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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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番外編その2
  恋姫・大江戸チームの様子見

「璃々ー、一体どこに行ったのかしら?あの子は」

次元の狭間本家に戻っていたご主人様達黒神眷属、つまり人間界本家組も休日として戻っているので私紫苑は娘の璃々を探していた。黒の駒を開発してしばらく時間が経過していたが、駒を入れた後の璃々は朱里ちゃんや雛里ちゃんのように成長した。背は小蓮ちゃんと同じだけど、体型は蒲公英ちゃんぐらいかしらね。

「おや紫苑ではないか、どうかしたのか?」

「その様子だと璃々を探しているようじゃのう」

「そうなのよ、ご主人様達が戻ってきたから銃器に関しての訓練をと思ったのだけど」

「確かに璃々は黒の駒を入れてから、我らや朱里達軍師組が勉学や鍛錬をしていると聞いている」

すると月が通りかかったので璃々がどこにいるか訊ねると、次元の狭間本家にある裏庭にいるとの事なので桔梗と祭を連れて一緒に行く。どうやらご主人様は裏庭にて鍛錬をしているとの事なので、行ってみると小蓮ちゃんと美以ちゃん達が相手をしていた。ついでに黒歌と白音が一緒にいた事で、鍛錬相手がポケモンのようで様子見しているとメガ進化した。

「いいぞ、璃々に小蓮と美以。その感じのままキープとし、互いの絆を繋ぐ事で完全なメガ進化をしてみせろ」

「任せてご主人様!」

「このぐらい慣れてないと今後の戦い、シャオにとっても良い鍛錬になるしねー」

「みぃに任せるにゃ!」

「黒歌と白音はエナジーボールから波導弾!」

「「了解にゃ!」」

ゲオルグとルフェイが相手をしていたが、二人は防御魔法で防いでみていましたし黒歌と白音ちゃんはコンビネーションにて攻撃を切り換えていた。ご主人様が気付いたのか、無言で手招きされたので私達三人は蓮華と桂花が居た事で納得しました。

「紫苑ら三人衆が揃って何してんだ?」

「儂と桔梗は暇だったんでな、ショートワープしながらぶらぶらしていると紫苑が璃々を探していたのでな」

「するとお館様と一緒にいると月から聞いたので、ここに参った次第ですぞ」

「紫苑に言っとくが、決して無断でやっている訳ではないぞ。勉学と鍛錬の教師をしている軍師らから許可を貰って、メガ進化に関してやってみろと課題を出した所だ。黒歌と白音はポケモン技の習得中だし、ゲオルグとルフェイら魔法使いを防御対象にて相手してもらっている」

「ご主人様・・・・」

「紫苑が心配する事じゃないけど、あの子は結構筋を持っているわよ」

「桂花の言う通りだけど剣術・槍術・体術も得意となったし、私としては姉様相手までは出来なくとも璃々相手なら鍛錬として出来るしね」

ここからは俺目線になるが、最近になって璃々らに関して会話をしていないので黒歌と白音を裏庭に連れてくると丁度いたので今に至る。璃々と小蓮の容姿共に成長したけど、蒲公英ぐらいな背や女性らしい身体付きとなっている。

猫又ではないが美以も何か役に立つのでは?と思って二人と同じ事をやってもらっている。メガ進化に必要なのは強い絆で結ばれた者であれば、黒神眷属内だと誰でも出来るようにしておきたい。

「「我が心に応えよ、キーストーン。進化を超えろ!メガシンカ!」」

「みぃの声を聞いて、メガ進化するにゃ!」

ポケモンはとりあえず一番やりやすいポケモンとして、ルカリオをメガ進化させていた。それぞれ性格は違うが、パートナーとの相性は大丈夫そうなので安心している。蓮華は様子見で、桂花はタブレットを見て互いの絆に不安定がないかチェックしてる。

「桂花、三人のルカリオが無事にメガ進化したようだが安定しているか?」

「問題ありません、ご主人様。安定しておりますし、互いの絆も問題ありません」

「蓮華はどうだ?三人の動きに関して」

「私としても問題ないと思うし、メガ進化に関しては私らが使っている武装とパートナーであるポケモンとは相性も良いしね」

「黒の駒を入れてから色々と成長したが、武装もアレンジしたし聖剣エクスカリバーの擬態によって自らの武器と能力を使った戦闘スタイル。三国志外史だと槍術やら剣術が多かったが、今では武装能力と七つの力を合わせ持った事で更に強くなったもんな」

