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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第七幕その五

「僕は」
「そういえばリュウグウノツカイも」
「あのお魚も謎ばかりだし」
「どうやって生きているのか」
「殆どわかっていないね」
「そう、あのお魚のこともね」
 リュウグウノツカイもというのです。
「もっと調べてわかっていきたいし」
「海のこと自体も」
「もっとなんだ」
「調べていって」
「わかっていきたいんだ」
「うちの学園の水族館には剥製があるけれど」
 リュウグウノツカイのそれがです。
「まだまだね」
「わかってないよね」
「というか殆どわかってない?」
「リュウグウノツカイについては」
「まさに謎の生きものだね」
「そしてまだ発見されていない生きものもいるんだ」
 海にはというのです。
「特に深海については」
「まだまだ謎で」
「わかっている様で全くわかっていない」
「わかっているものは僅か」
「そうなんだ」
「そう、わかっているものはほんの僅かで」
 深海のことはというのです。
「殆どわかっていないんだ」
「だから深海に行ってだね」
「その場所を自分で調べたいんだ」
「先生も」
「月には行ったけれど地球にもまだまだ謎が多くて」
 特にというのです。
「海、とりわけ深海はね」
「殆どわかっていなくて」
「無限の可能性がある場所」
「だからこそ」
「先生は海にも行きたいんだ」
「そうなんだ、まあ深海には行くことだけで大変で」
 特別の潜水艇が必要です、海の大きさを考えると豆粒なんてものではありません。もっともっと小さなものです。
「調べられる時間も僅かだから」
「わかることはいつも少ない」
「調べに行っても」
「そうした場所だから」
 先生のお話は残念そうです。
「何度も行かないといけないけれど」
「行ってみたい」
「そこに無限の可能性があるから」
「だからこそ」
「こうも思っているんだ」
 こうお話するのでした、皆に。
 そのうえで、です。トルコライスも食べて言いました。
「それでね」
「うん、それでね」
「今はだね」
「この沖縄料理を食べる」
「そうするんだね」
「このことも楽しもうね」
 食事、そしてそこにある文化もです。
「是非、いやそれにしても」
「この沖縄料理はね」
「美味しいね」
「独特の味で」
「八条学園の食堂にもあるけれど」
「やっぱり本場は違うわ」
「多分味自体は変わっていないんだ」
 それはと言う先生でした。
「ただ、気候が違うね」
「うん、神戸とは」
「全く」
「そのせいでね」
 神戸と沖縄では全く違います、本当に沖縄は暑いです。
「味も違って感じるんだ」
「より美味しく」
「沖縄料理も」
「沖縄で食べたら」
「神戸とかで食べるよりも」
「美味しく感じるんだね」
「お料理は気候の影響を受けるからね」
 その気候の中で考えられ作られ食べられそこから改善されていきます、だからこのことは当然と言えることでした。 
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