上かな。ま、最近だと黒歌&白音の猫又姉妹とレイヴェルも座ってくる。ちょっとした独立自治区じゃねえの」

《ほうほう、一真様の膝上は自治区・・・・と。今日は驚くような話で一杯ですぜ。それに外史を行き来する駒も入れた事で、行けたら暴れ回れる事も》

そういやお前も居たな、ベンニーアの影が薄いのか忘れかけたけどその通りで行き来すれば暴れ回る事も出来る。スマホが鳴り響き出るが、この着うたは来訪者が来た時の音で関所から三名。誰だ?と聞くとここまで通しておけと指示を出してから、皆に客が来ると言う事で集結。するとお客人が来た事で納得した皆。

「地下にプールがある何て、この家の大きさも驚きますがプールの広さにも驚きです」

「先に連絡が入ったけど、ここには初めて来たのならここへお通しするさ」

我らCBとグレモリー&シトリーも集結後、皆がそちらに視線を送るとそこには先導のメイドと後ろにシスター服を着たシスター・グリゼルダ。駒王町一帯で活動する天界側スタッフを統括者、アグニ達に五チームも呼んで正解だったがシスターは男性二人を付き添えて歩み寄ってくる。ヴァーリと曹操は見た事あるらしいが。

「ご主人様、お客様をこちらまでご案内させて頂きました」

「ご苦労さん。沙紀は上に戻って良いぞ」

「では、お客様。私はこれで失礼させて頂きます」

メイド服を着た沙紀が一礼するとエレベーターに乗って上まで戻って行った。スマホで連絡来たので待ち構えてた俺であり、初めて来た者らは必ず関所で止められる。主人である俺に必ず知らせるのが義務とされている。

「申し訳ございません。お宅を訪問しようとしたのですが、前に言われた通り関所で弾かれてしまいまして。メイドさんが来て私達は織斑様の知り合いだと言うと端末操作してまして、メイドさんが連絡後にすんなり入れました。そしてここまで通されましたら皆さんが居た事で通されたようで」

「そりゃそうだ。人間界本家は強力な守護結界が張ってあり、初めて来たヒト以外は基本的に関所で止められる仕組みになってる。主人である俺が許可出して登録となっている。来訪者の名前聞けば通すしかないよな」

俺達は余りにも夢中になり過ぎて、来訪者が来る程気付かなかったようだ。シスター・グリゼルダが来たけど、CB側とハイブリッド側以外の奴らは姿勢を正していた。俺達は姿勢を正してないが、この家の当主でありCB総司令官兼黒神眷属『王』でもある。龍神二匹とルシファー達前四大魔王や元神、五チームの内ヴァーリチームと英雄チームが集結。

「ごきげんよう・・・・これは驚きですね、聖書に記された神であるシャルロット様と前四大魔王のルシファー様達も集結とは」

「やあシスター・グリゼルダ。まあアグニ達やルシファー達も来てたし、余り緊張せずに気軽にしてくれると助かる。元ではあるシャルロットもだが、目の前にも居るだろうに」

「その通りですね。創造神黒鐵様、夢幻と無限の龍神様と前四大魔王と元神までが居る事自体が驚きですよ。私達は一真様とグレモリーさんとシトリーさんで話し合いをすると言う事で、私達もお邪魔しようと思いまして」

シスターは俺ら以外のメンツに丁寧な挨拶をしながら、俺と話してたが皆は挨拶をして姿勢を正してた。あのゼノヴィアでさえ俺の膝上に座らないでいたからか、微笑みながら頬引っ張るシーンがカットされたのを頭の片隅に残した。

「ゼノヴィアも破廉恥な事してなくてホッとしてました。織斑様からの報告だとそう聞いてましたから」

「つい先程座ろうとしたが、俺が粛清したから自動的にオーフィスが座ってるよ。気軽に座ってくれ、俺らのドリンクも空っぽだから今すぐ用意させよう」

テーブル席の一つに腰を下ろすシスターだが、俺としては後ろに居る二人の男性に目を向ける。一人は神父の格好で、金髪に緑色の瞳と言う端正な顔立ちの青年。もう一人は見た事ある日本人。ソイツ付近に黒い大型犬が居て、一瞬にして神器か?と考えてる間にメイド達がドリンクを持ってきてくれた。