次元の狭間にはラティアスとラティオスとレックウザがメガ進化した姿となり、ドライグとアルビオンが龍化をして色々と技を学んでいた様子でもある。無論守護結界内なので、無にならないし結界外から出ないように指示を与えているんでな。黒歌は休憩しているが、白音はメガミミロップ相手と格闘のみで模擬戦していた。

「メガミミロップ、白音相手に格闘タイプの技を主にしてバトルしろ」

「白音、頑張って経験値をゲットするにゃ」

「了解しました、姉様。・・・・行きます!」

そうして格闘のみで戦っていたが、飛び蹴りや飛び膝蹴りをしていたのに対して白音は拳と蹴りやら徒手空拳で相手をしていた。黒歌は波導弾やエナジーボールのような球体を出す技習得をし、メガルカリオとなった事で互いとバトルして勝ったのは璃々だった。

「お疲れ様、璃々」

「お母さん見てたの?ホントはお母さんの所に行こうとしてた所で、ご主人様からの誘いを受けて今に至るんだけど」

「いいのよ。ご主人様に聞いたし、ちゃんと桂花らと一緒にいるなら心配はしてないから安心して」

「紫苑、みぃの事も見てたかにゃ?」

椅子に座っていた紫苑の膝に乗る者は小さき頃の璃々ではなく、黒の駒を入れても容姿が変わらない美以が膝元に座ったのだった。蓮華は様子見してたが、祭から雪蓮が探していたと聞いて行ったのだった。祭と小蓮も一緒に行ったので、ここにいるのは俺と紫苑と璃々と桔梗と桂花。本来の桂花と違い、毒気が抜けたので男嫌いはとっくに治っている。

「どうかしましたか?ご主人様」

「・・・・昔を思い出していた。最初に出会った桂花は男嫌いであったし、華琳に惚れていたがバカと男だけが嫌っていた事をな」

「確かに私は男とバカが嫌いでしたが、ご主人様・・・・一真様と出会ってから私の人生は百八十度変わりました。ところで、ルシファー様達に次元パトロール隊については何時にしますか?」

「お主も相当変わったが、美以も服装がかなり変わったような気がするぞ。これもお館様のお陰ですな」

「ふふふ、月中基地本部に来てから私達の考え方や計算と戦い方も相当変化があったしね。現代生活の訓練から横文字や言葉に関してのイントネーションもね」

「ネコミミ軍師とも言われた桂花だが、風と稟は何をしているか知っているか?」

今と昔では考え方と容姿も相当変わったけど、王佐の才に関しては今まで通りとなり風と稟は勉学に関して今風の考えを持つようになっている。それに未来予知だと恋姫外史では三国志だが、何やら戦国時代を恋姫フィルターにかけた外史が存在するらしい。

三羽ガラスである凪・真桜・沙和の三人はそれぞれの班にて活躍してるし、凪は戦闘班としてで真桜は総合整備士のイアンの下にいる。沙和は主に現代風の洋服に長けているから、コーディネートするのが得意だからオリジナルブランドにて蒼い翼で活躍してる。

「ところで春蘭はどうしている?最近姿を見ていないんだが」

「秋蘭と共に鍛錬していますよ。最も剣術では魏だと最強ではありますが、ご主人様を目標に日々鍛錬しております。今頃、トレーニングルームにて筋トレや剣術の訓練でもしてるかと」

「そうか、秋蘭はいいとして果たして春蘭がエクスカリバーの能力を理解しているかが問題だな」

「恐らく大丈夫かと思いますわ、あれから結構時が経ってますから己自身で理解してるかと」

「秋蘭と共に射撃訓練をしていると聞いていますぞ、お館様」

「最初は拒否してたが、黒の駒リミッター解除後の姿となった事で射撃訓練が如何に重要か理解してたようだしな」

ホントに初めは拒否して近接格闘術しかしてなかったが、リミッター解放後の姿でライフルを撃つ姿を見た事で今後の鍛錬メニューに毎日訓練していると桂花の報告書に載せてある。俺が人間界本家に行っている間、報告書を作成しているのが軍師組の桂花と冥琳で構成されている。それと人間界でアイドルとして活動中の数え役満☆シスターズは、蒼い翼公認アイドルとして全国に営業へ回っている。

