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陸上自衛隊その他の装備設定2

「遠隔操縦観測システム」

用途:観測

分類:無線操縦ヘリコプター

製造者:富士重工業

全長:3,8m

全幅:1.2m

全高:1.3m

全備重量:265kg

超過禁止速度:約150km/h

実用上昇高度:300m


遠隔操縦観測システムは、主に陸上自衛隊で使用されている、無人偵察機を主体とした観測システムである。略称のFFOSは、開発時仮称の頭文字てある(飛行式前線観測装置)に由来する。主にラジオコントロール式の無人ヘリコプター(無線操縦ヘリコプター)を使用し、空中から広範囲の情報を収集するためのシステムである。自衛隊特地派遣部隊の装備品として現地に持ち込まれており、主に空中よりの偵察、及び火砲の弾着観測に用いている。


開発当初は空中よりの偵察、及び火砲の弾着観測に用いることを主眼とした装備であったが、災害やテロの現場確認などの事態にも転用が可能であり、配備後は幅広く総合的に情報を収集するための装備としての運用が主眼とされている。
2007年(平成19)度からは、改良型の新無人偵察機システム(FFRS)の配備に移行している。システムの中核である無人機(無人ヘリコプター)は設計の一部を共用した民間型が気象庁でも火山観測用として利用されており、海上保安庁でも不審船対策として導入が検討されている。


富士重工業が主契約企業となり、1988年(昭和63)より技術研究本部(技本)による研究試作と共同開発が行われた。
墜落事故等が発生するなど、開発は難航したが、1996年(平成8)度に開発が終了し、陸上自衛隊と富士重工業などによる実用試験が続けられた。


1996年のUS-1A改・試作製造分担の決定等に際し、富士重工業が希望する担当部位を有利にしてもらうために当時の防衛庁(現 防衛省)政務次官に接触、報酬として500万円が授受された事が発覚、1998年(平成10年)末に富士重工業の会長と前専務、元政務次官が贈収賄容疑で逮捕、起訴され、後に執行猶予付き有罪判決を受けた。同年12月15日に防衛庁は制裁措置として、「真に止むを得ない物」を除いて富士との取引を1年間停止し、本機の研究開発と予算獲得も見送るとした。
そして2001年(平成13年)度から量産機の調達が開始された。


システムは可視・赤外線カメラを搭載した単発タービンエンジン無人ヘリコプターと、飛行管制、データ送受信・処理、
整備などの地上装置からなるシステムで、完全自動飛行により遠距離観測の任務を遂行することができる。


地上装置は、車載した統制装置、追随装置、簡易追随装置、
発進・回収装置、
整備支援装置、機体運搬車両や作業車などから構成され、
運用には作業機付きの73式大型トラック、通信のための車両など6台ほどの車両が必要となる。一部はけん引式で、無人機(無人ヘリコプター)の輸送にはけん引式の専用の車両が使用される。


プログラムによって離着陸を含めた完全自律飛行を行い、
敵地上空から索敵や弾着観測を行い、
リアルタイムで画像を取得・伝送することが出来る。榴弾砲車や多連装ロケットシステムの射程をカバーできるよう50km以上の縦深観測能力を持つとみられ、
航続時間は3時間以上に及ぶ。


機体はセミモノコック構造で複合材を多用し、軽量化されている。昼夜間・悪天候でも観測が可能であり、システムはユニット化されているため、短時間での着脱が可能。搭載されたセンサー等の機器には自爆装置が備わっており、秘匿性を確保している。


(構成要素)

・無人機

・統制装置

・追随装置

・簡易追随装置

・発射装置

・機体点検装置

・機体運搬装置





「パックボット」

パックボットは、
米iRobot社がゲンギス(MITロボット工学教授のロドニー・ブルックスが1991年に開発した体長35cm、
重量1.2kg、秒速15cmの六本足ロボット)の包摂アーキテクチャ(振る舞いに基づくロボット工学を起源とする人工知能の概念)理論を取り入れて開発した人工知能搭載の軍用遠隔操作多目的ロボットであり、911テロ事件での捜索、イラクやアフガニスタンなど戦場での偵察や爆弾処理などに使用され実績を挙げている。


パックボットの正式名称は『IROBOT 510 PACKBOT』パックボット本体は長さ68.6cm、幅52.1cm、高さ17.8cm、カメラ付きアームは187cm、本体10.89kg+コントロールユニット12.4kg、
総重量23.2kgであり、戦場で兵士が一人で背負って持ち運ぶことが可能である。
類型のウォーリアー(710 Warrior)は総重量68kgあり、一人で持ち運ぶことは困難である。ウォーリアーは約90kgの重量まで運搬が可能であり、戦場からの負傷した兵士の救出作業などを想定している。


パックボットは、米国防省国防高等研究計画庁(DARPA)の依頼によりiRobot社が開発した軍用多目的作業用ロボットである。 パックボットの名前の由来は兵士が戦場にバックパックに入れて持ち運びが出来るロボット、つまりバックパックロボットから来ている。


自走速度は11km/hで、マイクロソフトのXbox 360やソニー・コンピュータエンタテインメントのPlayStation用コントローラーを用いた遠隔操作が可能。GPSとコンパスを搭載し、
約1km離れた場所からの遠隔操作が可能。
パックボットはカメラやロボットアームなど多彩なオプションを持つ多目的作業用ロボットのため、作戦(オペレーション)ごとに装備の違いから総重量も多少変化する。


パックボットは、
いわゆる3K(きつい、汚い、危険)な場所での偵察や捜索を目的に開発された。
アフガニスタンで敵の潜む洞窟探査やイラクの爆弾処理などに運用された実績を持つ。イラクやアフガニスタンで人間の代わりに爆弾処理をして木端微塵になったパックボットも多く、兵士の人命を救っている。自衛隊はこの軍用遠隔操作多目的ロボットを米国から購入し、特地では主に黒王軍の仕掛けたIEDや地雷などの処理や洞窟探査に使用している。





「新野外無線機」(携帯無線機1号のスペック)

全幅:約230mm

全高:約80mm

奥行き:約300mm

重量:約4Kg

電源:DC12V

開発:防衛省技術研究本部

製造:三菱電機


新野外無線機は、自衛隊の業務無線システムの1つ。主として陸上自衛隊において、部隊相互の連絡に使用する。85式野外無線機の後継として平成13年度より運用を開始し、陸上自衛隊の主たる野外無線機として広く用いられた。部隊使用承認のかたちで運用されており、制式化はされていない。後継として、平成24年度より広帯域多目的無線機(コータム)の調達が開始されている。
自衛隊特地派遣部隊では主に中隊や小隊に配備されており、
司令部との連絡無線に使用されている。


平成6年度から平成7年度にかけて部内研究が開始され、システムスタディおよびシステムデザインが実施された。その後、平成8年度から平成10年度にかけて2回にわけて試作が行われ、平成10年度から平成11年度にかけて技術試験が行われた。
この結果、本機は「設計の基本となるべき装備品等の性能、
諸元、構造等」を満足することが確認された。その後、1999年9月から2000年9月にかけて、陸上自衛隊において実用試験が実施された。この結果、本機は「運用構想、装備を必要とする要件及び要求性能に適合しており、
部隊の使用に供し得る」と報告された。


(構成)

・車両無線機

・携帯無線機1号 - マンパック型

・携帯無線機2号 - ハンドヘルド型

・機上無線機

・中継無線機


(携帯無線機1号)

野外で使用することから防水・耐衝撃性を備えている。また、85式野外無線機の音声秘匿機能に加え、周波数ホッピング機能を搭載しており敵に傍受されにくくなっているほか、
通信性能も向上している。本体も小型・軽量化されており、
85式ではビニロン製のソフトケースであったが、背負子で背負う方式になったことから長時間の携行でも負担が軽減されている。また、本体を包む布は迷彩化されている。