漆黒の毛色と金色の瞳と言う姿、オーラ的に神器な感じがした。ヴァーリや曹操の眼から見ても会った事あるなと言う感じで、神父の方が自己紹介をしてきた。

「ども。初めまして、駒王学園の悪魔の方々とCB兼黒神眷属の皆さん。自分、デュリオ・ジェズアルドと言いまッス。以後お見知りおきを~」

「と言う事はミカエルのジョーカーか」

その名前を聞いた瞬間、一人で納得した俺でコイツの名は天界の転生天使で知らない奴は居ないぐらいの存在。ジョーカーの登場に驚くグレモリー&シトリーの者だが、朱乃やソーナのようなハイブリッドや我らの仲間はアイツかと思ったに違いない。

ミカエルの部下として動いてるそうだが、天使に転生してもグルメを理由に世界各地を回ってると言うお気楽野郎だ。本人は至ってマイペースだからか、ウチらに視線を配らせていた。

「いやー、黒鐵様は美人の嫁さんを沢山持ってると聞いてたけどマジだったんスね。先程のメイドさんと言い前四大魔王様と元神シャルロット様、夢幻と無限の龍神まで仲間にしちゃうと言うのは他では有り得ないッスよ。ここに居る白龍皇や聖槍も仲間にしちゃう程の手腕、他では決して不可能と言われた事まで出来ると言うのは信じられなかったッスよ!」

飄々(ひょうひょう)と語るジョーカーだったが、確かに前四大魔王と元神に龍神二匹と元テロリストを仲間に加える事はまず不可能だ。それを可能に出来たのも俺が持つ手腕かもしれんが、シスターは戒めの言葉を投げかけた。

「デュリオ?貴方、天界の切り札たるジョーカーなのですよ?失礼のない言い方をなさい。相手はグレモリーさんやシトリーさんの皆様ならまだ良いとして、こちらの御方は創造神黒鐵様であり、赤龍帝と白龍皇の融合体である赤白龍神皇帝になれる御方です。いくら貴方でも瞬殺されるのがオチなのですから、もう少し言い方を考えなさい」

シスター・グリゼルダはジョーカーの耳を遠慮なく引っ張っていく。俺や他の皆は気にしてない様子だが、ヴァーリと曹操は二人を見ていたが気になる程の相手なのか?

「いてててて。・・・・ったく、グリゼルダ姐さんには勝てないっスわ」

どうやらシスターはゼノヴィアだけでなく、ジョーカーまで管理してるようだ。今回の吸血鬼に関して切るか切らないか会談時に話してたが、果たしてコイツはホントに役に立つのだろうか?ルシファーだけ二度目だと聞いてたし、そんだけ今回の『禍の団』に関する動きが不気味過ぎる訳ね。

「ジョーカーの自己紹介が終えた所でもう一人の事を教えてくれよ。ルシファーは二度目らしいし、ヴァーリも会った事がある口だよな?」

「一真。コイツは刃狗(スラッシュドッグ)と呼ばれた男でな。俺が黒神入り前に覇龍発動させた相手だ。ここに居る曹操と『黒刃の狗神(ケイネス・リュカオン)』の所有者」

「ほう。ヴァーリに覇龍使う程の人間が居たとは」

ジョーカーに並んでこの男性も刃狗(スラッシュドッグ)と知って、俺達以外の者らは仰天していた。今日は驚く事ばかりのイベントみたいだが、仲間前に覇龍使わせる程の実力者と言って良い相手か。有名人が立て続けに来たのなら誰だって驚くが、そちら側が神滅具所有者二人でもこちらは神滅具所有者五人なので驚愕しない。色々と情報持ってるし、蒼い翼CEOでもあるから堂々としている俺。

「初めまして、幾瀬(いくせ)鳶雄(とびお)と言います。今日は総督アザゼルの代行でここへ訪れました。こっちは刃。神滅具の独立具現型なので、意思を持つ大型犬だと思ってくれれば有難いです。今後は裏方要員として皆さんのサポートに入りますが、どうやらCB側以外の方は非常に驚いてる様子ですね」

