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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第六幕その三

「それでホテルに帰ってシャワーを浴びて寝ようね」
「そうしようね」
「そして明日もね」
「頑張ろうね」
 皆も先生にお話します、そしてでした。
 皆はこの日もゆっくりと休みました、そのうえで次の日の朝もしっかりと食べてから学会に出ました。その学会の後で。
 先生はホールを出ようとする時に安座間さんに言われました。
「先生の論文ですが」
「昨日発表した」
「はい、その論文は沖縄の森について書いていましたね」
「現在とこれからの環境について」
「そこで蛇についても触れておられましたね」
「沖縄の」
「はい、その蛇達ですが」
 沖縄の、というのです。
「先生はヒャンやハイについても書かれていましたが」
「少しでしたが」
「先生はあの蛇達についてご存知なのですね」
「はい」
 先生は安座間さんのその問いに答えました。
「沖縄の生態系についても興味がありまして」
「だからですか」
「はい、ヒャンやハイもです」
 彼等についてもというのです。
「知っています」
「そうですか、それでは」
「それでは?」
「ヒャンやハイの現状もご存知ですね」
「特別指定ですね」
「はい、国の」
 安座間さんは先生に答えました。
「特別指定動物です」
「そうですね」
「そしてその保護が問題ですが」
「目撃例自体が少ないですね」
「非常にです」 
 安座間さんは残念なお顔でお話しました。
「最近まで実在さえ疑われていました」
「生息地域が狭く個体数も少ないですね」
「本当に稀少な生きものなので」
 だからというのです。
「今も目撃例は僅かです」
「島にいる人達の間でも」
「見た人は少ない位で」
「そこまで希少な生物というのも」
 先生も複雑なお顔で言うのでした。
「イリオモテヤマネコと同じで」
「保護も大変です」
「そうですね」
「あの島には他にもです」
 安座間さんはイリオモテヤマネコのいる西表島についてさらにお話をしました。
「ヤマネコがいるそうですが」
「それは僕も聞いています」
「まだ発見されていません」
「そうですね」
「決して大きな島ではないですが」
 それでもというのです。
「どうしてもです」
「発見されていませんね」
「今現在もです」
「イリオモテヤマネコも長い間でしたね」
「実在が確かめられていませんでした」
「そうでしたし」
「そのもう一種類、果たして」 
 安座間さんは学者としてです、真剣に考えています。 
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