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『虚構』

作者:零那
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『強さ』



強く在ろうとした。
強くなければいけないと。
強さが何よりの武器だと...。

絶望なんてしない。
泣いてなんかないよ。
此は涙なんかじゃない。
悲しみなんて知らないよ。

何に泣いたというの?
何が悲しいというの?
何も感じないよ。
何処も痛くなんかない。

何も分け合えやしない。
半分こなんて出来やしない。
自分のものは他人に背負わせれやしない。

過ぎてく日常に追われる。
孤独なんて慣れてる。
痛みにも慣れてる。

ただ今を生き抜く。
飛び越えてくだけだ。
どんなに痛くとも。
どんなに死にたくとも。

強くならなければ。
強く在らねば。


 
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