「報告書には天和達の事も書かれていたが、今はどこにいるのだ?」

「一緒に行っている凪によると、今は大型ライブ二日続けてやってると報告にあります」

「やはり天和・地和・人和のアイドルグループは、現代だと相当なファンを持つようになったと聞いておりますぞ。お館様」

「蒼い翼公認アイドルとして全国各地へ回っていて、収入として蒼い翼に入るし安心している。最近だと沙和も一緒に行ってるそうだな」

「やはりどこの外史でもアイドルグループは人気があるそうで、各ライブの運営もこちら持ちなのでCDやDVDの売り上げも黒字だそうですよ。ご主人様」

三羽ガラスだと現在凪と沙和が人間界にて、警護とファッションリーダーとして常に蒼い翼を経由してこちらに報告をするよう指令を出している。その報告書を見れる者は俺や軍師組と出納長班、それ以外だとメールかチャットアプリで皆それぞれのグルチャで会話をしていると聞いている。無論武器はあるが、量産型聖剣エクスカリバー擬態モードとして各アクセサリーとして持っている。

「さてと、そろそろ俺はトレーニングルームにでも行くとしよう。桂花と紫苑らはどうする?」

「ワシ達は璃々らを見ているとするから、お館様は気軽に行けば宜しいかと」

「そうですよ、ご主人様。私は元々璃々を探してたし、美以ちゃん達の鍛錬を見ているとするわ」

「紫苑らがそう言うのであれば、俺はそうさせてもらうが何かあれば知らせてくれ」

裏庭からショートワープ後、トレーニングルームと言うが細かく言えば剣術部と槍術部とその他として分かれている。今まで主に剣術で戦う者は恋姫チームだと春蘭・沙和・雪蓮・蓮華・思春・明命だったが、今だと大江戸チームが加わった事でそれぞれ使う得物によって武術が違ってくる。

大江戸チームは一見現代社会からやって来たけど、剣魂やそれぞれ使う得物が刀なので模擬戦や鍛錬仲間として意識も高い様子だ。

「お、やってるやってる」

「やあ主様、見学ですかな」

「秋蘭か、春蘭の相手はどうやら吉音のようだな。しかも剣魂とのコンビネーションにて、新たな技でも開発中なのか?」

「うむ。姉者が放つ必殺技を受けてもピンピンしてる吉音に驚いていた所だ、闘気を剣に込めた技は当時だとかなり驚きはしたがここだと普通なのだなと思ったらしくてな」

春蘭の相手をしている吉音だが、剣魂であるマゴベエは機動性を活かした格闘性能を持っていた。が、ここで剣魂を作り上げた事で全剣魂性能はレギュレーションの限界まで上げている最新鋭とされている。吉音と詠美のみ使える衝撃波を剣に乗せた斬撃を飛ばせるようになったし、それ以外の者らも自ら必殺技を開発する為に模擬戦をする事が多くなった。

「一真さん、ここにいても大丈夫なの?」

「詠美か。何、大江戸チームを編入させてからバリエーションが増えたと聞いている。裏方である子住姉妹らはいいとして、勇巳と透はどこにいるんだ?」

「あの二人なら全国ツアーとしたバンドを組んで、数え役満☆シスターズと一緒に動いているのよ。主に前座として出演してるみたいだし、マネージャーやらファッションに関して沙和と合同で動いていると報告で見たわよ」

