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デュエル・マスターズ~龍を使役する少年の物語~

作者:ガタック
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第8話:スピード対決!アイラvs拓斗っ!

 
前書き
 どうも!皆さん!お久しぶりー、ガタックです!
 約1ヶ月も更新してなくてすみません!
 更新しなかった理由は近くの店でデュエマの大会に出ていまして……はい、言い訳ですね。すみません。
 と言う訳で(どう言う訳?)、第8話どうぞ! 

 



 先攻アイラの1ターン目。
 アイラのバトルゾーンは何もなし。シールドは5、マナは0、手札は5。

 対する拓斗のバトルゾーンは何もなし。シールドは5、マナは0、手札は5。

 アイラは手札から1枚マナに貯めて、その1枚をタップ。

「《希望の親衛隊ラプソディ》を召喚!」
「げっ!?いきなり《ラプソディ》かよ!?」

 現れたのは能力が何も書かれていないパワー500の光のバニラクリーチャー《希望の親衛隊ラプソディ》。

 現れた《ラプソディ》を見て拓斗は驚いてしまった。
 何故なら1ターン目にクリーチャーがバトルゾーンに出るとなると今後の展開が後々厳しくなるのだ。

「ターンエンド!」
「オレのターン、ドロー!」

 拓斗の1ターン目。
 拓斗は山札からカードを1枚引き、手札から1枚、マナに貯める。

「ターンエンド…!」
「私のターン!ドロー!」

 アイラの2ターン目。
 アイラは先程の拓斗同様山札からカードを1枚引き、手札から1枚、マナに貯めて2枚にし、その2枚をタップ。

「《瞬封の使徒サクラダ・ファミリア》を召喚!」
「今後は《サクラダ・ファミリア》かよ!?」

 現れたのは《ラプソディ》と同じ光のイニシエート/ハンタークリーチャー《瞬封の使徒サクラダ・ファミリア》。
 現れた《サクラダ・ファミリア》を見て拓斗は再び驚く。
 何故なら現れた《サクラダ・ファミリア》はこのクリーチャーがタップされている時、相手の呪文の「S・トリガー」を使えなくする能力を持っているからだ。

「《ラプソディ》でシールドブレイク!」

 そんなことを知ってか知らずかアイラは《ラプソディ》をタップし、拓斗のシールドを攻撃。

「ぐっ、トリガーはないです…」

 それを喰らった拓斗はシールドの中を確認するもトリガーがなく、トリガーがなかったことをアイラに知らせる。

「ターンエンド!」

 トリガーがなかったことを拓斗から知らされたアイラはターンを終える。

「オレのターン!ドロー!」

 拓斗の2ターン目。
 山札からカードを1枚引き、手札から1枚、マナに貯めて2枚にし、その2枚をタップ。

「《ヤッタレ・ピッピー》召喚!」

 現れたのは鳥を模した火と自然のファイアー・バード《ヤッタレ・ピッピー》。
 その能力は見方のハンターのコストを1低減してくれる。

「ターンエンド!」
「私のターン!ドロー!」

 アイラの3ターン目。
 山札からカードを1枚引き、手札から1枚、マナに貯めて3枚にし、その3枚をタップ。

「《剛厳の使徒シュライバー》を召喚!」
「なっ!?《シュライバー》っすか!?」

 次にアイラが繰り(バトルゾーンに)出したのは光以外の呪文のコストを2多くするクリーチャー《剛厳の使徒シュライバー》。
 現れた《シュライバー》を見て拓斗は三度驚く。
 何故なら拓斗のデッキは火と自然の速攻型のハンターデッキでクリーチャーは多めだが、必ずしも呪文が入っていない訳ではない。
 しかも、どれもコスト6以上。よって、アイラが出した《シュライバー》の能力で拓斗のデッキの呪文は通常よりコストを2多くしなければならない。
 おまけに、このクリーチャーは《サクラダ・ファミリア》や《ラプソディ》と同じ光のイニシエート/ハンター。