「野外通信システム」

(ネットワークインフラ)

バックボーンノード装置

アクセスノード装置

ノード中継装置

ネットワーク管理装置

・運用管理装置

・セキュリティ装置

整備支援装置


(ユーザネットワーク)

広帯域多目的無線機

機上用 JARC-Z100/310

全幅:約600mm

全高:約195mm

奥行き:約390mm

重量:約42Kg

電源:DC28V


車両用 JVRC-Z200

全幅:約210mm

全高:約280mm

奥行き:約280mm

重量:約17Kg

電源:DC24V


携帯用I型(マンパック型) JPRC-Z100

全幅:約250mm

全高:約470mm

奥行き:約275mm

重量:約5.5Kg

電源:DC14.8V


携帯用II型(ハンドヘルド型) JPRC-Z10

全幅:約80mm

全高:約200mm

奥行き:約30mm

重量:約0.6Kg

電源:DC7.2V


(指揮所用ネットワーク装置)

多重化装置

端末接続装置

信務処理装置

LAN延長器(無線/有線)


(端末装置)

データ端末装置

無線LANアダプタ

電話端末装置


野外通信システム(FC net)は、陸上自衛隊の通信システムの一つ。試作段階では新野外通信システムと呼称されてきた。開発は技術研究本部、製作はNECが行っている。戦略階梯(方面隊)で用いられてきた方面隊電子交換システム(AESS)、作戦術階梯(師団・旅団)で用いられてきた師団通信システム(DICS)、戦術階梯で用いられてきた地上無線機・野外無線機(85式および新野外無線機)を一括して更新するシステムとして開発された。周波数としてはHF・VHF・UHFが用いられる(ハンドヘルド型はVHF・UHFのみ)。通信プロトコルにはInternet Protocolが採用されており、モバイルアドホックネットワークの技術により、
迅速に高速かつ広域にわたる通信ネットワークを構成可能とされている。


平成19年度から平成22年度にかけて試作が行われ、平成21年度から平成23年度にかけての技術試験及び平成22年度から平成23年度にかけての実用試験を経て、
平成24年度に装備化、同26年度より整備が行われている。
開発試作総経費は168億円。なお野外通信システムは平成16年度から試作を、平成18年度から翌年度にかけて所内試験を実施した「統合無線機の研究」の成果を反映させている。自衛隊特地派遣部隊へ実験用に貸し出されており、実際に使う事で様々なデータを採取して普及・改良作業に反映する予定だ。


初動対応時には、
部隊間では広帯域多目的無線機のみ、
あるいはアクセスノード装置と広帯域多目的無線機の間でネットワークが形成され、基地・中央との通信は民間通信事業者や衛星通信システムを通じて確保される。その後、より大規模な部隊が展開する本格的対応時には、指揮所には指揮所用ネットワーク装置が設置されるとともに、ノード中継装置やバックボーンノード装置、整備支援装置やネットワーク管理装置によって独自のネットワークインフラが構築される。
なおオペレーティングシステムとしては、情報処理端末にはマイクロソフトウィンドーズ、携帯情報端末にはアンドロイドが採用されている。


システム内の無線通信端末として開発された広帯域多目的無線機(略称: 広多無(コータム))は、その名の通り、周波数帯域としてはHF・VHF・UHFに対応し、また音声通信とデータ通信のいずれも可能となっている。またソフトウェア無線化されており、所要のソフトウェアを使用することで、3自衛隊間およびその他の部外関係機関との直接通信が可能となっている。ソフトウェア無線機規格としては、
アメリカ軍が統合戦術無線システム(JTRS)で採用したのと同じSCAが採用されている。


陸上自衛隊の指揮統制システムをソフトウェア化して野外通信システムに搭載することで、指揮階梯から第一線部隊まで情報の共有を可能とし、海自・空自・米軍との秘匿情報の共有も可能とする研究が行われている。
具体的には師団等指揮システムと基幹連隊指揮統制システムのサーバ装置(計算機室装置・中央処理装置)やPDA(携帯II型)・GPS(自己位置評定装置)が、ノード装置や広帯域多目的無線機(携帯用I・II型)に置き換えられ、前者が有していた計画や命令・共通メッセージ(メール)・部隊配置・地形や気象・敵情報等の情報授受の機能が、
ソフトウェア化された上で後者へ搭載される。


これにより先述の効果以外にも師団等指揮システムや基幹連隊指揮統制システムを新たに購入する必要が無くなり、またその分増備される野外通信システムも量産単価の低減に繋がり、情報共有による機能強化とコスト削減の両立が可能となる。なお対空戦闘指揮統制システム・火力戦闘指揮統制システムについては、
システム・装備双方に野外通信システムが搭載される予定であり、これにより同様の情報共有による機能強化の効果が得られる。





「微光暗視眼鏡 JGVS-V3」

形式:双眼鏡(ヘッドマウント可能)

動作原理:微光暗視

製造:日本電気

視界:40度

識別距離:300 m (車輌)/200 m (単独人員)

重量:約900g


微光暗視眼鏡 JGVS-V3は、陸上自衛隊の装備。暗視装置の一つ。主に夜間や建築物や洞穴・トンネル内部で使用する。顔面に装着して使用する両眼型暗視装置。微光暗視(スターライト・スコープ)方式とは星明りなどの弱い光が目標物に反射することによって発生する光を明るく増幅する方式であり、第二世代と呼ばれている。外観はアメリカ軍のAN/PVS-5によく似ており、箱型の本体に二つの対物レンズが飛び出た形状をしている。


偵察、歩哨などで目標物を監視したり射撃時に使用されるほか、単眼式と異なり遠近感がつかめることから、夜間において車両の運転手が使用する。また、アクティブモードを利用しての誰何やモールスあるいは簡易かつローカルな暗号を用いた信号通信にも使用することができる。欠点として、顔面に装着する関係上、
着脱する際は88式鉄帽を一旦外さなければならない。自衛隊特地派遣部隊では、
普通科隊員が主に夜戦時に備えて装備している。





「個人用暗視装置 JGVS-V8」

(構成)

・暗視装置本体

・ヘッドセット

・鉄帽用アタッチメント

・鉄帽用バラスト

・3点式あご紐

・V8用鉄帽覆い(これは戦闘装着セット扱いとなっている)

・工具

・予備電池

・収納袋


個人用暗視装置 JGVS-V8は、陸上自衛隊で採用されている暗視装置。アメリカ軍でも採用されているITT社製のAN/PVS-14を日本電気(NEC)がライセンス生産したものである。モデルとなった代物は、アメリカ軍やNATO諸国などで採用されている歩兵用暗視装置。第3世代の光増幅管を装備しており、製造はITT社とリットンインダストリーズ社が行っている。PASGT、ACH、LWHといった戦闘用ヘルメットやヘッドギアに装着して「ハンズフリー」の状態で使用するのが一般的だが、小銃にマウントすることも可能である。装置が大きく、
ハンズフリー状態で使用した際には銃の照準器が使用できなくなるため、肉眼では視認できない赤外線レーザーサイトなどが併用される。


前任のJGVS-V3と同様の可視光増幅方式だが、光電子増倍管をヒ化ガリウム(GaAS)素子とした第3世代型とされている。
これによって、有効視認距離は前世代型と比して30%程度増大している。JGVS-V8は旧来の暗視装置と違い単眼式(モノキュラー)で、88式鉄帽に装着したり、手で直接持って左右どちらかの目で使用する。
自衛隊特地派遣部隊では主に普通科、
機甲科(偵察部隊)、施設科などの戦闘部隊の隊員が装備している。


