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デュエル・マスターズ~龍を使役する少年の物語~

作者:ガタック
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第11話:これからと金髪少女と不良と……

 
前書き
 お待たせしました。
 1ヶ月も放置してすみません。
 投稿出来なかったのは新しい作品の作成と近くの店でデュエマの大会に出ていたので中々書けませんでした。
 と言うものも、実はネタが思い付かず、話がシリアスになりそうなので、どうにかこうにか、ギャグ要素を混ぜたいあまり、他の作品を読みながら考えていました。
 と言うわけで、第11話どうぞ! 

 



 あれから1ヶ月後。期末テストも終わり、もうすぐ夏休みが始まる中、勝達、「デュエマ部」は夏休みの予定をどうするか、部室で話し合っていた。

 ―――だが、

「《キング・ボルシャック》でダイレクトアタックッ!」
「ぐっ、ま…負けたぜ…」

 何故か勝と拓斗の二人はデュエマをしていた。
 と言うものも、夏休みの予定が纏まらず、とりあえずデュエマをしようと、拓真の提案で皆、デュエマをしていた。
 と言っても、デュエマをしていたのは拓真と龍牙と先程まで拓斗とデュエマをしていた勝だけであり、モルトとアイラの二人はデッキの調整をしていた。

「…それで、夏休みどうしますか?あッ、拓真、その呪文、唱えた方がまだ可能性あるよ」
「おッ、サンキュー、勝。呪文、《スクランブル・タイフーン》で手札と墓地を増やして…ビンゴ。G・0で《クロスファイア》と《クロスファイア2nd》をバトルゾーンに…」

 デッキを片付けながら勝は皆に問い掛けた。それと同時に拓真にアドバイスをし、それを聞いた拓真は勝のアドバイス通りに水の呪文、《スクランブル・タイフーン》を唱えて手札と墓地を増やした。その時、《百万超邪 クロスファイア》と《天災超邪 クロスファイア2nd》の2枚を引き当てG・0で、その2枚をバトルゾーンに出した。

「う~ん、合宿とかはどうかな?あッ、アイラ、コイツをデッキに加えてみたらどうだ?」
「ありがとう、モルト。合宿か~。それだと、保護者が必要になるわね」

 それを聞いたモルトは合宿はどうか、と、皆に問い掛けながらアイラにアドバイスをし、それを聞いたアイラはお礼を良い、そのカードの能力を読みながら保護者が必要になる、と、そう言った。

「それだけでではないぞ。顧問の先生の許可や合宿の場所、時間に日付、その他もろもろ、色々準備する必要がある。
 あッ、《クロスファイア》の攻撃を《ホネンビー》でブロック。《2nd》の攻撃を手札の《ハヤブサマル》のニンジャ・ストライクで《ハヤブサマル》自身をブロッカーにしてブロック」

 それを聞いた龍牙は補足も兼ねて色々準備する必要があると説明しながら拓真の攻撃を全て防いだ。

「ターンエンド。顧問の先生か…」
「顧問の先生…」
「………」
「「「ん?」」」

 突然“顧問の先生”と言う言葉に拓真は呟き、それを聞いた勝は繰り返すかのように呟いた。対する拓斗は少し暗い顔をし、それを見たモルト、アイラ、龍牙の三人はどうしたんだろうと、疑問に思い代表として龍牙が声を掛ける。

「どうした?」
「いや、何でもねぇよ」
「…そうか」

 龍牙の問い掛けに拓真は答え、それを聞いた龍牙は小さくそう言った。

「それじゃ、僕はこれで失礼します」
「えッ!?もう帰るのか?まだ夏休みの予定決まってないだろ?」

 突然、デッキを片付けた勝は皆にそう言い、それを聞いたモルトは驚き、まだ夏休みの予定が決まってないと、問い掛けた。

「すみません。今週中に終わらせないといけない宿題があるので…」
「そ、そうか。それなら仕方ないな。呼び止めて悪かったな」

 モルトの問い掛けに勝は謝りながら説明し、それを聞いたモルトは勝に謝った。

「いえ、謝るなくて結構です。それでは…」

 そこまで言うと勝は荷物を持って部室を出た。










「オイ!お前!人様にぶつかっといて謝らないとはどういうことだ?ああ?」
「………」
「無口とは良い度胸じゃねぇか!」
「女だからって、何でも許されると思ったら、大間違いだぜ!」

 その頃、近くの道で一人の金髪少女が三人の男達に絡まれていた。

「オイ!テメエ!何とか言ったらどうだ!」

 体勢が大きい男は少女の胸ぐらを掴み、顔を近付けて叫んだ。

「……あれは?」

 その様子を勝は偶然見かけてしまった。

(……はぁ、仕方ない)

 勝は仕方なく、四人に近付いた。

「何やってるんですか?」

「あ?何だぁ、お前?」

 勝の問い掛けに少女の胸ぐらを掴んでいた男が少々キレながら勝に問い掛けた。
 それを聞いた勝は彼がリーダーだろうと、脳裏でそう思った。
 それによく見ると、赤茶色の長いズボン、白い長袖の服に赤茶色のネクタイ、そして赤茶色のブレザーを羽織っており、勝達が通う中学と同じ制服だった。

「全く、学校の近くで小中に喧嘩売るとか、もう少し場所を考えてほしいですね」
「お前に言われたくないわ!」
「それにお前、俺達と同じ生徒だな!お前からも言ってくれないか?この女、俺達にぶつかっといて謝りもしないんだぜぇ?どうかと思うよ?」

 勝の言葉に一人の部下が突っ込みを入れ、もう一人の部下が何とまぁ、正論らしいことを勝に言った。

「……確かに、彼女にも非があるけど、それを根に持つ君達にも原因があるんじゃないの?」

 それを聞いた勝は彼の言葉に渋々納得するも少女よりも彼等三人の方が悪いと言わんばかりにそう言った。

「何よぉ!」
「それじゃ、俺様達が悪い見たいじゃないか!」
「そう言う風に言ったんです」
「コイツ、言わせておけばいい気になるんじゃねぇ!」

 勝の挑発的な言葉に一人の部下が勝に殴り掛かった。

「待て!」
「ッ、アニキ…?」

 だが、先程まで少女に怒鳴っていたリーダーらしき男が部下に待ったを掛ける。
 それを聞いた部下は拳を抑えてリーダーに問い掛けようとしたが、それを遮るかのように先にリーダーが口を開いた。

「お前、確か『デュエマ部』の日伍勝だな?」
「?そうですが、何か?」

 男の問い掛けに勝は返事を返し、今度は逆に男に問い掛けた。

「(…やっぱりか)ここは平和的にデュエマで勝負といかねぇか?」
「?何でデュエマ?」
「簡単な話だ。力と数ではこっちが上。逆にそっちは力もなく、おまけに一人。これってどうよ?」
「話が見えない。それにさっきまで女性一人に男三人が寄ってたかって言う台詞か?おまけに矛盾している」

 正論を正論で返す。これは常識であり、男の言葉に勝は矛盾していることを指摘した。

「否定はしない。だが、それとこれとは話は別だろ?」
「……わかった。そっちの方がこっちもやりやすい。ただし、僕が勝ったら、手を退いてくださいね」
「そのつもりだ。だが、こっちが勝ったら『デュエマ部』全員退部してもらうぞ」
「……わかった」

 お互いに合意した所で二人はデッキを取り出した。

「「デュエマ・スタートっ!!」」


 
 

 
後書き
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