「当たり前です。神滅具所有者が二人現れたとしても、あちら側には神滅具所有者が五人も居ますからね。二天龍と聖槍に絶霧と魔獣創造ですから驚く方はこちらよりそちらだと思ったのですが、どうやら一部の人のみ知ってた様子ですね」

「まあね。一応言っとくが、朱乃・白音・ソーナ・シーグヴァイラ・イリナはハイブリッドとしてこちら側に居る。レイヴェルは黒神入りだし、それ以外のメンツらの情報共有は限定的としてるんだ」

大型犬の名は刃と言い、犬自体が神器と考えてもレグルスみたいに後天的では無さそうだ。まあ肉体を持つ二天龍を召喚しても神器使えるし、色々な形状があるからアザゼルがハマった理由なのかもしれん。プールで遊んでたドライグとアルビオンは、何時の間にか飛んできては俺らの机上に着地するとシスターら三人は驚く様子だが何故驚くんだろう?

「一真、恐らくだが何故神器に封印されたはずの二天龍が現世に出てるんだ?と言う顔をしてると思うぞ。俺達は見慣れてしまったからな」

「それなら納得したわ。初めて見る奴にとってそりゃ疑問にもなるよな。シスター達の疑問に答えると、俺がコイツらの肉体を創ったからな。刃のような独立具現型ではないが、魂のみを神器に入れてる状態だからコイツらを召喚しても神器は普通に使えるし禁手化も出来るようにした。とても便利になった事により、コイツらの心労を取る事もあるが」

「アルビオンが現世に出られるようになってからは、色々と戦いのバリエーションが増えた事により覇龍よりも燃費が良くなった。ドライグが現世に出てるのを見たのは、三大勢力の会談時に驚愕してたが俺もその一人でもあった」

そう言いながら二天龍であるコイツらは、机上にあるクッキーを食っていた様子をマジマジと観察してた刃。近くには五大龍王のティアとファーブニルもヒト化として居るからか、増々シスター達の驚愕した顔をしばらく拝んでいた。刃狗が裏方担当と言うのは、悪魔達にとって心強いメンツが揃うのも余りない。

「・・・・なるほど、全く隙のない犬だ」

「そうね。一見して可愛い顔してるけど、内に巣くってるものはとんでもなさそうよ。何時の間にオーフィスがその犬に乗ってるけど平気かしら?」

ゼノヴィアとイリナも大型犬である刃が持つ独特オーラに表情を険しくさせてたが、膝上に居ないと思ったら何時の間にか刃の上に跨いでる様子だけど嫌がってる様子なのか。飼い主である刃狗も心配そうに見てた。

「あのー、一真様。刃が嫌がってるので降ろしてもらっても宜しいですか?とても怖がってるんで」

「あ、やっぱり。俺的には見えんが、神滅具所有者にはそう見える様子だからか」

「あとは悪魔側であるサイラオーグがここに居れば、神滅具所有者が揃いますね。最も四大勢力としては」

心眼で刃を見るとホントに嫌がってたので、オーフィスを抱いて膝上に乗せ直した。降ろした事で刃はホッとしたような雰囲気出してたし、やはり無限の龍神と呼ばれるオーフィス相手にビビるよな。ソーナが言うように、サイラオーグが居れば揃ってたし四大勢力だと。三大勢力は天使・悪魔・堕天使で、俺達のような混合勢力は他にも居ない別勢力。

「天使側とグリゴリ側から出向と言う感じか」

「ま、増援として来たのなら有難いと言いたいんじゃないの。最も悪魔側にとっては」

「今回の相手として吸血鬼と凶悪邪龍ではありますが、悪魔だけでは死ぬリスクがかなり上と考えてますわ。リアスもそう思ってるはず」

俺が言うとシーグヴァイラと朱乃が言うように、今回の相手は悪魔だけだと足りない程の力を敵は持っている。聖杯で復活した邪龍相手で、オーラだけでビビる感じだから俺達で慣れさせようとしてた。こちら側は元魔王&神に夢幻と無限を司るドラゴンに、神器と神滅具を持つ仲間達に聖剣エクスカリバー持たせてる勢力はウチだけ。相手としては良いが、アーシア達にはもっと過酷な修行が必要の様子。

