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NIGHT ANGEL

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3部分:第三章


第三章

7.冬の海辺
 誰もいない寒い海  今それを一人眺めてる

 夏に来た時はあいつがいたのに

 今は一人  ぽつりと俺だけがいる

 あんなに楽しかった夏の海は何処にもなく

 たった一人で鉛色の海を見ている

 一人だけでいってしまったあいつ  

 馬鹿な奴だった  あいつ一人だけで

 今はここであいつのことを思い出すだけ

 馬鹿だったあいつのことを  一人思うだけ

 あいつがいない海がそんな俺を慰めて

 ただそこに波を見せている  鉛色の海を

 あいつと一緒だった海  けれど今は俺一人

 冬だから寂しいんじゃない

 一人だから  俺しかいないからだ

 話を聞いた時は何かわからなかった

 少しずつわかったよ御前がいなくなったって

 冷たくなった御前を見てそれを噛み締めた

 友情も消えて  俺だけになった

 御前が煙になっていくのを見ていたよ

 御前のことは忘れはしないよ  何があっても

 だから今御前と一緒にいた海を見ている

 波が俺に語り掛けるよ  御前の声みたいに


 あいつがいない海がそんな俺を慰めて

 ただそこに波を見せている  鉛色の海を


8.KISSが全てのはじまり
 一つのキスから全てがはじまる

 ほんの一瞬のことだけれどそれがはじまりを知らせてくれる

 キスをしただけで未来が開けてくるんだ

 君とは最初は他人だったけれどこれからは他人じゃなくなるんだ

 それをはじめさせるのがキスなんだ  君に一瞬の甘い口付け

 それから全てがはじまるんだ

 これから何をしようか何処に行こうか  あれこれ考えはじめてみると

 余計に楽しくなってくるよ  キスがそれをはじめさせてくれた

 キスが開幕  終わりはどうなるかわからないけれど

 これから全てがはじまるんだ  ほんの一瞬のキスから


 キスがファンファーレになるよ

 たった一回だけだけれどそれから全てがはじまるのさ

 ほんの些細なことから全てがはじまるよ

 君の唇が僕のものになって僕の心が君のものになって

 一度のキスで僕は君に心を預けたんだ  君の唇と交換で

 それで僕達ははじまった

 これからのことが楽しくて仕方ない  何がはじまるのか

 考えるだけでたまらないよ  それもこれもキスからはじまったんだ

 キスがはじまり  終わりまで一直線に導いてくれる

 さあ最後まで二人で行こう  キスからはじまった恋の道を


 キスが開幕  終わりはどうなるかわからないけれど

 これから全てがはじまるんだ  ほんの一瞬のキスから


9・眠れない夜
 眠れない夜は一人  君のことを考えるよ
 
 今君は寝ているんだろうね  柔らかいベッドで

 夢見て寝ていてくれたら嬉しいよ  僕のことを想ってくれていたら

 僕も今想うよ  離れている君のことを

 朝になったらまた会いたいよ  会えるのを願うよ

 君のことを想って眠れない夜だけれど

 それでもいいよ  君のことを想えるから

 このまま眠れれば君の夢を見るのかな

 夜が更けていく中で考えるんだ

 君のことを  君とまた会える朝のことを

 
 寝ても覚めても君のことを  考える僕がいるよ

 眠れないけれどいいよ  君のことを想うから

 寝ていてもそれは同じ  やっぱり君を想う

 夢の中の君も現実の君も  僕に微笑みかけてくれるから

 僕は幸せさ  君が僕を好きでいてくれるから

 朝が本当に待ち遠しい  君に会える朝が

 君のことを想っていられるならそれでいい

 それだけでいいんだ  君が僕の全てだから

 君の夢を見られるのも君を見るのも

 夜も昼も変わりはしないんだ

 君がいれば  それだけで幸せだから


 このまま眠れれば君の夢を見るのかな

 夜が更けていく中で考えるんだ

 君のことを  君とまた会える朝のことを
 
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