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新妹魔王の契約者~龍剣使いの神皇帝~

作者:黒鐡
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2巻
  対ドウター戦×勇者の里での戦い振りと報告

戦闘に関して簡単に言うと澪と万理亜の二人だけで倒した事で、ゼットンのみ俺が倒したけどな。

「澪の重力球は俺よりも弱いが、その感覚を忘れるな。万理亜の三連衝撃拳もそうだが、更なるパワーアップを期待しているぞ。二人共」

「ええ、私の力によってドウターを倒せる程度までならこのままでもイケるわね」

「澪様もそうですが、私も相当アップしたかと思いますね。サキュバスパワーが満タンなのか、それとも一真さんの鍛錬メニューによってなのかは分かりませんけど」

「二人はこの前よりも強くなった事を記念に、お父様と朱音さん達の手料理で盛り上がる事を提案しますよ」

俺らも帰るぞ、と言ってから空間から車を出してから蒼翼町にある我が家へと帰宅。リビング兼ダイニングへ行くと既に朱音と藍音らの準備済みだったので、最後の仕上げとしてケーキを焼いた。澪と万理亜も朱音達の手料理を食べては、今後の鍛錬メニューに関してを考える為に鈴音がパソコンを開いて俺が加えたり修正したりしていた。風呂と蒼翼町での報告書を読んでると迅から直電が来た。

『一真様、勇者の里にて少し面倒な事が起きたらしいです』

「一言目がそれか・・・・で?何が起きたのだ」

『何やら本物の神がいると信じていない輩がいるらしいとの事』

「なるほどね・・・・そりゃそうだ、現世に降臨した神族で上位神はいないよな」

『後程《里》にいる蒼い翼関連から呼ばれると思うので、これにて失礼します』

「魔界での調査は引き続き頼む、こちらは気にしないでな」

との事で俺は後程勇者の里に行く事となった、寝る前に当事者である深雪ら三人を呼び出そうとした。まだパーティーを楽しんでいたが、朱音達を本物の母親のように親しんでいる様子を見ていた俺。なので深雪を俺の部屋に呼び出し、簡単な事を告げてから大天使化にて勇者の里へ行こうとしていた。

「お父様、何かお呼びでしょうか」

「楽しんでる所悪いが、今夜ここを発つ事になった・・・・どうやら勇者の里にて上位神に関して信じていない者がいるらしいとの事だ」

「なるほど、だったら私も一緒に行った方がよろしいのでは?」

「深雪までいなくなると二人に心配をかけてしまうので、俺のみで行ってから柚希を迎えに行くつもりだ。何やら柚希が住んでいた部屋を解約し、そのまま学校を退学するかもしれんからそのまま俺の家に住ませる予定だ」

「畏まりましたお父様。では澪と万理亜には明日伝えておきますよ、朱音達も一緒に行くのでは?」

「しばらく深雪に指輪を預けておくから大丈夫だ、俺か深雪の指にハマっていれば朱音達はこの外史に弾かれる事なくいられる。その代りクロウ達は俺と一緒だけどな」

そう言うと俺は大天使化をし、指輪を深雪に預けて蒼翼町を発つ我は柚希らがいる勇者の里へと行く。こちらで対ドウター戦があったのであれば、きっとあちら側でも対ドウター戦が起こる事を予想内にて片付ける。

終わらせた後、大天使化から正体をバラしてから長老達に報告する柚希らの証拠として情報提供するからだ。深雪は指輪を指にハメてから自室へ戻るけど、後程聞いた朱音達は一真を信じて無事に帰ってくる事を願っていた。

勇者の里にて帰ってきた柚希達を待っていた長老達と第三者の者達、柚希達の報告を聞いた大人達は織斑一真の正体がこの世界を創ったとされている創造神黒鐵だと告げると長老ら一部の者以外は笑っていた。証拠はあるのか?と聞かれると第三者からの情報提供を受けようとしていたら、外から叫び声が聞こえたので何事かと障子を開けた。