「ところで一真様達は自主トレをしてるのかな?」

「毎朝欠かさずだが、最近だとコイツらを鍛えてやってるよ。それがどうかしたか?」

「アザゼルさんから、木場祐斗の代わりにと来ました。俺も加わっても宜しいですか?」

「あ、俺もミカエル様からそう命じられていたんだった。俺もいいッスか?」

「神滅具所有者が鍛錬相手してくれるとは願ったり叶ったりだろうが、お前ら二人の力を見てから検討するよ。ヴァーリと曹操もだが、俺らには一太刀入れないと反省会開く程だからな」

丁度良いタイミングで挙手した二人だが、まずは力を見せてもらってから鍛錬相手をしてもらう。パワーバカのゼノヴィア相手をしてもらいたいが、味方に神滅具所有者が居る事自体がレア物だ。あと五つある神滅具だが、俺の未来予知によると二つは行方不明とされていてこの世の理の外にあるとされてる。話は変わるけどヴァーリと曹操相手だけだとレベルアップするか難しい。

「いくら『煌天雷獄』と『黒刃の狗神』の所有者が、それぞれの長に命じられたとしても判断は俺がする。ヴァーリと刃狗、ジョーカーと曹操の模擬戦は見物だな。二人共俺らの仲間前に戦ったが、今現在だと力は同じかお前らで知る事になる」

「そうだな。俺並みに強いと言ってたが、今だと禁手も完成してるし勝てると思っている」

「俺もだ。覇龍使わずに相手してやるよ」

「と言ってるが、二人共やる気みたいだから話し合いが終わった後にやろう」

二人が余裕で発言したのかデュリオと鳶雄もやる気満々の様子だ。いくら神滅具所有者でも聖剣エクスカリバーを持ってるし、ライバル目線を飛ばしてるようだがゼノヴィア達も大いに喜んでたな。俺も一々様付けされると困るんで、普通にタメ口で構わんと言っといたが困り顔してたな。いきなりは無理でも時間経てば問題ないだろう。

「これはいいぞ!鍛錬相手が神滅具所有者のオンパレードで、これはレアな光景でもあると私は思うぞ。条件難しいのに集まると言うのは、やはり二天龍が引き寄せてるのだろう。龍神相手なら兎も角、神滅具所有者となら加減してくれるだろうから凄く燃えてきたぞ」

「その前にだけど、私に連敗してるから少しはテクニックを磨かないとね」

「私もですが、ファーブニルさんとの禁手化を磨いて他にする事があると思います。鍛錬しながら一緒に考えて、禁手化時間も延ばしてみせます」

ゼノヴィアとイリナのプチ口喧嘩しなくて済んだし、見守っていたアーシアもファーブニルとの連携を考えているらしい。契約してから余り時間経過してないが、絆度を見ても相性バッチリだろうし。

「前々から思ってましたが、シトリー眷属もこの家での修行させてもいいですか?私はハイブリッドなので力は天と地の差ではありますが、そろそろヴリトラ使いの匙を禁手させたいですし。勿論私達も指導しますが、神滅具所有者との相手をすれば至るかと」

「別に構わんよ。ハイブリッドであるソーナもだが、基本的に俺らとハイブリッド以外の者達を修行させても問題ない。元々俺らの扱きを知ってるのならな」

「いやー楽しみッスね!黒鐵様『今は人間体だから一真でいい』じゃあ一真様と呼ぶッスけど、一度で良いから二天龍のどちらかと戦ってみたいと思ってた所ッスよ。ウチとしては天界最強と言われてますが、正直最強と言う看板は俺よりもそっちだと思うス」

最強の座は俺以外居ないだろうけど、神滅具所有者が七人に増えても朱乃達が本気出せる雰囲気。アイツの禁手化に関してもだが、アーシアとの禁手化も名前考えないといけない。ゼノヴィアはテクニックをイリナから学んでるが、連敗記録更新中である。

何時まで経ってもパワーバカだから、連勝してるのはイリナ達でパワーとテクニックを合わせた戦い方。デュリオと鳶雄の好意に活気付く中で、シスター・グリゼルダが言う。

「テロリストの動きが以前にも増して不気味な以上、各勢力の若手を強化させねばなりません。・・・・残念ながら各陣営の実力者の大半は上役であり、政治的な意味合いで動きにくい立場にあります。各勢力の神族、特に主神を失う訳にはいきませんが、一真様のような最強の座へ座り続けている創造神黒鐵様。未だに真龍と龍神相手をしても連勝記録更新してるとイリナさんから聞いています」

