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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第二幕その九

「実はね」
「へえ、そうだったんだね」
「もう一種類いたんだ」
「そうだったんだ」
「そうなんだ、ただらしいで」 
 今の時点ではというのです。
「まだ発見されていないからね」
「イリオモテヤマネコもそうだよね」
「ずっとらしいだったんだよね」
「いるらしい」
「そうだったって」
「あのヤマネコとツシマヤマネコは非常に珍しいんだ」
 こうもお話した先生でした。
「ネコ科の生きものの中で」
「そうだったんだ」
「そんなに珍しいんだ」
「普通の猫にも見えるけれど」
「ヤマネコに」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「それがなんだ」
「特別なヤマネコなんだ」
「他の場所にはいない」
「そうした種類なんだ」
「だからね」 
 それでというのです。
「貴重なんだよ」
「そしてなんだね」
「あの島にはもう一種類いるんだ」
「特別なヤマネコが」
「そう言われてるよ、出来れば」 
 先生はこうも言うのでした。
「存在がはっきりして欲しいね」
「そのヤマネコの」
「それがなんだ」
「いるのはどうかはっきりして欲しい」
「そうなんだね」
「僕としてもね、いるかも知れないと思うと」
 それこそというのです、学者として。
「はっきりさせたいね」
「いたらいる」
「いないならいない」
「そこをはっきりさせたい」
「そうだっていうんだね」
「うん、学者はね」
 どうしてもというのです。
「この世のことをはっきりさせるお仕事だね」
「その為に学ぶしね」
「はっきりしたことが人類の知識になる」
「だからこそだね」
「そのヤマネコについてもなんだ」
「はっきりさせたい」
「そうなんだ」
 実際に心から言う先生でした。
「僕もね、その為にも西表島行きたいね」
「あの島に」
「その為に」
「狼は見付けたけれど」
 奈良県の南部に行った時のこともでした、先生は思い出しています。その時のことは先生にとっても懐かしい思い出です。
「あのヤマネコもね」
「出来ればだね」
「先生が見付けたい」
「そう言うんだね」
「そう考えてるよ」
 先生はそーきそばから足てびちを食べています、もうそーきそばは全部食べています。
「神様がそうさせてくれるなら」
「じゃあ神様にお願いしようね」
「そのヤマネコも見付けさせて下さいって」
「そうお願いしようね」
「是非ね、それと」
 ここでさらに言った先生でした。
「沖縄自体のことをお話するとね」
「沖縄の生きもの?」
「ここの」
「うん、ヤンバルクイナ以外にも面白い生態系なんだ」
 沖縄のそれはというのです。 
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