「なぁ、拓真」
「ん?何だ?勝」

 少し離れた所で二人の対戦を見ていた勝は隣にいる拓真に声を掛ける。

「白井さんのデッキって…」
「白単の速攻デッキ……だと思っていたけど、どうやら俺の予想は外れみたいだ…」

 二人は1ターン目のアイラのマナゾーンとバトルゾーンを見て光単色の速攻デッキかと思っていたが、どうやら彼らの予想は外れていたみたいだ。
 何故ならアイラのマナゾーンにモルトや拓真、拓斗が使用している火文明のカードが置かれている。
 しかも、それを2ターン続けて、つまり、今のアイラの3ターン目でアイラのマナに火文明のカードが2枚、光文明のカードが1枚、計3枚。
 因みに白単は光文明のカードのみで構成された単色デッキである。

「となると、白井さんのあのデッキは火と光の混合デッキ?」
「にしても、不自然な件が多いな。わざわざ動きの遅い光のクリーチャーを並べる意味があるのか?俺だったら、このターン、《エグゼドライブ》を出して一気に相手のシールドを削るのに……」

 拓真の言う通り火文明にはスピードアタッカーを持つクリーチャーが多めで、その中でコスト3の《襲撃者エグゼドライブ》と言う一時期流行っていたクリーチャーが存在する。
 尚、現在では、その《エグゼドライブ》のハンター版の《流星のエグゼドライブ》とエイリアン版の《襲撃者ディス・ドライブ》が存在する。
 前者は種族にハンターが追加された点以外は元の《エグゼドライブ》と同じだが、後者は種族にエイリアン、闇文明が追加されて多色になり、自己バウンスが消え、パワーは低くなった代わりにスレイヤーが追加された等、元の《エグゼドライブ》より優秀な点が挙げられる。
 因みに拓真が言った《エグゼドライブ》は元の《エグゼドライブ》である。

「まぁ、そこは他人(アイドル)との考え方が違うって所じゃない?ましてや、白井さんは紅蓮さんの彼女だし、もしかしたら、その人の影響を受けて火文明を加えているって可能性も少なくはないんじゃない?」
「成る程な……」

 勝の説明に拓真は渋々納得する。

「《サクラダ・ファミリア》でシールドブレイク!」
「ッ!」

 そんな中、アイラは《サクラダ・ファミリア》で拓斗のシールドに攻撃。
 それを喰らった拓斗は攻撃されたシールドを捲る。
 捲られたのは呪文のS・トリガー《めった切り・スクラッパー》だが、《サクラダ・ファミリア》の能力で《めった切り・スクラッパー》は唱えられず、そのまま手札に加える。

「次に、《ラプソディ》でシールドブレイク!」
「くっ……!」

 今度は《ラプソディ》で攻撃するアイラ。
 それを喰らった拓斗は攻撃されたシールドを捲り、それを手札に加える。
 尚、攻撃されたシールドはS・トリガーではない。
 ―――だが、

(シールドを2枚も削られたが、《サクラダ・ファミリア》がタップした今がチャンス!)

 拓斗は《サクラダ・ファミリア》がタップしたことを気に反撃に出ようと考えていた。

「オレのターン!ドロー…!」

 拓斗の3ターン目。
 勢いよく山札からカードを1枚引いた拓斗は引いたカードを見て素早く、S・トリガーで使えなかった火の呪文、《めった切り・スクラッパー》をマナに埋め、3枚にし、それとは別の火のカードをタップ。

「《反撃の城 ギャラクシー・ファルコン》をシールドに〝要塞化〟…!」
「……!?」

 1枚のシールドに〝城〟と書かれたカードを、そのシールドの上に重ねた。
 現れたのはまさに〝反撃の城〟―――





 ―――《反撃の城 ギャラクシー・ファルコン》。
 その能力は味方のハンタークリーチャーを全てスピードアタッカーを与える能力。

 それを見たアイラは驚いてしまった。何故なら今、拓斗のバトルゾーンには《ヤッタレ・ピッピー》がいる。
 《ヤッタレ・ピッピー》は味方のハンタークリーチャーのコストを1軽減できる。
 そして、マナゾーンには火と自然のカードがそれぞれ1枚ずつある。

