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ドリトル先生北海道に行く

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第十一幕その十二

「家に帰って亭主と二人で」
「休まれますね」
「はい、もう家は二人だけですけれど」
 それでもというのです。
「のどかで楽しく過ごしていますよ」
「それは何よりですね」
「一軒家で二人で」
「過ごしておられますか」
「そうなんですよ、今日は亭主の好きなカレーですよ」
「カレーですか」
「はい、お昼に作ったんですよ」
 こう先生にお話するのでした。
「実は私もカレー好きで作るのも得意で」
「アイヌの人も今はですね」
「そうしたものも食べてますよ」
「アイヌ料理以外のものもですね」
「普通に作って」
 そしてというのです。
「普通に食べてます」
「そうなのですね」
「私達も変わりまして」
「大和の人達と一緒にですね」
「暮らして同じものを食べています、そして服も」
「アットゥシだけでなく」
「洋服も着てますし」
 それにというのです。
「和服も持っています」
「着物もですか」
「娘が好きで買ったんです」
「そうですか、娘さんがですか」
「そうなんです」
「何かそうしたお話を聞きますと」
「不思議ですか」
「民族の垣根がなくなってきているといいますか」
 先生は今は学者として言いました、お顔もそうした感じになっています。
「そう思いました」
「同じ人間ですから」
「だからですか」
「それも普通だと思いますが」
「言われてみればそうですね」
「確かに民族は違っていても同じ場所に住んでいてお付き合いもありますし」
「ご近所のですね」
 お話は随分と世間のものにもなっていました。
「そちらもですね」
「ありますから」
「それが今のアイヌ民族ですね」
「少なくとも私達はそうです」
「そういうことですね」
「差別はあってもそうしたものもあります」
 悪いこともあればいいこともというのです。
「そのこよがおわかりになられれば嬉しいです」
「わかりました、では」
「はい、今日はお別れをして」
「明日ですね」
「じゃあウル、明日ね」
 シホレさんもウルに優しい声で言いました。 
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