88式鉄帽に装着している場合、前方の重量が増加して安定性が低下するため、
3点式あご紐と後部にバラスト入れが付いた鉄帽覆いが支給されている。また、
使用しないときには装置を上に跳ね上げておいたり、ヘルメットに基台やアタッチメントだけ残して簡単に取り外すことが出来る。なお、これを装着した状態で89式5.56mm小銃を使用する際には照準器が使用できなくなるため、銃身部に、肉眼では視認不可能だが暗視装置では視認可能な赤外線レーザーサイトを装着することで照準を行う。


単眼式で遠近感がつかめないため車両やヘリの操縦は難しく、現在でも車両の運転手はJGVS-V3、ヘリのパイロットはJAVN-V6をそれぞれ使用している。1セットあたりの価格は約70万円と、個人装備としては高価だが、
2000年代初頭の調達開始以降、毎年数千セットの調達が行われており、普通科、
機甲科(偵察部隊)、施設科などの戦闘部隊に配備が進められている。19年度予算からは改良されたJGVS-V8-Bに生産が移行している。





「迷彩服2型/迷彩服3型」

迷彩服2型は、1992年より迷彩服1型および65式作業服に代わり陸上自衛隊隊員に貸与される被服である。現在は、細部の改良・変更を行った迷彩服3型に逐次更新されている。海上自衛隊が陸上戦闘服として採用しているほか航空自衛隊の一部、
航空救難団の救難服の一つにも採用されている。


陸上自衛隊では1970年代半ばより、演習等訓練時迷彩服1型(旧迷彩服)」が使用されていたが、その迷彩パターンは北海道の主要植生である熊笹と赤土土壌を考慮した物であり、
その外の地域では明るく目立つものであった。以上を踏まえ、1980年代後半から1990年代前半の戦闘装着セット開発の一環として、日本国内の様々な山野の風景をコンピュータ処理(ドット化)し、
日本全域での使用により最適化された迷彩パターンが開発され、これを採用した新型戦闘服が登場。


新型迷彩を使用した陸上自衛隊の戦闘服は種々存在する。
まず、陸上自衛官には、65式作業服の後継として「作業服、
迷彩」の名称で2着貸与される。これは部隊等異動とともに個人で携行する個人被服(夏冬制服や外套、短靴などと同様)である。さらに、
戦闘装着セットが装備される部隊に所属する陸上自衛官には、迷彩服1型の後継として「戦闘服(一般用)」「戦闘服(空挺用)」「戦闘服(装甲用)」「戦闘服(航空用)」等の名称(それぞれ運用に応じて要求される性能により細部仕様が異なる)で2着貸与される。


当初「作業服、迷彩」は一連の「戦闘服」と異なる生地が使用されていたが、
仕様統一され「作業服、迷彩」は「迷彩服2型」の名称で置き換わった。さらに現在、「戦闘服2型」「迷彩服3型」の名称で、細部仕様のマイナーチェンジを図った被服にそれぞれ逐次更新されている。
経年劣化等の事情で回収されたものは原則として各方面隊毎補給処にて一括回収され、全てシュレッダー等により裁断破棄される


日本の平均的な植生の画像データを基にドット(斑点)状のパターンを形成している。この迷彩パターンは「迷彩2型」と呼ばれ、戦闘装着セットのほぼ全ての装備品に使用されている。近距離における秘匿性が非常に高く、戦闘行動全般よりは待ち伏せにその威力を発揮するといわれている。これは専守防衛、日本国外で戦闘を行うことがない自衛隊の特殊な事情が影響している。


また、素材は難燃ビニロン70%と綿30%(納入年度によっては50:50の物もある)で、600度の熱にさらされても約12秒間着用者を防護できる程の難燃性が付与されているほか、赤外線暗視装置での探知を困難にする近赤外線偽装が施されるなどの工夫が施されている。


戦闘装着セットに組み込まれている戦闘服(一般用)と組み込まれていない戦闘服2型は一見すると同じに見えるが、過去に支給されていた戦闘服2型のみ対赤外線偽装が施されている。また、戦闘装着セットが配備されている部隊にも従来のOD作業服に替わり、
迷彩作業服2型が支給されはじめている。


迷彩戦闘服は基本的に「戦闘」を目的とし、通常の作業等には使用されない予定であったが、2001年頃より中部方面隊や北部方面隊の一部部隊が通常勤務で使用したのを皮切りに全国の部隊で使用が開始され、現在では多くの部隊で日常的に着用されている。


作業で酷使されることが多くなった影響及び元々の縫製が非常に甘いためからか、従来のOD戦闘服に比べ非常に破れやすい。ズボンのポケットに多少大きめの財布を入れておくとポケットが破れたり、
膝当て部分も暫く経つと縫製が解けて破れはじめる。なお、
支給される戦闘服(一般用・2型)は隊員一人あたり2着のみの支給に加え、1着は警衛勤務などの特別勤務等の使用に割り振られるため、多くの隊員は私物として自費で購入した迷彩作業服を使用していたが、現在は着用は認められていない


「デザイン」
(一般用:2型・迷彩作業服共通)

上衣の胸元にポケット(鈍角三角形フラップ中央部にベルクロ)が2つ、ズボンにカーゴポケット(鈍角三角形フラップ中央部にボタンが1つ)とハンドポケットが2つずつ、臀部に小さなポケット(フラップ無しでボタンが1つ)が1つ備わり、袖口はボタンが2つある。
膝や肘部分は二重になっている他、左肩にペン刺し、両腕と背中には植生擬装用のループが付いている。脇には通気用に切れ目が入っている。


(空挺用)

第一空挺団が使用する。基本的に外見は一般用とほぼ同じだが全体的に細身に仕上がっている。細部変更点としては、
上衣胸ポケットのフラップが長方形型で、その両端に旧作業服に引き続いてスナップボタン留めになっている。ズボンのカーゴポケットも同じく長方形型フラップでスナップ留めである。追加点としてはズボン脹脛部に小ポケットが、左腕肩部のペン刺しの隣に耳栓ポケットがある。

他には、袖口もスナップ留めである。
前者は完全武装で航空機内座席に着席した場合、カーゴポケットが使用できない為その代換として存在する。主に降下長が使用する降下編成表、嘔吐袋、手袋あるいは防水処置をした煙草などを収納する。後者は読んで字の如く耳栓を収納する。削除点としては、臀部小ポケットが無くなった、ただし臀部の形に合わせて生地が二重になり補強されている。これは落下傘降下の着地時の衝撃に耐えるための処置である。

空挺降下という任務を考慮し、上衣前合せ部分の内側にファスナー、外側にボタンが備わっており、
風の進入を食い止める役割を果している。また、ウエストは紐で絞り込むことができる。襟の形も異なり、裏側にはマジックテープがある。


ズボンでは、裾にポケットが追加され、
各ポケットの形状も違いが見られる。
臀部の生地が2重になっており、一般用の物より耐久性が高い。迷彩服2型と同様に、耐熱性と対赤外線偽装が付与されているが、「戦闘装着セット」として支給された以外のものには、赤外偽装機能が施されていない。


(機甲用)

外見は一般用と大差ないが、生地は一般用に比較してより高度な難燃繊維が使用されている。上衣背中上部分に擬装用のループに変わり、
緊急脱出用の持ち手(乗員を車外に引きずり出す時など)に変更されている。


(海上自衛隊陸上戦闘服)

陸上自衛隊で使用されている一般用迷彩服と外見、材質、
仕様は変わりない。
戦闘服の下に着るインナーのTシャツは黒である。警衛隊では戦闘服右肩エポレットより白色の飾緒を装着する。





そして最新の迷彩服3型は、2007年以降、
陸上自衛隊隊員に貸与されている個人被服である。迷彩服3型と戦闘服、一般用と作業服、迷彩という名称で調達されている。基本的に迷彩服2型のマイナーチェンジであり、細部に変更点がみられる。


