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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第二幕その八

「僕は頭が二つあってね」
「ちょっと独特な山羊だからね」
「そう、だからね」
 それでと言う先生でした。
「安心してね」
「それはそうとしてね」
 トートーは先生が注文した沖縄料理を見ています。
「独特だね」
「ゴーヤは神戸でもあるけれど」
 ジップはゴーヤチャンプルのそれを見ています。
「海ぶどうとかはあまりないよね」
「お豆腐が何か」
 チーチーはジーマーミー豆腐を見ています。
「普通のお豆腐と違うね」
「普通の日本料理と少し違う」
 ポリネシアはこう言いました。
「沖縄独自の感じだね」
「そーきそばがよさそうだよ」
 ダブダブはこの麺を見ています。
「おうどんやラーメンとはまた違うね」
「足てびちにミミガーはね」
 ガブガブはそうしたものに注目しています。
「豚肉料理だけれど」
「それは他の地域にはあまりないね」 
 ホワイティは和食全体から考えています。
「日本の」
「そうそう、日本はお魚だからね」
「そちらが主体だから」
 チープサイドの家族も言います。
「ここにも唐揚げがあるけれど」
「沖縄は豚もよく食べるのね」
「この豚がね」
 老馬も豚肉料理を見ています。
「沖縄料理の特徴かな」
「その一つと言えるね、じゃあね」
 あらためて言う先生でした。
「皆で食べようね」
「今夜も飲んで食べて」
「そして明日からだね」
「いよいよ学会」
「それだよね」
「うん、僕も論文を発表するよ」
 学会のその場においてです。
「そうするよ、そしてね」
「他の人の論文の発表もあるから」
「それも聞いてだね」
「論文も読む」
「そうするんだね」
「うん、そうするよ」
 そのことも楽しみにしている先生でした。
「是非ね」
「お食事も観光も楽しんで」
「そして学問もだね」
「先生らしいね」
「僕もそう思うよ、それと今回は沖縄の環境のことだけれど」
 先生はさらに言うのでした。
「実は僕は生態系についての論文を発表するんだ
「沖縄の?」
「それの?」
「主に陸地のね」
 そちらのというのです。
「それを書いたからね」
「ええと、沖縄の生きものっていうと」
「ヤンバルクイナ?」
「イリオモテヤマネコはあっちの島で」
「少し離れてるね」
「うん、イリオモテヤマネコはまた特別だから」
 この猫はというのです。
「それにあの島にはもう一種類ヤマネコがいるそうだね」
「あっ、そうなんだ」
「イリオモテヤマネコだけじゃないんだ」
「もう一種類いるんだ」
「そうだったんだ」
「うん、そうなんだ」
 こう皆にお話するのでした、先生はまずはそーきそばを食べています。泡盛を飲みつつそうしています。 
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