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オズのアン王女

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第二幕その七

「僕達がここに来た原因も」
「そうそう、学校でかかしさん達に会ってね」
「それからだったね」
 神宝とカルロスが応えます。
「五人で渦の中に入ってね」
「そうした来たんだよね」
「あの時はまさかって思ったけれど」
「本当にオズの国に来たから」
 ナターシャと恵梨香もお話します。
「不思議よね」
「本当にね」
「うん、そうなると僕が出ても」
 外の世界にとです、大尉は言いました。
「目立つね」
「どうしましても」
「そうなりますね」
「かかしさんや木樵さんも目立ちました」
「だから私達も気付きましたし」
「仮装行列の中にいましても」
「上手に隠れたと思ってたけれどね」
 ここでかかしがお話します、木樵と一緒に政治のお話の休みにとお部屋に来たのです、
「ジョージ達にはわかったんだよね」
「まあ僕達もです」
 ジョージがお話します。
「まさかって思いました」
「上手に隠れていたんだね」
「そうでした」
「それは何よりだけれど」
「わかったことはですか」
「今思うと迂闊だったね」
 かかしはこう言うのでした。
「やっぱり」
「そうだね、僕達はやっぱりね」
 木樵も言います。
「外の世界にはね」
「出ない方がいいね」
「そうだね」
 こう二人でお話します、そして。
 大尉もです、こう言うのでした。
「僕も出ない様にします」
「いや、僕達もちょっと見に行ったからね」
「君も興味があったら外に出るといいよ」
 かかしと木樵はこう大尉にお話しました。
「外の世界にね」
「そうしたらいいよ」
「八条学園という学校に出るから」
「面白い学校だよ」
「夜にでもこっそりと歩き回ったらね」
「面白いよ」
「じゃあ一度」
 大尉はかかしと木樵のお話を聞いて言いました。
「行ってみます」
「うん、一度ね」
「外に出るといいよ」
 こうしたことをお話してでした、そのうえで。
 大尉は五人とです、あらためてお話しました。皆で楽しい時間を過ごしていました。そうして午前中を過ごしお昼にです。
 ドロシーとトトがお城に来てでした、こう言ってきました。
「御免、待った?」
「今来たけれど」
「よく来てくれたね」
 木樵はドロシーを大きく両手を広げて迎えました。
「全然遅くないよ」
「だといいけれど」
「うん、君も急いできたよね」
「わかるのかしら」
「だって昨日だよ、僕達のところに連絡が来たのは」
「おそらくお話が出て都を出発したね」
 かかしも言います。
「そうだね」
「ええ、それはね」
「そして寝ている時以外はあまり休まずに来たね」
 かかしはこのことも察して言いました。 
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