難燃加工やIR迷彩(赤外線暗視装置に反応しにくい加工)、
制電加工が施されており、海上自衛隊の陸警隊、航空自衛隊の航空救難団飛行群救難隊にも同様のものが配備されている。この迷彩服3型と迷彩服2型は6対4の割合で自衛隊特地派遣部隊に所属する全自衛官が着用しており、
現地ではこの異世界の住民から「緑の人」と呼ばれる由縁となっている。


迷彩服2型のデザインをベースとし、以下の点に相違が見られる。

(上衣)
・襟の形状が変更され、面ファスナにより立てた位置で固定可能

・袖口の留め具をボタンから面ファスナに変更

・左袖ペン刺しが大型化


(ズボン)
・カーゴポケットのフラップの留め具をボタンから面ファスナに変更

・裾にポケットを追加

・右臀部のポケットを廃止






「88式鉄帽」

88式鉄帽は、自衛隊や海上保安庁、警察で使用されている戦闘用ヘルメットである。繊維強化プラスチック(FRP)製であり、名称に反して鉄製ではないが、自衛隊では慣習上「戦闘用ヘルメット」全般を「鉄帽」と呼称している。1988年に「66式鉄帽」の後継品として開発・採用された。1978年より技術研究本部での部内研究が開始され、
1982年より試作が行われている。1988年1月に制式化された。


耐弾繊維の複合素材で、防護性能は公開されていないが、
66式に比べて向上したとされており、
開発中には模擬破片弾に対する耐弾性能試験や155mmりゅう弾による静爆試験などが実施され、主要な性能が確認されている。諸外国で使用されている軍用ヘルメット同様、小銃弾の阻止は不可能と思われる。


66式に比べて軽量化されたとはいえ、
それなりの重量があるため、軽作業や演習以外での車両操縦、平時の警衛などの比較的安全な業務にあたっては、簡易保護帽として後述の中帽Ⅱ型を着用することが多い。災害派遣においても中帽が使用される場合が多いが、2014年の御嶽山噴火の際には噴石対策として88式鉄帽が使用された。


他に66式からの改善点は、64式7.62mm小銃の照準時における照門との干渉の回避などが挙げられる。
66式と同様、交戦訓練装置の受光器を鉄帽覆いやヘッドバンドという形で装着できるほか、通信機の滞頭式送受器および空中線素子を装着できる。


アラミド繊維強化プラスチックを用い、
66式の単一サイズとは異なり「特大」(2000年に追加)「大」「中」「小」の四種類のサイズがあるので、多様な頭部のサイズに対し、ほぼ100%のサイズ適合が確保されている。
また、66式との最大の違いは、66式が外帽と中帽の組み合わせであるのに対し、88式はFRPを使用した単一構成ということである。


本体と内装固定具の色は、陸上自衛隊がOD色で、海上自衛隊では薄い灰色が、
航空自衛隊では灰色が用いられている。
米軍のPASGTヘルメットと同じフリッツタイプであるがPASGTヘルメットよりも側頭部や後頭部が浅く作られており、形状もより丸みを帯びている。初期納入型には帽体表面を滑り止め加工していた(通称ザラッパチ)が、
現在納入されているものは艶消し塗装のみの滑らかなもの(通称ツルッパチ)である。


さらに平成22年(2010年)からは、
88式鉄帽2型と呼ばれる新型戦闘用ヘルメットの配備を進めた。性能を維持したまま重量を10%削減し、あご紐を安定性の高い4点式に変更、
さらに内装にクッションパッドを採用する等、着用する隊員の負担軽減を狙った設計がなされている。自衛隊特地派遣部隊では従来の88式を55%の自衛官が、残り45%の自衛官が88式鉄帽2型を装備している。自衛隊全体では前者が64%で、後者が36%程である。


4点式あご紐は後頭部の形状がH型であり、
全体的な構成についてはアメリカ特殊作戦軍が採用しているFASTヘルメットと似ているが、アメリカ海兵隊のLWH(アメリカ海兵隊およびアメリカ海軍が採用している戦闘用ヘルメット。旧式化したPASGTヘルメットの後継として2003年に採用)のようにあご当ての大きさがベルクロ(マジックテープ)で調節できるようになっている点など独自の設計になっている。


内装は88式で採用されていたハンモック式を改良したものになっている。アメリカ軍のACHやLWHは帽体の中に直接ベルクロを装着してそれにクッションパッドを張り付ける方式を採用し、クッションパッドの配置位置の自由度の向上や部品点数の削減に成功しているが、2型の場合はハンモック式の内装は変更されていない。


変更された部分は、
額や側頭部の汗取りバンドであり、これがクッションパッドに交換されている。
重量については性能を維持したまま軽量化されているが、
帽体の形状には変化がない。これはPASGTヘルメットの形状を変更せずに新素材の採用によって軽量化したLWHと同じ設計思想である。ACHは伏せ撃ちの際に視界に干渉し、照準の妨げになるとして「ひさし」の部分を廃したが、2型やLWHではそのまま残されている(帽体前縁の「ひさし」部は、日よけ以外に曳火射撃など砲迫の破片等から顔面、
特に眼球を守る目的がある)。


アメリカ陸軍と海兵隊が配備を開始しているECHは超高分子量ポリエチレンの採用で小銃弾の阻止を可能としているが、
2型については防御性能は88式鉄帽と同程度とされていることから小銃弾は阻止できないと思われる。


陸上自衛隊では1990年代の初頭より徐々に更新が進み、現在では陸幕・方面直轄の後方職種などを除き、ほぼすべての部隊で使用されている。個人用暗視装置 JGVS-V8の配備開始からは、同装置を装着した際の安定性を高めるため、3点式あご紐と覆いが支給されている(ただしこれらは戦闘装着セットの構成品の扱いである)暗視眼鏡用の鉄帽覆いは前方にマウント取り付け用のねじを通すための穴があいているほか、
後部には暗視眼鏡とのバランスをとるための(バラスト)を入れる袋が縫いつけられている。


また、第1空挺団用も存在しており、あご紐が3点式(暗視装置用とは異なる)で、
前部に空挺団のマークが描かれている。
3点式や4点式のあご紐が戦人やLEMサプライといった自衛隊向けの装具メーカーのものや海兵隊のLWH用などの払下げ品を、
私物や部隊単位で購入して使用している部隊も存在する。


覆いは2型迷彩のほか、旧迷彩、砂漠用、
部隊訓練評価隊用、
V8用などが存在する。ACIES構成品として新型鉄帽(2型)が公開された際は、覆いに偽装ゴム用のループがなく、また装着もせず、代わりに米軍様の擬装用の穴が覆い自体にあけられていた。また暗視装置架台の装着方法がネジ1個から3個になり、前縁に引っ掛けるための金具がなくなっていた。


航空自衛隊では、
基地警備隊で使用されている他、教育隊期間中における地上戦闘訓練でも使用されている。鉄製でないため「88式ライナー」(語源としては、66式鉄帽のプラスチック製中帽)とも呼ばれるが、前述するように「鉄鉢(テッパチ)」の呼称も根強く残っている。現行の迷彩覆いのほか、
旧迷彩と旧砂漠迷彩、イラク派遣時の砂漠迷彩がある。


海上自衛隊では護衛艦艇の乗員や、陸警隊で使用されており、艦挺乗員の作業用ヘルメットとしても使用されている。
日本海軍時代のように略帽や作業帽の上に鉄帽を着用することも多い。覆いは装着せず、艦船用では帽体に役職や配置をステンシルしている。一般的に戦闘部署までの通路上に部署毎ラックに収納してある。陸上戦闘服2型用の迷彩覆いが存在し、基地警備訓練等での使用が確認されている。表面は艶消し塗装のザラザラとした質感がある。





