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MS Operative Theory

作者:ユリス
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内部図解
  MS①


——ミノフスキー粒子散布環境下に適応した、人型兵器「モビルスーツ」——

 モビルスーツ(Mobile S.U.I.T/Mobile Space Utility Instruments Tactical=戦術汎用宇宙機器。 以下MS)とは、15~20mの全高を持つ汎用人型兵器である。代表的な機体として、ジオン公国軍の快進撃の一翼を担ったMS-06(ザクⅡ)や、地球連邦軍の主力MSとして開発されたRGM-79(ジム)などが知られる。

 MSは、宇宙空間やスペース・コロニー内での運用を目的として開発された兵器である。後には地球上に適応したタイプや水陸両用MSなども実用化され、ほぼ全領域に対応した汎用性をもつ兵器として運用された。また、兵藻類や工具の使用、クレーンとしても使用できる五本指マニピュレーター、重力下での移動手段ともなる脚部、全備重量数十tにも及ぶ巨体に十分な機動性を与える大推力スラスターなどを標準装備する。これらの装備によってもたらされた汎用性によって、MSは既存のあらゆる兵器を超える性能を獲得した。

 今日でこそ、人型というMSのスタイルはスタンダードなものとなっているが、MS出現以前における人型兵器は想像上の存在でしかなかった。この想像上の兵器を実現したものこそ、ミノフスキー粒子であった。殆どの電磁波を減衰し、電子機器の誤作動を誘発するミノフスキー粒子の存在が確認されたことは、レーザーや電子機器への依存度が高かったこれまでの戦術を一変させる可能性を秘めていた。この特性に着目したジオン公国は、地球連邦との軍事衝突に備え、ミノフスキー粒子が散布された環境下に対応する新兵器の開発に着手した。

 ミノフスキー粒子散布環境下ではレーザー類の効果が低下するため、戦闘は有視界に限られると考えられた。そこでジオン公国の軍需企業ZEON-IC社は、有視界戦闘に対応した機器としてMSの前身となるZI-XA3(クラブマン)を開発。これは一対のマニピュレーターと脚部を備えた人型の機体で、これを見たジオン公国総帥ギレン・ザビは冷笑をもたらしたと言われる。しかし、デッドウェイトになると思われた手足は、推進剤を消費しない姿勢制御機構「AMBACシステム」として機能した上、腕部に相当するマニピュレーターによる作業性や汎用性は特筆すべきものであった。この後、ZI-XA3の進化形であるMSが生み出されたのである。こうして本格的に開発が進められたMSは、ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉や熱核ロケット・エンジンの実用化などによって、更なる高性能化が図られていった。この結果、史上初の実践型MSシリーズである「ザク・シリーズ」が誕生したのである。そして、ザク・シリーズはミノフスキー粒子散布環境下において、地球連邦軍の大型艦艇を遥かに超える戦闘能力を発揮、MSという兵器カテゴリーを構築することとなった。



補足事項

——MSの弱点——

 その威力によって、戦場の王者として君臨したMSであるが、いくつかの弱点も指摘されている。その弱点とは、火力や装甲防御力といった単純な戦闘能力ではなく。戦略/戦術機動性に関するものであった。また、MSは宇宙空間では宇宙戦闘機と比べて長い航続能力を持つが、特に一年戦争時においては、大気圏内における低機動性は問題となっていた。

■重力下での運用性

 U.C.0080年代初期まで、大気圏内でのMS単独の移動手段は脚部による歩行かスラスターを併用したジャンプであった。このため低機動性が問題視された。

■行動半径の狭さ

 MSの推進剤量は少なく、宇宙でも単独の行動半径は狭かった。そのため、宇宙と大気圏内の双方でサブ・フライト・システムや可変機の開発が進むことになった。 
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