「まあな。俺と言うイレギュラーな存在が居なければ、このような形で出会う事もなかっただろう。ミカエルから相当な実力者と言われていて、俺と初めて会った時は緊張マックスだった覚えがある。ま、人間界では普通の一般人として過ごしてるし『兵藤一誠』と言う名で通るのは現在だと駒王学園のみ。蒼い翼やCB関連で最近だとヴァーリ達でも本名を呼ぶようになってきた」

「ええ。当時私と初めてお会いになった時は緊張しましたが、会ってみると普通に居る一般人のような御方でしたね。と、話が少々脱線しましたが、グレモリー眷属とシトリー眷属と言う若手を何時でもどこでも派遣出来るよう強い大御所が必要なのです。どうか三大勢力だけでなく各神話体系の為、人間界の為に力をお貸し下さい。私達もサポートとして最大限尽力致します」

「頭を上げよ、シスター・グリゼルダ。そんなに頭を簡単に下げる場面でないが、俺達CB側は敵と認識しない限りは三大勢力の味方である。それを良くしない者達の排除するのが、俺達の仕事でありコイツらを鍛え上げるのも俺らの仕事だしな。バイト料も貰う時があったけど、現時点を持って三大勢力から雇われたと思えば良い事だから。それに俺達も平和が一番と考えてるから気にすんな」

俺は創造神黒鐵兼赤龍帝として居るが、今は人間の姿であり本名を名乗ってるからにはある程度の仕事のつもりで。大天使化や大閻魔化のような神の姿もあれば人間の姿もあるし、戦争を無くす方法は何通りもあるかもしれない。

一つは惑星アースやナイトメアのように、戦争で死んだ者達や元テロリストやってた者らを救済させた。現三大勢力も和平ではなく共存可かもしれんが、現段階では出来ないかもしれんよ。

「惑星アースやゴールデン・ウイング領のような共存世界、惑星ナイトメアに居る悪魔達も現政府と和解してるから問題無しと。この前あった神殺し系統の武器を使った暗殺も無さそうだし、黒鐵神殿があったお陰で事実上不老不死な体を持てた。大御所が俺らで若手はそちらだと言う事を忘れずにな」

「各勢力の若手同士、一度会わせておくと言う話し合いはされ始めてると聞くッスが、ミカエル様達は和平前からトップ同士で会っていたと聞いてるッス。ここに居る大御所ばかりを戦わせて申し訳ないとミカエル様が仰ってましたし、心を痛める前に交流を持つ事には何も問題無いッスよ」

ま、俺ら大御所ばかり仕事持ってくと何時まで経っても若手が育たない事は分かり切ってた。前四大魔王と元神がこちらに居ても三大勢力のトップ陣とは、戦争前からの付き合いだ。修行関連はずっとアグニ達で任せていたが、戦力増強として若手悪魔を育てる人材は少ない。そもそも加減調整出来ない連中ばかり、大御所より若手連中とやった方がよさそうだ。

「では諸君。早速鍛錬をしようじゃないか!」

『おーっ!』

とゼノヴィアがそう言ったので皆が続いてくれるが、俺はゼノヴィアと続いた皆の頭にハリセンを叩いた後に言った。デュリオも幾瀬鳶雄も頭を押さえていたな。

「全くこれだから若手として隙が多すぎるんだよ。気合入れるのも構わんが、修行前に今後についての話し合いをする為に来たのだからな。と言う訳で俺らも上に移動してから、今後の課題と修行メニューを考える。早く着替えて来いよ」

俺達は一度上に戻り普段着へ着替え終えた連中を通し、会議室で今後について話し合っていた。その時はシトリー眷属も揃ってたが、ソーナ以外は地獄を見る事になるだろう。さて俺達はこんな感じで過ごしていたが、リアス達は無事に吸血鬼達の領域に着いただろうか。

アザゼルと一緒に行った蒼太から定時通信来るから問題ないとして、カーミラ派の連中と会談させる為に国連軍関連で知る事になるだろう。 
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