 ―――つまり、コスト2のハンタークリーチャーがコスト1で2体でるのだ。

「《流星のコブシ・エース》と《大群の桜(ナグリコミ・イクゾウ)》をそれぞれコスト1で召喚!」

 現れたのは流星の如く、その拳で世界を変えようとした小さき火のエース、《流星のコブシ・エース》と、その小柄な体と二つの小太刀で世界に殴り込もうとした茶色い豚達、《大群の桜(ナグリコミ・イクゾウ)》。
 彼らはヒューマノイド、ティラノ・ドレイク、ビーストフォークでありながら《ヤッタレ・ピッピー》と同じ種族にハンターを持っている。
 よって、

「コイツらも《ギャラクシー・ファルコン》の能力でスピードアタッカーだ!」

 スピードアタッカーを持ったクリーチャーは召喚酔いしない為、すぐに戦い(バトル)に参加できる。

「《コブシ・エース》で《サクラダ・ファミリア》に攻撃!
 次に《大群の桜(ナグリコミ・イクゾウ)》で《ラプソディ》に攻撃!」
「……ッ!!」

 次々に攻撃してくるクリーチャーの猛攻にアイラは耐える。

「次に《ヤッタレ・ピッピー》でシールドを攻撃!」

 拓斗の指示に《ヤッタレ・ピッピー》はアイラのシールドを攻撃した。

 ―――だが、

「S・トリガー!呪文、《スーパー炎獄スクラッパー》っ!!その能力で拓斗君のクリーチャー、全て破壊!」
「くっ……!」

 S・トリガーによる反撃を喰らい拓斗のクリーチャーは全て破壊された。

 そのまま拓斗からアイラにターンが移り、アイラは山札からカードを1枚引いた。

「……っ!!」

 引いたカードを見てアイラは驚き、マナを貯めず、アンタップした3枚のカードをタップ。

「《爆小僧 トリス》を召喚!」

「なっ!?《トリス》だと!?」

 アイラが出したクリーチャーに拓真はつい驚いてしまった。
 何故なら《爆小僧 トリス》はスピードアタッカーを持ったヒューマノイド爆である。
 能力は至ってシンプルだが、環境の関係上、大会ではあまり使われないカードであり、昨年に至っては完全上位互換の《音速 シュタタ》の登場により立場が危うくなっていた。

 そのようなカードを使っているとなると誰だって驚くが、唯一モルトと龍牙の二人は驚いていなかった。
 むしろ、モルトに限っては何とも言えない顔だった。

「………」
「どうした?モルト」
「いや、何と言うか……もの凄いデジャブな感じがするんだが…」
「そうか。前もって言っておくが、その感じは〝大当たり〟だ…」
「マジかよ…」

 龍牙のその言葉にモルトは身震いを感じた。

「《トリス》でシールドブレイク!その時、〝侵略〟発動!」
「なっ!?」

 アイラのその言葉に拓斗は驚いてしまった。

「《爆小僧 トリス》を《音速 ガトリング》に進化!」

 現れたのは小柄な《トリス》と違い、その、巨大なガトリングを使って世界を侵略しようとした進化クリーチャー《音速 ガトリング》。
 その能力は相手のシールドを2つブレイクできるW・ブレイカーを持ったヒューマノイド爆/侵略者。

「《ガトリング》でシールドをW・ブレイク!」
「っ……!」

 残り2枚のシールドを攻撃された拓斗はシールドを1枚ずつ確認するが、2枚共、S・トリガーがなかった。

「《シュライバー》でダイレクトアタック!」

 アイラの指示で《シュライバー》はその両手で光線を発射し、拓斗に喰らわせた。

「完全、決着♪」

 拓斗に勝利にしたアイラはそう叫ぶのであった。


 
 

 
後書き
 はい。今回はここまで。
 タイトル通り、スピード対決です。
 そして、そのスピード対決に勝ったのはアイラ!
 これでモルトチーム1勝!
 勝チームと並びました!

 今回、アイラが使用したデッキは《ガトリング》を搭載した火と光の速攻デッキです。
 対する拓斗は火と自然のハンターを主軸にした速攻デッキです。

 次回はついに、勝とモルトの対決です!
 はたして、モルトは勝に勝ち、デュエマ部に入れるのか?
 そして、勝は憧れのモルトとデュエマをし、デュエマの楽しさを取り戻せるのか?

 次回も楽しみにして下さい!

 毎度誤字脱字、ご意見、ご感想、表現のミス等よろしくお願いします! 
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