「輝は真桜と技術班として活躍してるし、かなうは桃香らと一緒に医療班として活躍してるもんな。回復も良いが、薬やら外科手術に関しては華佗に弟子入りしてたな」

「私としては吉音さんの手綱を掴んでるけど、秋蘭も似たような感じでしょ?」

「詠美と一緒で、姉者の手綱に関して私しか出来ない事だと思っている。主様のこれからの予定はどうなるのだ?」

詠美と想が来た事で一緒に見学していたが、人間界でのこれから起こる事に関してを話していた。これからの敵に関して簡単に言うと吸血鬼なので、恐らくしばらく呼ぶ事はないと言うと納得してくれた。吸血鬼相手に血を吸われるとヤバくなるし、聖なる力を発動させたとしても活躍する事はしばらくない。金属音が鳴り響く剣術部だが、模擬戦が終わったのか春蘭と吉音がこちらに来た。

「お、一真ではないか。ここに来て何しに来たのだ、もしかして模擬戦相手でも探していたのか?」

「姉者・・・・一真、ではなく主様と呼ぶように言われたではないか。もしかして忘れたのではないだろうな?月がいたら軽く説教受けているぞ」

「秋蘭達は一真さんの事を名前で呼ばないのね、恋姫チームは古参でもあるのか一真さんの事を長だと見ているようだけど」

「あ、そうだった!月は・・・・いないようだな」

「俺としては別に名前で呼んでも構わんと言ってるが、吉音達が編入して来てからも変わらずと言う感じさ。どうもメイド長である月がな、我ら次元パトロール隊の総司令官してるんで自然と『ご主人様』か『主様』か『お館様』と呼ばれている」

次元パトロール隊の総司令官をしているので、自然とそう呼ばれていたが春蘭のみ名前で呼ぶ場面があるので月がいたら軽く説教を受けている所だ。それを知っているが、大江戸チームとISチームは名前で呼ばれても怒られないのでそこが不思議でもある。どうやらメイドとして働いているのか、吉音達は自由に生活してるけど桃香達はメイドとして元々やっているのでそうなっただけだ。

「一真。最近になってマゴベエとのコンビで良くなってるし、剣の能力で戦い方が増えたから更にお腹が減りやすくなったよー」

「そりゃそうだ、あれだけ動いて恋並みに大食いするのは大江戸チームでは吉音以外いないよ」

「さっきあれだけ食べたのにもうお腹が減ったとは、吉音さんの胃を一度でいいから見てみたいわね」

「吉音は食っては動いて食っては動いての繰り返しだが、たまにはレース場にて自分のバイクを動かしてみろよ。銀シャリ号が待ってるぞ」

「だったらレース場に行ってくるよー!と言う事で詠美ちゃんも一緒に行こうよー」

手を引っ張って詠美を連れ出すが、断る理由もないのでそのまま連れて行かれた。次元の狭間本家にはレース場として、スナイプ・ゼロの量産機としてそれぞれ使っていた馬やバイクと言った乗り物を使ったレースをする事が最近多い。春蘭は改めて主様と呼んでくるが、秋蘭は月に報告書として載せてから始末書を書かせるので二人は想と一緒に書道室にな。

「さてと、ここも用件済んだから次は調理室にでも行こうかな。確かこの時間は華琳達の料理教室をやっているはずだ」

「相棒、ここにいたのか」

「ん?ドライグか、裏庭にてメガレックウザと鍛錬してたんじゃなかったのか?」

「丁度終わった所で相棒を探してたのさ、すると何やら相棒の嫁達の様子見をしていると聞いてな」

ショートワープで調理室へ向かう途中に鍛錬終わりのドライグがいたので、頭上に乗せたまま一番人気のある調理室へ向かう。華琳を筆頭に桃香や蓮華らが趣味として作ってるし、大江戸チームとISチームを編入させてから料理好きが増えた事だと報告として挙がっていた。大江戸だと結花でISは千冬と束以外料理が作れるので、情報共有とした料理部として活動中だとか。

「お、いい匂いがするな」

「この匂いは菓子か?」

「それに関しては肯定するが、作ってる所を邪魔したくないから試食室で待ってるか」

「試食室だと華琳達から意見交換できるもんな」

調理室と試食室で分かれているが、試食室には大抵鈴々・恋・季衣がいるけど今は誰もいなかったので俺とドライグのみとなっていた。すると調理室から俺らが来た事を知らせるアラームが鳴ったのか、華琳を筆頭として流琉が来たのだった。