「何事だ!?」

「た、大変だ!かつて魔剣ブリュンヒルドがあった場所から謎の扉が出現、開いたと思えば魔族じゃない化け物が沢山出てきやがった!現在里にいる者で迎撃しているが、魔族ではなさそうみたいで全く効果がないらしい」

「もしかして一真兄ちゃんが言ってたドウターゲートの事かもしれない」

「ドウターゲートとは一体何かな?胡桃ちゃんと柚希ちゃんは知ってるみたいだけど」

「ドウターは決して倒せる者が限られている事、例え勇者であっても倒せる者はここにいる第三者と一真しか倒せない」

「それが本当ならば子供達の避難を!大人達勇者で守りながら一番防御が高い場所へ、ドウターと言う化け物が本当に倒せないと言うのであれば蒼翼署独立黒鮫課の出番じゃ!響子達が一緒に付いて行くのは柚希達と信じてない若い者とな」

「了解致しました。我々蒼い翼から派遣された者として全力でドウターを殲滅してご覧にいれましょう」

魔族であって魔族ではないと知る大人達は、ドウター撲滅の為に行こうとしていたが蒼い翼から派遣されていた者達により防御結界の中にいるよう告げられる。だが信じられない大人達もいるので、派遣者達は各武装を手に持ってから総司令官である我に通信をしている者。ドウター殲滅しに行く勇者を止める者はいないが、正直言って足手纏いになると気付いたとしても既に遅い。

「響子、総司令官はいつ来そう?」

「どうやら《里》周辺に大型が四体もいるそうで、それを殲滅次第こちらに来るみたいよ」

「なるほどね・・・・と言う事はトレミー3番艦で来たのかしら。大型はMSでしか倒せないけど、ここら周辺にもゲートがあるならそこ優先だと思うから私達で時間稼ぎをする任務」

「そう言う事だけど、ドウターゲートを閉める事が出来るのも総司令官だけだからね。舞の言う通り、私達の任務は時間稼ぎと全てのドウターを最終防衛線まで行かせない事よ」

「了解、柚希ちゃんらを追う為にIS展開して追うわ」

それを先に言えと思いながらもISを展開し、ドウターゲートがある場所へと向かう。到着した柚希達が見たのは魔族とは違うオーラを持つ化け物で、四足歩行や二足歩行の化け物が大人勇者らの攻撃を防いで逆にやられていた。

倒れていたのを胡桃の風によって後ろへ運ばれた後、他の大人達により治療を受けていた。響子らが到着後、シールドビットを展開してライフルビットによる殲滅を間近で見た柚希達。

「凄い・・・・大人の勇者らを一瞬にして倒してしまう力を持つドウターを機械による武装で倒した?」

「と言う事は僕達の武器も通用しないみたいだよ・・・・ほらね、僕が剣を使ってもすぐに復活してしまうようだ」

「何故だ!?俺達勇者の武器が通用しないのに対し、第三者からの攻撃だとあっという間に数十匹のドウターを倒している。あんな機械武装だけなのに・・・・」

「高志や胡桃が驚くのも分かるけど、私は直に見てきたから気持ち的にも分かる。けど、一真や蒼翼町にいる独立黒鮫課の警察官が使う武装だと通用する事を・・・・」

「そりゃそうよ、私達の武装はオーバーテクノロジー満載だし対ドウター戦に効く武器なんだから!」

エクシアRIIが持つGNソード改で一刀両断した事で、ドウターが真っ二つになっていく姿を見た事で後方で治療をしていた大人達も真実を見た事で納得してしまう程の強さと技術が込められている事も。諜報員として第三者による介入、防戦一方だったのを一瞬でこちら側が有利な戦となっていく。柚希達がドウターに向けて攻撃したとしても無駄に終わるし、例え『白虎』を持つ高志でも倒す事が困難。

