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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第三幕その一

                 第三幕  ウチナーの人 
 先生は朝御飯の後で学会に向かうことになりました、ホテルの沖縄料理の朝食を食べて言うことはといいますと。
「行って来るよ」
「先生頑張ってね」
 まずはトートーが先生に応えました。メニューはジューシーという御飯にナーベラーのンブシー、中身汁、フーチャンプルー、海草のサラダ、サーターアンダギー、そしてゴーヤジュースです。
「今日も」
「沢山食べてね」
 ガブガブは先生のお身体を気遣っています。
「健康的に」
「やっぱり朝は食べないとね」
「しっかりとね」
 チープサイドの家族もお米を熱心に食べています。
「じっくり食べて寝る」
「健康はここからだからね」
「今日もよく寝たし」
 ポリネシアは先生の快眠をよしとしています。
「後はよく食べる」
「身体にいいものをバランスよく食べる」
 老馬の言うことは今は学問的です。
「それが一番だよね」
「それもたっぷりとね」
 チーチーは老馬に応えます、皆先生の席で一緒に食べています。それぞれのお食事を。
「それが健康な身体を作るからね」
「沖縄料理って健康によさそうだし」
 ホワイティはお豆を熱心にかじっています。
「朝からたっぷり食べようね」
「僕達も食べようね」
「学会には参加しないけれどね」 
 オシツオサレツは前後の頭で食べつつお話をしています。
「先生はお仕事もあるし」
「その後の観光もあるから」
「朝もしっかり食べて」
 最後にジップが言いました。
「今日も頑張ろうね」
「是非ね、それとだけれど」
 先生は食べながら皆にお話します。
「何でも学会で現地の若い学者さんと一緒になるんだ」
「一緒に?」
「その人と一緒にお仕事するの」
「そうなんだ」
「うん、それとね」
 さらにお話する先生でした。
「その人と一緒に色々な場所も行くみたいだね」
「首里城とか?」
「あそこも?」
「あそこも行って」
 そしてというのです。
「他の場所にも行きそうだよ」
「そうなんだ」
「首里城以外にもなんだ」
「行くことになるんだ」
「そうなんだね」
「そうだよ。だからね」
 それでというのです。
「その人のことも気になるね」
「男の人?女の人?」
「若い人っていうけれど」
「一体どんな人かしら」
「現地の人っていうから沖縄の人だけれど」
「どういった人かしら」
 こうしたこともお話するのでした、そして。
 先生は朝御飯を食べてでした、学会に行きました。動物の皆とは学会の会場である八条グループの研究センターの前で別れました。
 そしてセンターの中に入るとです、よく日に焼けたお肌に黒のショートヘアの明るい顔立ちの女の人が迎えてくれました。目は大きく黒目がちでお鼻は程よい高さで赤い唇は小さいです。背は一六〇程で半袖シャツにズボンという格好です。 
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