「あらご主人様じゃない、ここに来てどうしたの?てっきり調理室に来てもいいんだけど」

「何やら美味そうな匂いがしたのでな、邪魔しちゃ悪いと思ってここに来た。匂いだけだと新作菓子でも作っているようだな」

「はい、その通りで結花がいた外史で作っていたお菓子を再現してみせたのですよ。ご主人様」

「何か華琳までもがそう呼ばれるとホントに変わったなーと思うな」

「本当なら呼び捨てや兄として呼びたいけど、一応ここや人間界本家にいる時は主として見なくてはいけない。とメイド長の月から言われたのよ」

ま、メイド長である月に従わないと怒ると怖いらしいので恋姫チームのみとなっている。本当なら季衣と流琉も兄として呼びたいが、戦いとプライベート以外は長として呼ばなければならない規定としてな。規定書を作成時、想の達筆で書いてくれたのでそれを参考となっている。別にパソコンでも良かったのだが、想の達筆を見た冥琳から作成してくれと頼んだのがきっかけかな。

「ところで何を作っていたんだ?」

「結花がいた外史だと現代社会なのだけど、今現在いる外史とは少し違うからケーキやパフェを作ってから私達独自にアレンジしたりしてたのよ」

「ソーナとシーグヴァイラもいるようだが、あの二人が料理出来るようになったのも華琳達のお陰だな。俺らと出会う前は壊滅的だと聞いた」

「確かにそうでしたが、私や華琳様達の助言を素直に聞いてくれたので上手く行ってるようでしたよ」

一番の古参チームは恋姫だが、イアンや月中基地本部にいるキラ達も古参である。今まで総合整備士をやる者は大抵各外史にて消滅前に救助後に整備士やってた奴を総合整備士として居させた。

ガンダム00外史だと生き残りがイアンと元CBの整備士のみで、他の者は全て消滅してしまった事にイアンは妻と娘を失ってしまった。だが消滅後の外史に生存者確認があるような前例なのか、何時か妻と娘と出会えるよう希望を持って毎日整備したり新たな武装や技術を独自開発するなどしている。

「あ、一真さん。ここに来てたんだ」

「はじめも料理に興味持ったのか?」

「この子は主に食材を切るのが得意だったのだけど、作りたいと自ら志願してきてから教えるようになったのよ」

「えへへ・・・・今まで食材を切る事が仕事だったけど、今では他の子達と一緒に作ってるんだ~」

「はじめの包丁捌きは居合い切りのように、素早く食材を切れる事で劣化しづらくなってるのよ」

今では両目を覆って隠していないので、前よりか良くなってるし上がり症もある程度治っている。すると肉の匂いがしたのかドライグが反応したので、一度調理室に戻ってから持ってきたのはドライグや小型ドラゴンに人間が良く食べているような味付けを開発中。ドライグら小型ドラゴンの主食が生肉ばかりで飽きないのか?と聞くと飽きないが、俺らの食べているのも食ってみたいと注文が入ったのさ。

「もぐもぐ・・・・この味付けはいいな。恐らくドラゴン向けには良い味付けだと思うぞ」

「良かった~実は私が作ってみたんだよね」

「はじめが作ったのか、偉いぞ~華琳らもいつもご苦労さん」

「ご主人様から頭を撫でてもらうのも久しぶりだけど、これはこれでいいわね」

「さてと俺は行くが、ドライグはこのまま残ってドラゴン用の肉料理を試食してくれ」

そう言うとドライグは了承し、華琳らは手を振っていたが次はグラウンドに行こうかな。確かあそこは各スポーツが出来るようにしてあるが、バッティングセンターや打ちっぱなしのゴルフとかもあるけどな。それと山吹は蒼い翼本社にて働いているし、商売に関しては前外史のような非道スレスレなやり方をしてないので各部門の経済部長をしている。

「おやお館でないか、どうされましたか」

「焔耶か、桃子も一緒か」

「よう一真、何しに来たんだ?」

「何、ちょいと皆の様子見さ。次元パトロール隊関連だから、アイツら以外の者らを見ている訳さ。それより二人でバッティング対決でもしてんのか?」

「ええ、桃さんの武装が私とそっくりなので毎日のように勝負しています」

桃子の武器は仕込み金棒の鬼斬で、鞘代わりが金棒となっていて本体が両刃の蛮刀となっている。それに対して焔耶のは鈍砕骨と言って、名前の通り骨まで粉砕する大金棒となっていて二人の息が合ったコンビネーションを発揮する。

