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Blue Rose

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第十話 弱さその六

「赤だったり白だったり」
「そうだよね」
「結局何でも飲むんだけれどな」
「その時期によってね」
「好きな酒が違うんだよな」
「おじさんそうだよね」
「それで今はビールなんだよ」
 その酒に凝っているというのだ。
「それでお袋に程々にって言われてるよ」
「ああ、ビールはね」
 優花は龍馬のその言葉にすぐに気付いて言った。
「痛風になるから」
「一番危ないんんだよな」
「うん、豚肉とかよりもね」
「プリン体のせいでな」
「痛風の危険があるよ」
 実際にというのだ、優花も。
「飲み過ぎたらね」
「そうだよな」
「うん、だからドイツでは痛風が多いみたいだよ」
「ドイツっていったらビールだからな」
「余計にね」
 それこそとだ、優花も言う。
「痛風が多いんだ」
「そこにソーセージとかジャガイモにバター乗せたりしたのも一緒だよな」
「ベーコンもね」
「揃い過ぎだな」
 痛風になる条件がというのだ。
「本当に」
「しかも朝食欲がないとビールに生卵入れて飲むから」
「ビールに生卵か」
「これ絶対に危ないよね」
「痛風一直線だな」
「それでなんだ」
「ドイツでは痛風多いんだな」
 龍馬も納得して言った、ここまで聞いて。
「条件が揃い過ぎていて」
「国民病らしいよ」
「ソーセージや卵だけだといいんだよな」
「ずっとね」
「ビールか」
「何といってもね」
「ビールは気をつけないとな」
 龍馬はしみじみとして言った。
「痛風になるな」
「おじさんやっぱり相当飲んでるよね」
「飲む時は飲む親父だからな」
「じゃあ一度に何リットルもとか」
「飲んでるよ」
 実際にというのだ。
「五百ミリリットル六本買ってな」
「三リットルだね」
「それ位普通に飲んでるよ」
 飲む時はというのだ。
「もうな」
「一度に三リットルも飲んだら」
「やっぱり危ないか」
「気をつけないとね」
「俺からも親父に言うか」
 龍馬は優花とここまで話して腕を組んでだった、真剣な顔で述べた。
「ビールは程々にってな」
「むしろ焼酎やワインは痛風にならないから」
「いいな」
「確かに美味しいけれどね、ビール」
「だからついつい飲み過ぎるんだよ」
「僕達にしても」
「まあその時はな」
 自分達が飲むその時はだ、龍馬は笑って言った。
「久し振りだしな」
「最近飲んでないからっていうんだね」
「俺はそうだよ」
「実は僕も最近はね」
「じゃあたまだしな」
「かなり飲んでもっていうんだね」
「いいだろ」
 笑って優花に言った。 
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