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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第七幕その四

「駆除と一緒にこうしたこともしていくといいよ」
「食べることを楽しんだり」
「毛皮も使ったり」
「そうしたこともしていく」
「そういうことだね」
「そうだよ、駆除は残念なことであるけれど」
 それでもというのです。
「向かっていくことも大事なんだよ」
「わかったよ、先生」
 皆で先生の言葉に頷きます、そしてでした。 
 先生達はこの日のお昼も食べました、今日はミミガーとラフテー、それにタコライスとスパムチャンプルでした。
 そのミミガーを食べつつです、皆言いました。
「そういえば沖縄って猪いないね」
「こうして豚はよく食べるけれど」
「猪はいないね」
「鹿や猿もそうだし」
「熊もね」
「うん、沖縄は日本の中で独特の生態系だからね」
 先生は皆にお話をします、お店の中でそうしたお料理を食べつつ。
「熱帯のものに近いから」
「ああ、そうした生きものはいないんだ」
「本土にいるみたいな鹿や猪は」
「あと熊とかも」
「狐や狸もいないし」
「そう、いないんだ」
 そうした生きもの達はというのです。
「本土にいるみたいな生きものはね」
「北海道とも違うし」
「北と南で」
「北海道は本土と同じ様で違う」
「そんな感じだったけれど」
「そう、北海道はね」
 先生はこの地域のお話もしました。
「亜種の生きものが多いね」
「狐も狸もしかも」
「熊は羆だけれど」
「似ているよね」
「亜種で」
「そう、北海道はそうで」
 それでというのです。
「沖縄は熱帯なんだ」
「そちらに近いんだね」
「台湾とかかな」
「そっちに近い?」
「そんな感じかしら」
「そうだね、台湾の方に近いかもね」
 沖縄の生態系はというのです。
「本土よりも」
「そちらの方で」
「日本にあるけれど独特な」
「そうした生態系なんだね」
「そうなんだ、海の方もね」
 そちらもというのです。
「そうした感じだよ」
「ウミヘビもいるし」
「ジュゴンもいて」
「海の生態系も違うんだ」
「ジュゴンも見たいね」
 先生はにこりと笑ってこちらの生きものについてもお話しました。
「あの生きものも」
「先生は海洋生物学者でもあるしね」
「そちらの研究もしてるし」
「海は永遠に無限の可能性がある場所だよ」
 先生はその海についてこう言いました。
「人類にとってもね」
「今もなんだね」
「かなり調査されて調べられていても」
「それでもなんだ」
「海は今も無限の可能性があるんだ」
「そうした場所なんだ」
「そうなんだ、まだ発見されていない生きものも多いよ」
 海にはというのです。
「陸もそうだけれどね」
「海は余計にだね」
「まだ見付かっていない生きものもいる」
「だからこそ」
「発見したいんだね」
「そう思ってるんだ」
 心から言う先生でした。 
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