普段から重い武装なのか、模擬戦や訓練の時は素早く振れるようにしていると桔梗から聞いた。大江戸チームの武器が基本刀だけど、桃子やかなうが使うような仕込みに関しても重さから長さまで全て擬態により何とかなっている。

「二人の武装は確かにそっくりだから、バッティングや自主トレでは重い棒状ので振ってるもんな」

「お館のように各種武装全て使える訳ではないが、皆それぞれの鍛錬メニューが違う事だが共通している部分もありますから」

「ま、そう言う事何であたいと焔耶と一緒にやっている訳さ」

「タマも元気そうで何よりだ、剣魂専用粒子を撒いているタワーを整備後だと出力を上げたとイアンが言ってたな」

桃子付近には剣魂のタマがいたが、タマ自身を撃つ事でレールガンのように放つからな。撃つ側である桃子の力を合わせる事で、更に力を付けて打っているが最近活躍していないのか不機嫌になる事があるらしい。ま、今だとレーティングゲームしないしお役御免ではないが次元パトロール隊の力として連れて行く事がある。

「最近は次元の狭間本家だけだが、そろそろあたい達の出番はないのか?一真」

「ゲーム関連ではないが、次元パトロール隊としてだったらあるかもしれんぞ。その事に関してアグニらに話してないけどな」

「お館は私らの心配を他所に人間界で戦闘していると聞いている・・・・だが次元パトロール隊としての出番だと有りそうだ。桃さん、さっきの続きをしようじゃないか」

「おうよ!どっちが遠くに飛ぶか互いの武装で勝負だ!」

焔耶と桃子の二人はそれぞれ持つ大金棒を持って構えると、タマの代わりであるボールが来ると同時に振ると見事に守護結界外まで飛んで行った。ま、次元の狭間は無の世界となっているんで例えボールが飛んで行っても自然消滅するんでゴミは出さないようにしている。

大江戸チームの武装名は吉音と詠美が持つ『暁丸と蒼穹丸』光姫の仕込杖の『太平』に、朱金の『桜花』や想の『清廉の誉』は元々奉行に貸し与えられた刀で二人の個性が出ている。

「そう言えば子住姉妹が使っている短刀を使う所は余り見た事ないが、護身用として持っていると聞いたな。そこで隠れてないで出て来なさい、唯」

「あちゃーボクが気配消してるのに見つかるとは流石一真さんだよ」

「そりゃそうだ、普段からセキュリティーシステムを改良している唯でも心眼を発動させれば分かるさ」

「心眼発動中の一真さんを欺くのは無理なのはボクも分かってたけどね、ここに来て何の用なの?」

「たまには俺が来てやらないと、また勝手に弄られるのも癪だからな」

子住姉妹の剣魂は古今東西あらゆるパターンの暗号さえも開けてしまうが、唯一解除出来ないのが自立支援型AIゼロを入れたセキュリティーシステム。子住姉妹は主に後方支援で、前線で戦うと言うより闇討ちの方を得意とする戦闘スタイル。

真留のような十手だが、主に使ってるのは投げ銭とそれをコントロールする剣魂ガラッ八。平良のは代々受け継がれている銘刀『夜叉』に、はじめの仕込杖の長ドスにかなうの仕込傘『マブダチ』だが、アレは鉄骨の番傘なので普通に殴られるだけで痛い。傘を開けば防御にも使える。

「で、ゼロ。今の所月中基地本部から何か報告は来てないのか?」

『はい。今の所変わりはなさそうですが、蒼い翼からの報告なら来ております』

「ゼロはスパコンみたいだし、ヴェーダと直結してるからとても便利だとボクらは思うよ」

「まあな~♪俺の車から次元パトロール隊のヴェーダでもあるからな、あちらから報告が無いのであれば蒼い翼からの報告を聞くか」

『ハハハ、我が主に応える為でもありますよ。越後屋様からだと、今月も黒字だと聞いています』

「黒字なら宜しい・・・・そろそろ次元パトロール隊の作戦会議を開くとするか。いつもだと次元の狭間本家の大部屋を使っているが、今回はアグニ達を抜きにした次元パトロール隊としてのだからな。スメラギのブリーフィングルームにて、集合しろと連絡を。秘匿回線でな」