「防弾チョッキ2型」

防弾チョッキ2型は、陸上自衛隊および航空自衛隊で採用されているボディアーマー。戦闘防弾チョッキの後継となる装備であり、戦闘防弾チョッキ同様に迷彩服2型と同じ迷彩を採用している。装備年鑑では戦闘装着セットの欄に写真があるものの、名称に「戦闘」という言葉は付けられておらず、戦闘装着セットのような個人貸与品ではなく部隊での一括管理品(火器類の管理に準じており員数点検が行われている)として管理運用されている。生産途中から「防弾チョッキ2型(改)」に改良され、2010年度予算からは防弾チョッキ3型に調達が移行した。


自衛隊のイラク派遣が決定され、急きょ派遣部隊に装備する防弾チョッキが必要となったことから3か月という短期間で設計・配備されたのがこの「防弾チョッキ2型」である。4か月後にはクイックリリース機能を付与した「防弾チョッキ2型(改)」が開発された。


戦闘防弾チョッキとの最大の違いは、
前後面にセラミックプレート(防弾チョッキ付加器材、対小銃弾用)を挿入することで、至近距離から発射された小銃弾の阻止が可能なことである。プレートを前後面に挿入した場合の重量は約12kg。
なお、銃弾が命中した際の衝撃で内出血などの負傷をしないように、プレートを挿入する際には緩衝材(取り外しが可能)を取り付けることが求められている。


ちなみに戦闘防弾チョッキは、1992年に自衛隊で初めて本格的に導入されたボディアーマーである。戦闘装着セットの一つとして採用された装備で、米軍のPASGTをモデルとしているが、
デザインは大きく異なる。陸上自衛隊ではイラク派遣と前後して防弾性能が大幅に向上した防弾チョッキ2型の調達が開始されており、戦闘防弾チョッキの更新が進んでいる。


生地に迷彩2型を採用しており、正面には89式5.56mm小銃の40発弾倉用のポケットが6つ(3本用が3つずつ)直接縫い付けられている。さらに、
肩や首周りのアーマーが大型化され、
背中上部に擬装用、
下部に装具取り付け用のループが付くなど、自衛隊独自の改良が施されている。
弾帯に装着する装備はすべて取り付けられるように工夫された設計だが、部隊では防弾チョッキの下や上からサスペンダーと弾帯をつける事が多く、防弾チョッキの弾倉収納ポケットやループはあまり使用されていない。


小銃を構えた際、
肩付け部に干渉しないように、右肩のパットだけ胸部まで大きくなっている。
陸上自衛隊だけでなく航空自衛隊も高射隊や基地警備隊用に採用している。また、派生型としてセラミックプレートを追加したタイプも存在し、第1空挺団で一時期使用していた他、
航空自衛隊のイラク派遣部隊も使用していた。襟筋付近には専用のカバーが存在し、汚れた際に脱着し洗濯が可能。また、本体も基本的に水洗いは推奨されていないが、検閲や訓練等で泥汚れが付着した場合は水洗いしたうえで洗濯機による脱水を行う場合もある。


詳細は一切公表されていないが、同時期に採用されていた他国の軍用ボディーアーマーと同じくNIJ規格の「レベルIII-A」(9mmパラベラム弾や44マグナムといった拳銃弾を阻止可能)程度であると推測されている。そのため砲弾の破片や拳銃弾を防ぐ程度で、耐小銃弾性能は無い。しかし、兵士が死傷する原因は砲弾の破片が小銃弾よりはるかに多く、防御力を上げ重量が増大すると長時間の活動が困難になるためである。


生産は東洋紡と東レにより行われている。弾倉収納ポケットなどは縫い付けられていないが、全体にPALSと似た装具取り付け用のウェビングが縫い付けられている。このウェビングはPALSと縫い付け方法が異なっており、
ウェビングと接続するストラップが付いた専用の装具だけでなく弾帯用のクリップ式装具も取り付けることが出来る。


肩の部分には戦闘防弾チョッキのものと似たアーマーが取り付けられているがこれは取り外し可能で、部隊によっては取り外したまま使用している。また、襟部分も取り外しが可能であるため88式鉄帽との干渉を避けるために外すことも可能である。背面上部にはドラッグハンドルが付いており、負傷などで行動不能になった際に他の隊員が牽引することが出来る。


細かな防護性能については戦闘防弾チョッキ同様に一切公表されていないが、
戦闘防弾チョッキと同じくNIJ規格の「レベルIII-A」(9mmパラベラム弾や44マグナムといった拳銃弾を阻止可能)程度の能力があると思われる。また、前後面にセラミックプレートを挿入することが可能となっているため、NIJ規格の「レベルIII」か「レベルIV」のプレート(官給品のプレートの性能は不明)を挿入すれば小銃弾を阻止することもできる。OTVやIOTVで採用されているグローイン(鼠蹊部)アーマーや上腕部を守るDAPS、脇腹用セラミックプレート等は採用されていない。


現在はクイックリリース機能(落水時や負傷した際に左側面下部のワイヤーを引くことで肩部分の連結が外れ、防弾チョッキを分解できる機能)と階級章用ベルクロ(前面中央)が追加された防弾チョッキ2型(改)が調達されており、旧型の戦闘防弾チョッキを順次更新している。
積雪地帯用の白色覆いや砂漠用、航空自衛隊向けの防弾チョッキ(一体型)等の派生型が存在する。防弾チョッキ(一体型)はデジタル迷彩を採用しているほか、ウェビングテープも迷彩化されている。





「防弾チョッキ3型」

防弾チョッキ3型は、
陸上自衛隊が配備する最新のボディアーマー。2000年代初頭から配備されていた防弾チョッキ2型の後継装備であり、2011年度予算(2011年4月~2012年3月)で初めて調達が行われた。
自衛隊特地派遣部隊ではまだ空挺や特殊作戦群など特殊部隊や精鋭部隊にしか装備が行き届いていないので、精鋭の証明であるレンジャー資格を持つ普通科隊員のみが装備している。


防弾チョッキ3型は、
戦闘防弾チョッキ、
防弾チョッキ2型に続く陸上自衛隊第3世代のボディアーマーであり、2型に比して隊員の疲労軽減などに考慮した設計がなされている。付加器材(セラミックプレート)が用意されており、
2型と同じく単体で拳銃弾や砲弾片に、
付加器材の挿入で小銃弾にそれぞれ対応する設計になっている。1号、3号、5号の3個サイズが用意されている。様々な機能が備わっており、
次からそれらの説明に移る。



(クイックリリース機能)

クイックリリースとは、落水時や負傷時にボディアーマーの各パーツを連結しているワイヤーを引き抜き分解する機能で、陸上自衛隊では防弾チョッキ2型(改)で初めて採用されている。2型ではクイックリリースハンドルが下部側面に取り付けられていたが、
3型の場合は首の下に変更され、より使いやすくなっている。この配置はアメリカ陸軍のIOTV(2007年にアメリカ陸軍でOTVの後継として採用されたボディアーマー)と同じである。


(PALSテープ)

PALS(ポーチ・アタッチメント・ラダー・システム:パルス。米軍ネイティック兵士センターによって開発された装備品の取り付けシステム)とは、タクティカルベストやバックパックといったプラットフォームに、
弾倉用ポーチや各種アクセサリーを容易かつ頑丈に取り付けることができる。その使いやすさや装具取り付けの自由度から各国の軍や法執行機関で広く採用されている。しかし、
陸上自衛隊ではPALSを採用している装具が防弾チョッキ2型のみであり、旧来の弾帯に装着するタイプのクリップ式装具も取り付けられるように独自の規格を採用していた。


