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並木道

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8部分:第八章


第八章

22.寒さは急に
 この前まで暖かくて冬が終わったと思っていたら

 急に寒くなって  身体にもこたえたよ

 疲れが抜け切れない身体で

 どうにも困って歩いていると

 彼女が僕に暖かく声をかけてくれた

 それだけで何か単純に

 寒さも疲れも吹き飛んでしまったよ

 たった一人の笑顔を見ただけなのに

 僕の心は暖かくなった

 君が側にいて笑うと  僕の心は暖かくなるね


 寒さは気まぐれに僕達の前にやって来るもので

 いきなり寒くさせ  身も心も凍らせる

 そのせいで身体が疲れて

 溜息をついついついている

 けれどそれは彼女の笑顔を見るまで

 見ただけで暖かくなる

 まるで太陽みたいな彼女の笑顔を

 ただそれだけで心まで暖かくさせる

 だから僕は君のことを

 心から大事に思うよ  僕の心の太陽だから


 たった一人の笑顔を見ただけなのに

 僕の心は暖かくなった

 君が側にいて笑うと  僕の心は暖かくなるね


23.並木道
 木の葉の絨毯の並木道  君と並んで歩いたよね

 あの並木道何時までも  僕の心に映っているよ

 君の手を握って僕の手も握ってくれて

 寒い晴れた日に二人歩いたよね

 あの並木道何時だって  僕は君と歩いていたい

 寒い世界に君の温もりを感じながら

 何時までも何時までも  二人の心が触れ合ったまま

 黄金色の木の葉の絨毯の上を

 静かに二人で歩いていきたいんだ


 木の葉が舞っている並木道  君と二人佇んでいたね

 あの並木道を今も  僕ははっきり覚えているよ

 君の笑顔が僕に向けられていて

 その笑顔を見ながら歩いたよね

 あの並木道は今だって  僕は君と歩きたいんだ

 寒い冬の数少ない楽しみだから

 また冬が来ればね  二人の心を重ね合わせて

 黄金色の木の葉舞う世界を

 また二人で歩いていきたいのさ


 何時までも何時までも  二人の心が触れ合ったまま

 黄金色の木の葉の絨毯の上を

 静かに二人で歩いていきたいんだ


24.日向
 不意に暖かくなった昼に

 日向を見ているとそこに猫が一匹

 気持ちよさそうに丸くなって寝ている

 ぽかぽかとした暖かい日差しと空気を楽しんで

 顔を穏やかにさせて寝ている

 それに気付いて家の中のうちの猫も

 その猫を見ながら窓辺で眠りはじめたよ

 日向で穏やかな空気を楽しみながら

 二匹の猫が寝ているよ

 ささやかな幸せを今静かに楽しんで


 冬が終わり暖かくなって

 穏やかな一日になってくると

 猫達もそれを喜び日差しの中で

 暖かい空気を楽しんで眠りはじめるよ

 厳しい冬はやっと終わって

 彼等は目を細めさせている

 丸くなってあくびさえしながらそこで

 穏やかな一日を過ごしている

 うちの猫もそこにいて

 僕の目の前で静かに寝ている


 日向で穏やかな空気を楽しみながら

 二匹の猫が寝ているよ

 ささやかな幸せを今静かに楽しんで
 
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