「既にやっているけど、秘匿回線で連絡済みだからあとは集まるだけだよ『もしもの事があるとヤバいから、自動改札に月中基地本部には発行したIDカードと心眼を発動した俺が見てから入るようにしとくか』そだね~もしアグニ達が来たら会議所ではないからね」

と言う事でここは任せてから、俺は超巨大戦艦スメラギ専用ドッグに行き入り口にはIDカードをタッチして入れる自動改札を設置したので大丈夫として。例えドライグでも秘匿だから、入り口付近で心眼を発動させた俺が立っていると次々と集まり出した事で自動改札を三つ設置した。

恋姫チーム・大江戸チーム・ISチームとイアンら整備班が来た事で、列を作ってそれぞれ持つIDカードで自動改札を通る。擬態で姿を変える者もおるので、こうやって心眼を発動させているが次元の狭間本家にここの住人であるアグニ達が人気が無くなったので不思議に思ったらしい。

「ん?次元の狭間本家に人気が無くなったようだにゃ」

「ホントですね、一真さんや桃香さん達の気配が消えてます」

「ルフェイや黒歌の言う通りだな、一誠らの気配を辿れるか?ゲオルグ」

「ちょっと待って下さい・・・・どうやら皆さん、スメラギ専用ドッグへ向かったようですよ」

最初に違和感を感じたアグニとオーフィス、それに今まで一緒に行動していたソーナとシーグヴァイラでさえ人気の無くなった家となったので俺らを探しているとアグニらと合流したみたいだ。ルシファー達も合流して、魔力探知をした結果スメラギへ向かったと聞いた事で全員スメラギ専用ドッグへと行く。すると今まで無かった自動改札があったので、不思議に思いながらいつも使ってるカードを当てても通れないようになっていた。

「これは普通のカードでは通れませんね、一体私達に隠し事でもあるのでしょうか?」

「さっきまでいた華琳さん達は、まるで通信が来たかのような仕草で野暮用だと言ってましたよね?だとするなら私達には言えない秘密を持っているのでは」

「それに特殊な結界があるからなのか、俺が持つ聖槍でも弾くから通行出来ないようになっているな。ヘラクレス、ここに思いっきりパンチしてみてくれるか?」

「分かったぜ!おりゃぁぁぁぁああああ!」

曹操の槍の先端にて、ヘラクレスの拳によるパンチを繰り出しても無効化されていたのでこれはアグニの力でも破壊不可能な結界だと知る。ヴァーリ達に言えなくて桃香達には言える事は一つとされていると考えたアスモデウスは、少し考えてから今から言う事は推測だと告げてから静かに言った。

「一誠達は元々ここの住人ではない事は知ってると思うけど、恐らく異世界から何かあれば動けるのは一誠達なのでしょうね。私達は異世界に行ける術がない」

「確かにな・・・・初めて会った時から一誠は異世界から来たと言ってたし、それに対応可能なのも一誠達ソレスタルビーイング」

「それとゼロからの情報拒否されてるから、このままここにいても時間が経過するだけだわ」

「一誠達の秘密か、いずれ分かる事だと思うが一誠の口から教えてもらおうのがいいだろうな。いくらCB総司令官でも言えない事はあるだろうし」

そう言ってから人気の無い家で過ごしていたアグニ達だったが、スメラギのブリーフィングルームではそろそろどこかの外史からドウターが攻めてくると推測される事で恋姫チーム・大江戸チーム・ISチームの活躍が出来る事を発表。

何時でも出撃可能な状態となったとしても、決してアグニ達には秘匿任務だと貫いてもらう事にしてから大会議終了後また人気があるのかアグニらが微妙な顔をしていた。皆はいつも通りに接して来るが、先程何をしてたかまでは言えない状況として何時か俺の口から語られるだろうと皆はそう呟いた。 
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