防弾チョッキ3型ではそれを海外で一般的に使われている「幅1インチ(2.5 cm)のテープを横間隔1.5インチ(3.8 cm)で縫いつけ、上下のテープとの間隔を1インチ空ける」方式に変更することで民生品のPALS装具や米軍のMOLLE装具の利用が可能になっている。
下部のテープ4列は上下の間隔無しで縫い付けられており、
弾帯用装具を無改造で取り付けられるように考慮されているほか、MTVやSPCのように縫い付ける位置を上下でずらすことで装備取り付け位置の自由度を高めている。IOTVと同じく、テープ自体も迷彩化されている。


(腰バンド)

腰バンドはボディアーマー内部にカマーバンドを取り付け、
それを腰に巻く事でアーマーの重量を肩だけでなく腰に分散させたり、アーマーの密着度を高める効果がある。これに関してもIOTVで初めて採用された機構である。なお、ボディアーマーの前部と後部を連結している側面部分もカマーバンドと言うため説明文を読む際には注意が必要である。


(重量)

防弾チョッキ2型は付加器材挿入時の重量が12kgと、アメリカ陸軍で重量が不評だったレンジャーボディアーマーと同等であり、隊員の負担も大きいと予想される。3型ではこれを改善するために軽量化を行っている。


(ドラッグハンドル)

後面上部にはドラッグハンドルが取り付けられている。負傷して行動不能になった際には他の隊員がここをつかみ牽引(ドラッギング)することが可能となっている。


(肩部分)

2型で肩部の外側に装備されていた肩のアーマーは内側に移動し、外側には滑り止め加工が施されている。これは2型に引き続き採用されたものであり、サスペンダーやベストなどの装具や小銃の銃床、
スリングなどを固定することを考慮したものと考えられる。


(着用方法)

羽織るように着用していた戦闘防弾チョッキや防弾チョッキ2型と異なり、頭部から被るようにして着用するプルオーバー方式を採用し、体への固定に関しては背面の左右から伸びたカマーバンドを体に巻きつけるという方法を取っている。

羽織る方式のアーマーは何かに引っかかった時に前面が勝手に開放してしまうという欠点があり、
プルオーバー方式はそれを解消しているが、「着用時に顔や耳を傷つける」ことや、眼鏡やシューティンググラス、戦闘用ヘルメットを装備している状態では着脱できないという欠点があり、それを解消するために海外の軍では肩の部分がバックルなどで開放可能になっているアーマーも多いが、3型はそのような設計にはなっていない。





「隠密行動用戦闘装着セット」

隠密行動用戦闘装着セットは、陸上自衛隊の狙撃・偵察要員等が使用する装備一式を指す。2002年の対人狙撃銃の配備後、隠密行動や潜入等で使用する天幕やギリースーツなどの機材を一式にしたものとして採用された。
主な配備部隊は普通科部隊の狙撃班や情報小隊、偵察隊に配備されている。自衛隊特地派遣部隊においても、同じように配備されている。


主要構成品である2人天幕は生地を迷彩服2型と同様の迷彩柄としている点以外は民生品のテントの構造をほぼそのまま採用しており、軽量・コンパクトかつ短時間で設置ができる。
携帯調理具においても民生品をそのまま採用するなど、近年の外国の軍隊や自衛隊装備に見られる民生品の積極活用が行われている。以下はこのセットの構成品である。


・2人用天幕(2セットにつき1個)

・携帯偽装網(ギリースーツ。春夏用と秋冬用がある)

・水のう(ハイドレーション)

・水のう覆3型

・仮眠シート(透湿防水・保温加工されたポンチョ)

・緊急信号セット

・携帯浄水具

・携帯採暖具

・携帯調理具(登山等で使用する民生品の携帯ガスバーナーがそのまま採用されている)





「野外炊具」

野外炊具は、欧米の軍隊が所有するフィールドキッチン(主に軍用として使用される、屋外で調理を行うための移動式調理機材)に相当する、陸上自衛隊が装備する野戦用調理器具の総称である。屋外で大量の調理を行うことができ、野外演習だけでなく、災害派遣にもその能力を発揮する。なお、
航空自衛隊は本車と同じく調理機能を有する炊事車(自走式)を装備している。


1軸の小車両に炊具を搭載し、炊事車、
炊事トレーラとも呼ばれる。野外で調理するための装備で、
車両に牽引されて移動する。牽引走行中であっても炊飯が可能。灯油バーナーを使った炊飯器6基で600人分の米飯を炊き上げることが可能であり、併載する万能調理器具と、車両後部のかまどの使用で惣菜の調理も可能(煮物程度、焦げやすいので推奨はできない)その場合約200名分の食事(主食と副菜)が調理可能。
味噌汁のみを6釜全てで調理すると1500名分調理ができる(1釜あたり最大250名分のみそ汁の調理が可能)。


野外炊具1号には小型のガソリンエンジンを搭載しており、
主に圧縮空気を生成するコンプレッサー、およびカッターのために利用される。エンジンが不調になり圧縮空気を生成できない場合、
大型トラックのエアタンクからエアホースによる供給が可能であるほか、市販の自転車の空気入れによる充填も可能。
前者は接続部に加工を施す事でホースを接続し、後者の場合は常に要員の一人が乗車して空気入れポンプの操作を行う必要がある。2004年に発生した新潟県中越地震の際には、新潟スタジアム横の駐車場に全国各地から100台以上の野外炊具1号が集結し炊き出しを行った。


86式灯油燃焼バーナー及び付属品としてお玉・木べら等があり、それぞれ部隊管理品として組み込まれている。86式バーナーの内部構成は、
バーナー本体の他に消耗品としてノズルがあり、このノズルは一定期間後に交換する必要があるため、予備部品として車両1台につき1本の予備が指定されている。当該ノズルは経年劣化及び衝撃で簡単に内部が破断する傾向にあり、取り扱いと管理は熟練した隊員による調整を必要としている。


点火・消火には定められた方法で行わなければならず、誤った方法で行うと正しく着火はおろか安定した火力は維持出来ない他に、消火に関しても消火確認後に再度エアコックを解放して、ノズル内部に残留した燃料及び真空状態になった事による吸い込んだ煤を排除しなければ再着火に時間を要する例がある他、目詰まりを除去するために分解が必要になるなどの手間が発生する場合がある。


自衛隊黎明期から存在する部隊では野外炊具1号が登場する前に使用されていた野戦釜を使用し、副食などを調理する部隊もある。その際、
野外炊具1号の付属品である予備燃料タンクを同時携行しバーナーに直接接続して使用する。この装備は後述する野外炊具1号(改)とともに自衛隊特地派遣部隊が現地に当然だが持ち込んでおり、主に黒王軍に追われて避難民となった一般市民や同盟者となった自由の民の構成員、そして派遣された自衛官たちの食欲を満たすために今日も大活躍している。


野外炊具1号は移動しながら炊飯を行うことも可能。ただし、
理論上可能であるというだけで前述のバーナーの芯が折れたりねじが緩み火災が発生する可能性が非常に高まるため、
安全管理上全く行われない。駐屯地開放などでパフォーマンスとして行われる場合もあるが、炊飯時の内ブタが外れて炊きあがった飯が潰れてしまったり、機器の故障を誘発する危険性(特に火災)が非常に高まるため通常は絶対に行われない。


可能であるとしても、圧力釜で閉じることを前提で炊飯ではなく釜の半分程度の水や汁物の加熱の程度しか行えない。
一部メディアにおいて火力の調整ができるようになり焼き物の調理が可能と紹介されたが、旧型でも火力の調整は可能(バーナーの火力調整を操作)ではあるが、実際には新旧問わず焼き物を大量に供することはない。


マスコミなどに公表されている「200名分の食事をおおむね45分で調理可能」はあくまで副食をレトルトパックなどで補った場合の目安であり、炊事車での副食調理は基本的に推奨されておらず(新旧問わず火力調整が難しく、可能としても外釜がそれに対応しておらず、弱火でも食材が焦げやすいため)、副食調理は直径1.5mほどの大きさの野戦釜などを活用して調理を行う。


