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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第八幕その十一

「本土とは種類が違いまして」
「ガジュマルもそうですし」
「はい、あの木も沖縄の木ですね」
「そうですね」
「沖縄は生態系も本土とは違っていまして」
「植物もですね」
「違います」
 本土のものとはです。
「そちらもまた」
「そうですね」
「それで森もです」
「本土の森とは違いますね」
「そうです、土壌もです」
 森のそちらもです。
「また違います」
「そうですね」
「ですから」
 それでというのです。
「この森の調査もです」
「いいものですね」
「はい」
 本当にというのです。
「沖縄の生態系、動物も植物も」
「そして土壌も」
「こうしたことを学びますと」
「沖縄は凄く面白い場所ですね」
「はい」
 本当にと言う先生でした。
「僕もそう思います」
「そうですよね」
「何かと楽しく学べる場所です」
 沖縄は、というのです。
「自然のこと、文化のことと」
「何かとですね」
「そこを見ていきますと」
「色々なものも見えてきますね」
「そうです、珍しい動物も一杯いますし」 
 これから会いに行くハイ達にしてもそうです。
「僕はそこから沖縄を学びたいですね」
「学者としてですね」
「そうです、ただハブに噛まれますと」
「大変です」
 何しろ毒蛇だからです、安座間さんも否定しません。
「今は血清がありますが」
「血清がありましても」
「最初からです」
 それこそです。
「噛まれないことです」
「それが大事ですね」
「そうです」 
 だからというのです。
「君子危うきにといいますが」
「何も理由がないなら近寄らないことですね」
「調査目的でないと」
「ハブにはですね」
「近寄らないことです」
 そうすべきというのです。
「本当に」
「全くですね」
「はい、調査の際もです」
「慎重ですね」
「その生物のことをよく把握して調査する」
 事前にです。
「このことは大事です」
「最初からですね」
「事前の知識があれば」
 それで、なのです。
「全く違いますからね」
「その生物の調査も」
「ですから」
 それでというのです。
「まずはです」
「その生物をよく知ること」
「それからですね」
「そして慎重にです」
「調査を行うべきですね」
「特に危険と思われる生物は」
 そのハブも入ります、ハイもです。何しろ毒がありますので。 
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