「高志達は防衛線にて待機していると助かるんだがね、我らの仲間が来るまでが勝負さ」

「大地達の言う通りでね、私達の総司令官がもうまもなく来る事を・・・・そしてあのゲートを閉ざす総司令官ならばってね」

「胡桃に高志、響子の言う通り今は下がって!一真はもうまもなくやって来る、そうなれば私達の出番はない」

「一真兄ちゃんが総司令官って言う風に呼ぶって事は、蒼翼町にいる長だと言うの?お姉」

「ソレスタルビーイング・・・・私達が裏での活動時に使う組織名です。表では蒼翼町を拠点としている蒼翼警察署独立黒鮫課ですが、裏では私設武装組織ソレスタルビーイングの一員。織斑総司令官こそ私達の長であり、この世で唯一の創造神黒鐵としての名を持つ者。私達の使命はドウターを倒す事」

と言う事を聞いていた俺は既に到着していたが、しばらく響子らの戦い振りを見てからカタパルトデッキから飛び降りる。一瞬にして現れた事で驚愕していたが、魔剣ブリュンヒルドではない剣だけで倒して前に進む一真。銀色の剣ではなく金色の剣で叩き斬ると同時に風の斬撃が後方支援となり、神炎と風刃を混ぜた風炎刃の舞を披露した事で数百体いたドウターを瞬殺してみせた。

「無事か?柚希に胡桃、ついでに斯波と高志」

「一真兄ちゃん!」

「・・・・一真が来たって事は、里周辺にいたドウターは?」

「そんなの俺らの船にて倒してきたよ、お前らの上空にいる母艦さ」

「僕らは夢幻を見ているのか?まるでSF映画にでも出てくるような戦艦が目の前にいるようだよ」

「俺達の知らない技術を使った戦闘、そりゃ俺らだと敵わない訳か一真」

俺はそう言う事だ、と言う事を一閃したドウターに向けてだったがやっと俺らの実力を認めた高志である。ここにいるドウターは全て殲滅し、守護結界周辺には既にCBメンバーとオートマトン部隊で鎮圧されていくと中間報告で聞いたからな。

そしてドウターゲートが開いたままなので、俺は大天使化となって呪文を言う前に全員後退せよと命じた事で勇者らは長老達がいる屋敷まで下がると大きな力を感じていた様子。

「織斑総司令官、全ての勇者らを下がらせました・・・・私達は閉じた後をするだけです」

「ご苦労・・・・さてとやるか。開きっぱなしのゲートをな」

『闇より暗き深淵より出でし―其は、科学の光が落とす影!』

一瞬だけ大天使化となり、呪文を言い放ちつつも魔力で出来た壁が十枚ぐらい浮かび上がる。そして重力球を撃ち込む事で、浮かび上がった魔力を吸い取ってパワーを上げていく。そしてゲートに入ると同時に二度とこの場に出現しないようにして封印処置、数分後には何もなかったかのように消滅した。撃ち込んだ後の俺は魔力切れとなり、倒れ込むがダハーカの回復魔法とエリクサーで完全回復。

「ふう・・・・この場にいなければ一真の旦那は一晩寝ていただろう」

「連れてきて正解だぜ、助かったダハーカ。少し休んだら勇者の里にいる者らと改めて自己紹介をしないとな」

「守護結界側にはラードゥンがいるし、ここら周辺を見て回るクロウとグレンデルは上空にいたドウターを倒したようだ。トレミーはしばらくここらの上空で待機か?」

「まあな、大地らが居た事で何とかなった」

「我々は総司令官の命に従ったまで、《里》に第三者である我らを派遣して正解でした」

「ま、それがあったから俺らもすぐに到着出来た。蒼翼町周辺で対ドウター戦があったし、もしかしたらこっちでも起こる事を想定した戦闘だったな」

とりあえずトレミー3番艦は上空にて待機し、ここに派遣されていた大地と響子ら四人と一緒に里の長である長老らと柚希達が報告していた場所まで徒歩でいく。戦闘終了後なのか、村人はそれぞれの家に帰宅したり防衛線だった守護結界を解除してこちらを見ていた勇者。で、柚希らが外にいたので俺らは屋敷内に入ってから改めて自己紹介をした。