(最大炊飯能力)

・炊飯のみ:6釜で約600名分(災害対応時、おにぎりで約800名弱分炊飯することもある)

・主食・副食・汁の同時調理:約200名
(焼き物の調理はほとんど不可・2釜で炊飯、2釜-3釜で副食調理、1釜で汁物、残りの1釜は予備および洗い物用の湯沸かし用)

・汁物のみ:6釜で1500名分(具材などにより多少の前後がある。ワカメのみなら1800名分まで調理可能)

・焼き物の調理:1釜で1度に数名-10名分、または30名分程度が理想。ただし、
通常は焼かないで、
煮込むなどの加熱処理をする場合、上記の約200名に該当する。通常の釜では対応が出来ないため、鉄板等を事前準備しなければ対応は基本的に不可であるとともに、バーナーが灯油バーナーであるために灯油の臭いが食材に移る可能性もあるため、原則として焼き物は調理されない

・揚げ物の調理:1釜で1度に5名-10名分程度の調理が可能。
繰り返すことにより約200名分ぐらいまで対応する。天ぷらなどの場合など軽易な揚げ物調理は通常付属品の浅釜を使用するが、とんかつや唐揚げなど大量に調理する場合は内釜を使用する

・炒め物の調理:製造元のマッキンリー社によれば、火力が強い事と火力調整操作はノズルの目詰まりを起こす可能性がある為に、内釜での調理は推奨せずに浅釜で少量の炒め物程度を行うよう推奨している。部隊には野外炊具が配備される以前から使用されていた「野戦釜」が正式な員数から外された状態で残されている事から、ドラム缶などで竈を制作したうえで野戦釜による炒め物や煮込み調理がされる場合が殆どである


野外炊具1号には裁断調理を容易にするエンジンに直結する交換式の低中速回転の回転式カッターを搭載しており、野菜類の輪切り、乱切り、
小口切り、ぶつ切り、千切り、及びおろしの作成を得意とする。カッター横の円筒内部が野菜の皮むき器となっており、
エンジンからの動力により回転しジャガイモなどの皮むきが容易にできるようになっている。皮むき実施時及び整備時に多量の水を必要とする観点(皮むき時は剥けた皮の除去、
整備時は付着した固形物などの除去など)から、水源が近くにある場合や水道が確保されているなどの管理野営時に用途が限定される。


このの派生型の一つとして、野外炊具2号が存在する。これは小部隊用の移動用調理器具で、1号と違い車両の形態はとらない。
灯油バーナーによるかまど3基で構成。
主に2基を炊飯用(50人分の米飯を炊き上げることが可能)、
残り1基で惣菜の調理などを行う。主に小部隊用の炊き出しに使われる。3つのかまどで構成され、最大50名前後の炊飯が可能である。





「野外炊具1号(改)」

野外炊具1号(改)は、陸上自衛隊が保有する野外炊飯専用トレーラ(フィールドキッチン)である。
当炊具は主として煮物を調理するのに向いている。基本性能は旧型で1962年に採用された野外炊具1号とほとんど変わりがないので変更点のみ記述する。


・バーナー点火時はガソリンと灯油の混合ではなく灯油のみで自動着火する。
電気式の自動着火装置搭載により使い方を熟知していない隊員でも操作が容易になった

・コンプレッサー以外に発電機や野外冷蔵庫、水道の蛇口を装備している

・水道蛇口の装備により水道やポンプからの水を直接各かまどに供給可能(旧型は桶やホースで水を供給していた)

・自動点火(消火)装置を装備。タイマー内蔵により設定した時間経過後自動的に消火可能

・トレーラー部に階段とステップを設置し、作業の利便性を向上(旧型のステップは高い位置にあり、作業性が良くなかった)


(欠点)

・バーナーが自動点火となったため、
簡単には取り外しができなくなり、最悪の場合は故障時にトレーラー本体ごと後方支援部隊に後送する必要が生じる。
旧型はバーナーの故障時にガソリンのみで使用が可能だったうえ、使い方を熟知した隊員であればその場でバーナー自体の修理が可能だった

・トレーラー全体が電化製品と同様の耐水性しかなく、汚れた場合の丸洗いができない。旧型は汚れた場合、バーナーに袋をかぶせるだけで本体を丸洗いできた

・雨の中での使用に大きく制限がかかる。屋根型天幕などで雨風を防ぐ程度では故障の可能性があり、屋内での使用を推奨されている

・従来の野外炊具と違い、6釜同時に炊飯作業ができない。
理由として発電機による電力供給・コンプレッサーによる圧縮空気の容量が旧型より低く、6釜全てを賄えないため。このため、同時稼働は4釜に制限されている

・発電機が故障した場合、システム全てが稼働しないために炊飯作業自体ができない。旧型はエンジン故障の場合でもトラックからの供給や空気入れなどを活用し、圧縮空気さえ調達可能であれば作業継続が可能だった

・修繕にはメーカー関係者や整備中隊などの高度な技術が必要。特殊な部品も必要なため、海外派遣などでは本機ではなく従来からの旧型を優先して運用する傾向があり、全て新型に換装した部隊でも旧型を予備扱いとして保有している


この野外炊飯専用トレーラの派生型として、野外炊具2号(改)が存在する。
これは野外炊具1号のユニット(かまど)1個にコンプレッサーを搭載し、移動用のキャスターを取り付けたもの。ユニットとしての基本性能に変化はない。約100名分の炊飯が可能で後方部隊等に配備される。主に副食や汁などの調理に使用されることが多い。自動点火機能を持ちタイマー内蔵で設定した時間経過後自動的に消火可能。電源はコンセントによる外部電源を使用する。





「野外入浴セット2型」

(構成)
・トレーラー搭載器材(ボイラー、揚水ポンプ、発電機)

・野外浴槽

・シャワースタンド

・業務用天幕補給用

・貯水タンク10000リットル

・すのこ、シート、
脱衣かご、棚など付属品


(能力)
・総出湯量:5.4t/h

・湯沸時間:45分

・入浴可能人員:
およそ1200人/日

・収容人数:およそ30人

・製作:伸誠商事/小村工業


野外入浴セット2型は、陸上自衛隊が所有する装備の1つ。需品科が運用する。導入のきっかけは日本航空123便墜落事故に対する災害派遣である。その際、製作会社からボランティア提供を受け試用したところ、隊員の士気維持・向上に有効であったとされ、制式採用に至った。特地にも自衛隊特地派遣部隊によって持ち込まれており、現地で過酷な任務に当たる自衛官たちの精神の安定剤となっている。


野外において軽易に入浴を実施する装備品である。73式大型トラックにて目的地まで牽引し展開する。運用は師団後方支援連隊や旅団後方支援隊の補給隊などが行う。阪神・淡路大震災や東日本大震災などの災害派遣においても能力を発揮した。隊員のユーモアとして、入り口には各隊手製の「○○の湯」(○○には駐屯所在地にまつわる名が付けられる)等の暖簾が掲げられることが多く、これを真似て陸だけでなく海空の自衛隊も災害派遣で艦や基地の入浴施設を提供する際に、同様の暖簾を掲げることがある。





「宿営用天幕」

収容人数:6名

重量:約50kg

全長:4500mm(展開時)

全高:1900mm(展開時)

全幅:2600mm(展開時)

底面積:12平方メートル


宿営用天幕は、陸上自衛隊の装備。主に各部隊が保有し演習・野営等において運用する。作戦天幕や携帯天幕に代わり、
1987年(昭和62年)から配備が開始された。自衛隊特地派遣部隊でも夜営時などに使用している。
これは作戦準備間、
戦闘時の体力、士気回復をはかるための装備。基本的に定員で使用はせず、両出入り口を除く幕側の両端に4人が簡易ベッド等を使用して中間の空間を確保した状態であり、6人で宿泊するには多少窮屈である。名前は固いが、言ってみれば宿営用のテント。専用の白色覆いもある。





「野外手術システム」

野外手術システムは、陸上自衛隊衛生科装備。主として後方支援連隊の衛生隊などに配備されて、
医療施設の無い場所で初期外科手術を行うことで、傷病者の救命率向上を図るものである。コンテナ4つに収容されて、
73式大型トラックに搭載されている。
陸上自衛隊はこのシステムを90セット保有しており、自衛隊特地派遣部隊にも22セットが持ち込まれ、駐屯地内にて負傷した避難民や自衛官などの治療活動に当たっている。


現在の野外手術システムは1988年(昭和63年)に導入されたものである。車台は73式大型トラックをベースとしており、
手術車、手術準備車、滅菌車、衛生補給車の4つの車両で1セットになっている。
またシステムに必要な電源・水の供給のため、出力15キロボルトアンペアの発電機2台と1t水タンクトレーラ1台を、手術車を除く各車で牽引している。


実際に使用される際は、所要床面積確保のため、手術車は約2倍に拡幅できる。
また手術車と手術準備車の側面が通路で連接されて一つの部屋のようになる。
衛生補給車には、
実働の際に用いられる医療機器や薬剤等が搭載されている。
なお、これらのシェルターは卸下して展開することも可能。


開胸、開腹、開頭など救命のための初期外科手術に対応でき、1日10~15人の手術に対応可能とされている。なお自衛隊衛生の体制では、本システムを含む収容所・野外病院では、
後方病院への後送に耐えうるようにダメージコントロール手術または処置を実施することとされており、専門的な治療は、戦場から離れた地域において、比較的安全で設備も整った医療機関で行われることとされている。
周辺事態の際には、戦場近くに展開し、
実動するとされる後方支援連隊の衛生部隊(師団収容所、
野外病院など)に配置され、大量の負傷者が出た場合は手術前にトリアージの判定が行われる。



(設備内容)
手術車:電動手術台、X線撮影装置、無影灯(5灯式)、スポット灯、麻酔器、電気メス、患者監視装置

手術準備車:簡易血算器、血液ガス分析、血液迅速分析装置(生化学検査)、
遠心分離機、双眼顕微鏡、X線フィルムの現像、手術用器材及び薬品の保管


滅菌車:手術用機材の滅菌・洗浄

衛生補給車:医薬品、血液、衛生用品の保管・補給


(必要とされる要員)
手術要員:4名(術者、助手、麻酔科医、器械係)

手術準備要員:3名(X線係、臨検係、準備係)





「自由降下傘」

傘体形状:方形

傘体長:約8.7m×約4m

重量:約20kg

開傘時間:3.5秒以内

降下速度:吊下重量約160kgで4.9m/秒以下

製作:パラフライト(アメリカ)


自由降下傘は、陸上自衛隊の需品科の装備であり、第1空挺団後方支援隊落下傘整備中隊と需品学校に配備されている。
空挺隊員を高高度から隠密かつ精密に降下させる際に用いる装備である。第1空挺団においては自由降下は当初60式空挺傘の改良型を用いていたが、着地時の衝撃や任意の地点に赴け無いことなどから、
新たに落下傘を求め最終的に米国製のMC-4が採用された。
これはスポーツパラシュートと同型の形状(やや傘体が大きい)で操縦性、安全性が向上、高高度、
低高度など所望の高度で開傘でき、更に滑降性も備わり空挺作戦の幅が広がった。





「696MI (パラシュート)」

傘体形状:平面複合楕円

傘体直径:約11m

重量:約15kg(主傘)、約7kg(予備傘)

開傘時間:4秒以内

降下速度:吊下重量約150kgで6.2m/秒以下

製作:藤倉航装(ライセンス生産)


696MIは、フランスのエアルーズ社製パラシュート。空挺傘696MIとして、陸上自衛隊に採用されている。需品科の需品機材であり、第1空挺団空挺後方支援隊落下傘整備中隊と陸上自衛隊需品学校に配備されている。空挺隊員を航空機から降下させる際に用いる装備であり、平成12年度に採用された。
通称は12(ひとにいさん)である。


60式空挺傘(A~C型)に比べて装着し易くなり、より重量物を携行し易くなった。また、トグル(持ち手)が採用されたことにより、降下中はよりダイレクトかつクイックに反応するようになり操縦性は向上し、着地の際は風の抑制が容易に実行でき以前よりも安全に着地できるようになった。しかし、良好な操縦性と引き換えに傘体部の開口部が大きくなり空中接触した際に萎みやすくなり事故の原因となり易く、現在は両扉連続降下は行われていない。これらの問題点を踏まえて、より安全により早く降下ができる新たな空挺傘が研究された結果、平成25年度契約で13式空挺傘が採用され、696MIと併用されることとなった。





「防護マスク4型/個人用防護装備」

防護マスク4形は、
全陸上自衛官が装備する化学科の装備品。重量は約2kgで、
有毒ガス、フォールアウト(放射性降下物:核兵器や原子力事故などで生じた放射性物質を含んだ塵)などを吸引しないように顔面に装着して人体を防護するための装備。ガスを吸収するための丸型の缶を覆面中央部に装着し、液滴保護のためにフードを装着する。構成品はマスク、吸収缶、蛇腹型のホース。


4形に改良を加えた00式個人用防護装備の防護マスク4形(B)は、4形を基に眼ガラス部分が大きくなり(プラスチック製)、
水筒用のチューブが付属し、近視者用の矯正レンズのバリエーションが増えた。4形と違い00式個人防護装備は全員に貸与されている。マスクを入れておく防護マスクケースは当初はOD色であったが、
最近は迷彩服2型と同様の迷彩のものに変わりつつある。


そして個人用防護装備は、陸上自衛隊の装備。平成12年に85式防護マスク4型および88式戦闘用防護衣の後継として採用された。制式名称は00式個人用防護装備である。翌年から普通科教導連隊や第14普通科連隊等、警備隊区内に重要防護施設が存在する部隊から優先的に配布され、
順次戦闘用防護衣との更新が進んでいる。


全備重量:7.7kgで、
防護マスクが内蔵されており、有毒ガス、液滴、空気中を浮遊する微粒子状物質から全身を保護する。防護マスクは旧型よりも視界が広くかつ目ガラスが従来のガラスから強化プラスチックに変更されている。また、従来品と違い眼鏡を着用している隊員もそのまま装着出来るように仕様変更されている。


防護マスク、防護衣ともに有毒化学剤およびフォールアウトに対処できる。防護衣は汗を外部・内部へ発散することが出来る。戦闘装着セットと同程度の熱・火炎防護性およびIR偽装性を持つ。平成13年度から配備が開始されたため新型迷彩を採用している。
防護マスク用の収納袋は旧式と同じく肩掛けもしくは太ももに着用する。初期型はふたの固定方法がドットボタンだったが最新型はベルクロに変更されている。


地下鉄サリン事件において防護衣を着用した隊員が作業中尿意を催しても対処できず、実に8時間後作業終了後にトイレに駆け込む事案が発生したため、「排尿」を目的とした装備も封入されている。
見た目どころか内容物も「紙オムツ」そのものである。


有事の際には下着と同様に装着するか、
下着の上に装着する。防護マスク4型/個人用防護装備は両方とも、自衛隊特地派遣部隊に所属する化学科部隊に配備されている。当初は活躍場所が無いいらない子と思われていたが、後に黒王軍が行うサリン等の毒ガス攻撃に汚染された地域への調査や、生物兵器による攻撃時の着用など大いに役立つことになった。
 
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