「改めて初めましてと言おうか、俺の名は織斑一真。偽名だと東城刃更だが、そっちは分身体なのでお前らとの記憶は媒体としてならある。ソレスタルビーイング総司令官をやっていて、神族の上位神である創造神黒鐵とも呼ばれているけどな」

「上位神の証拠はあるのか?」

「あるぞ・・・・翼だけでいいのならな」

「おー、6対12枚の金色翼・・・・これはまさしく神族の上位神である証!」

「証拠も見せたんで、改めて柚希らの報告を聞いておけ。ま、半分以上は伝えたが『白虎』を暴走させたのは高志自身だ。柚希と胡桃の二人を相手した俺であるが、あくまで手加減だし本気出したらどうなるか分かってるよな?」

そこからは長老や他の大人達も肯定しつつ、柚希と胡桃相手に手加減したと言う証言を元に記録映像を提供した。そして全てが事実であり、澪の力に関しても殲滅指令が誤りだと知って撤回し今回の事を全て無かった事になった。

処分は高志のみ、柚希と胡桃は指令通りの任務を熟して斯波恭一も任務通りとなった。全てを報告すると柚希も以前の状態となり、澪の監視役へと戻るけど一つ問題が起きた。

「さて、柚希と胡桃らは処分を免れたがこれからどうするんだ?特に柚希、蒼翼町で住んでたマンションの契約解除したんだろ?」

「そうなのお姉?」

「うん・・・・本来ならそうなる予定だったけど想定外が起きた、これからどうしよう」

「俺は柚希に認証カードを渡したはずだ、それに元々柚希を俺の家に住まわせる予定だったからな」

「一真兄ちゃんはお姉を連れ戻しに来たんだよね?だったらそうしなよ、お姉・・・・一真兄ちゃんの家と一緒に住むんなら何れ私も蒼翼町に行くかもしれないし」

「お、胡桃も来るのならば準備だけはしておくぜ。俺ら織斑家はいつでも歓迎するよ」

問題解決となり、もう夜なので今日は野中家で一晩泊まる事になった。野中家は俺に対して歓迎ムード満載だったので、俺は久し振りに里の料理を食いまくった。俺が使役しているクロウ達と小型ドラゴンのドライグと楽しんだ後、俺の寝る場所は柚希と胡桃がいる部屋で寝る事になった。

「本当にいいのか?一緒の部屋で寝て」

「いいのよ、一真兄ちゃんと一緒に寝るの楽しみだったから」

「ウチも・・・・深雪なら兎も角、澪は怒るかもしれへんけど」

「大丈夫さ、三人一緒の布団で寝ると言うのも悪くない。明日の昼に出発するし、蒼翼町にいる深雪達は今頃何してるかね」

と言いながら一緒に眠った俺と柚希と胡桃らであり、ドラゴン達も楽しんだ後に戻ってきてそのまま寝ていた。朝になると早起きした俺が作る朝食を食べたら柚希は慣れていたが、胡桃とその家族らは凄く落ち込んでいた。

主に俺の料理だが、五年前までは一番上手くても母親か柚希らしいけど改めて俺が分身体の頃を話すと同一人物だとな。ドラゴン達も朝鍛錬で飛んでたし、朝食も用意済みだったので肉を食べていたドライグとペルセフォネ。

「そう言えば一真兄ちゃんのドラゴンって一匹だけなの?」

「ドラゴンは全部で五匹いるが俺の娘にも居させている。ドライグとサマエル以外は元邪龍だ」

「元って事は今の立ち位置は?」

「邪な部分を取り除いたから今は神龍となっている。つまり俺の使役しているドラゴン、サマエルはドラゴンキラーとも言われているが朝に弱いタイプでまだ寝てる」

ドラゴンの話題となったので、軽く紹介したが興味津々の胡桃だったけど出発時間となったのでその話はこっちに来た時に話すと約束した。四輪駆動にトランスフォームした事で、田舎道やら山道でも平気となって柚希の荷物を乗せてから出発。柚希の親もだが、何時か蒼翼町に来たらこちらに呼ぶ事もな。俺らが出発した頃、深雪らは朝食を食べている頃に知ったようだ。 
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